[PR]

 中華料理店チェーン「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスは23日、一部の調味料を除き、麺や食材を国産だけにした「日本(にっぽん)ラーメン」を発売した。通常のラーメンよりも約4割高いが、食材の安全性にこだわる女性や高齢者に客層を広げる考えだ。

 白しょうゆ風味のスープは鶏や豚の骨、利尻昆布、枕崎産かつお節などからダシをとる。ゆずも加え「高齢者も食べやすいあっさり味」(広報)という。値段は税込み734円。全国約700店のほとんどで提供し、月30万食の販売を目指している。

 王将が国産食材にこだわったメニューを出すのは、昨年10月の餃子に続き2品目で、数年以内に全メニューを国産化する方針だ。単価を引き上げて売り上げを伸ばすことで賃金などの労働環境をよくし、従業員を確保しやすくする狙いもある。