マヨネーズ製造大手「キユーピー」が、2月3日にキューピー人形のイラストを「第13類(銃砲・銃砲弾・火薬・爆薬・火工品及びその補助器具・戦車) 」で商標出願したとして、ネットで話題になっていました。……どういうことだってばよ。
[商願2015-9755]
商標:[画像]
出願人:キユーピー株式会社
出願日:2015年2月3日
区分:13(銃砲、銃砲弾、火薬、爆薬、火工品及びその補助器具、戦車)
商標登録出願の概要をツイートするTwitterの人気非公式アカウント「商標速報bot」が23日朝に同情報を発信するとたちまち拡散。リツイート数は1万を超え、「どういうことなの?」「マヨネーズを兵器として使用するの?」「戦が近い……」など困惑するユーザーが続出しました。
すると、23日夕方になってキユーピーの公式アカウントがこれに反応。「このような区分の製品にキユーピーのイラストが使われないようにするための守備固めでございます。決してマヨネーズ砲とか、そういうものの視点ではないです(笑)」と説明していました。確かに言われてみれば納得! そういえば、カシオが「G-SHOCK」の類似品対策として“A-SHOCK”から “Z-SHOCK” までを商標登録しているのは有名な話ですね。
ちなみに、キューピー人形は1900年代にアメリカのイラストレーター、ローズ・オニールさんが発表したもの。同社はこれを大正時代からロゴマークとして使用しており、特許庁のIPDL(特許電子図書館)で検索すると、ざっと数百件を超える登録情報がでてきます。過去と現在はデザインが少し変わっていて興味深いです。なお、2000年代にはオニールさんの遺族から権利を譲渡されたという男性(キューピー愛好家)が、商標無効の訴えを起こすなど(キユーピー側の主張が認められた 参考:商標権「キューピー事件」)、ゴタゴタも起こっています。
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