東京新聞は2月20日付朝刊社会面に「白杖 凶器ですか? 視覚障害者『社会参加の機会奪う』」との見出しをつけた記事を掲載した。その記事の冒頭などで、「国会では衆議院が防犯上の理由から白杖を含むつえの携帯を禁止」していると報じたのは誤りで、規則で制限はあるものの「体の一部だから」として携帯を認められているとして、21日付朝刊で訂正した。同紙のニュースサイトでも訂正された。
東京新聞2015年2月20日付朝刊29面より一部抜粋 ※ニュースサイトにも同じ記事(訂正あり)
中日新聞2015年2月20日付朝刊31面より一部抜粋
東京新聞の記事は、愛知県議会を傍聴した視覚障害者が、歩行に欠かせない白杖(はくじょう)の携帯を禁じられていたことが判明したと報じたもの。それ以外の議会の取扱いを調べた結果も、「議会傍聴時の白杖携帯の可否」という表にまとめて掲載していた。その表で「×」(携帯禁止)となっていたのは、愛知県議会と衆議院だけだった。千葉市議会は「着席後に預かるかどうかはその場で話し合う」として「△」となっていたが、記事本文では「実際に預かった例はない」と書かれている。その他の議会は「○」(携帯可能)だった。
中日新聞も2月20日付朝刊社会面に「白杖どうして凶器? 愛知県議会、傍聴時認めず」との記事を掲載し、「議会傍聴時の白杖携帯の可否」の表で、衆議院は「×(規則で「つえ」を制限)」と記されていた。
東京新聞2015年2月21日付朝刊
- (初稿:2015年2月23日 10:58)
PR