150209 【 #辺野古 】基地反対ゲート前テント村に行きたい人のための手引き(2/11改)
1/23-2/3までの間、辺野古リレーの方にお世話になりながら、辺野古のキャンプシュワブゲート前の基地建設反対運動に参加してきました。行く時の注意点や、簡単な現場の様子、初めて来た人ができることなどをまとめておきたいと思います。「なにか少しでも手伝えることがあるなら!」と息巻く人向けに書いていますので、「現場を見ておきたい」といった動機の方には少し堅すぎる記事かも分かりません。しかし現場は「少しでも多くの方に知ってほしい」という方針で活動しています、遠慮せずに現地に飛び込んで欲しいと願います。
なお、あくまでもこの記事は現場に行く際の参考のために活用してください。この記事は「いち参加者の体験と視点」で書いており、実際にそれぞれの人が現場に行ったときに、この運動がどう映るかは異なる場合があります。また、後述の通りですが、現場の状況は1週間もすれば大きく変わります。この記事の情報がそのまま通じるとは限りませんので、現場にいる人の発信をその時々で確認するようにしてください。
現場のリーダーいわく
「手ぶらで来てもらって大丈夫!」
「もっともっとゲート前滞在を増やしたい ! 」
●持ち物と設備
・「最低限必要な持ち物は、交通費、着替え用の服2セット、雨合羽、寝袋」と教えられた。沖縄の冬は案外寒かったので、東京の冬装備を用意しておく。個人的には着替用服は1セットで十分、ただし厚着はすべし、峠にあるため風が寒く、ウインドブレイカー的なもの(合羽でも可?)は必要。昼夜の温度差が激しいので、対応できるようにしておきたい。また、晴れると結構日差しがきついので、帽子や日焼け止めなどあると安心。ちなみに、沖縄に杉花粉症はない。
・ゲート前テントに泊まることができるので、そのつもりなら宿代は不要。寝袋や毛布も現場に一定数ある。ただし、最近テントの撤去要請が警察から時折届くので、あるときテント村が強制排除に遭うこともありうる、その覚悟はしておこう。
・食費はほとんどかからない、基本的に現場にいる間は差し入れですべて賄えてしまう。
・テント2(海)にはトイレ、電源、シャワー、洗濯機がある。カヌー隊など海の活動のための設備なので、テントの人に許可をもらったうえで、彼らの邪魔にならない時間帯(夜18時~22時がおすすめ)に使わせてもらう。こっそりカンパを置いておく等の気遣いがあるといい。
・トイレはテント村にはないため、トイレ送迎車を回して、近所のコンビニを利用させてもらうことが多い。このコンビニは、自分の必要物資を買うだけでなく、差し入れの大量購入など、テント村関係の人が「特上の客」として頻繁に利用する店であるため、トイレだけの利用も認めてくれている。それでも、何か必要なものがあったら、トイレに合わせてここで買っていくようにしよう。
・近所のコインランドリーに乾燥機がある。ゲート前からコンビニへと向かう道はおおきく窪んでいて、コンビニに向かって進んだときに、坂を登り終えるあたりで右側にマンションが見える。その一階がコインランドリーになっている。入口は若干分かりにくいので注意、中に駐車場有。乾燥機は確か、100円で8分まわる。
・数キロ離れたところにある「海と風の宿」。一泊二千円、宿泊者と行けばシャワーだけ借りることもできる(300円)、洗濯機もあったので借りられると思う、それに合わせて休憩もできる。ベッドで寝たい人はこちらに泊まるとよい。中心メンバーの方に頼むとスムーズ。
・最近ゲート前テントに発電機が寄付されたもよう、充電は心配なくなったので、ネットを使ってどんどん発信していこう。現場は時間が取れる年金生活者が中心になりがちなので、電子機器をいじれる人は重宝される。
●辺野古ゲート前の昼と夜の仕事
・昼間は「オール沖縄基地反対」の枠組みの維持・強化のために使われる。昼間は島ぐるみのバスが島中から市民を運んでくる。毎回必ず結構な割合で初めて来た人がいる。彼らに対して、歓迎と集会をするだけでなく、一度現場全体をデモをしながら移動・案内し、抗議する市民に過剰に対応(妨害)しようする警察を「市民を恐れているのだ」と解説、「カヌー隊、市長や県知事の頑張りで今工事が抑えられている、彼らを応援しよう」と伝えて「がんばれ」コールをするなど。政治家と運動の現場(特に、泊まり込み・常駐組)と一般市民とを「応援と希望」でつなぐ。このときに初めて来た人でもできる仕事は、先頭に立って誘導する目印となる旗(「ヘリ基地反対協」の黄色い旗)持ちや、トラメガ持ち、車道を渡る際の誘導、奥に詰めてほしいときの誘導、デモ隊として声を上げるなど。
・辺野古は夜(夕方~早朝)が過酷な現場である。16時頃に島ぐるみのバスは帰り、市民の人数(=監視と発信)が比較的少なくなり、警察も行動をしやすくなる。夜は二か所に二人組の三時間交代で見張りを立てて工事用車両が搬入されるのを警戒、実際に車両が来た場合はそれを止めるために動く。また、二時間交代で30分毎にトイレ送迎当番も決める。状況のわからない人間でも、最も役に立つことができる仕事はこの「夜の仕事」、現場のメインメンバーをある程度休ませてあげることができる。率先して志願しよう。そして特に人数の多くなる昼間に休むようにしよう。
・車の免許は重宝する。移動は基本的に車。夜の見張り場所への移動や、現地にはトイレがないため、近所のコンビニや公園などへの送迎車を出す。個人的な用事などは現地の主要メンバーの方に確認を取った上で、送迎などで車が忙しい時間帯を以外に利用することができる(17時-22時がおすすめ)。車の台数は限られるので、同じ用事がある人同士で誘い合わせて、まとめて済ませるようにしよう。
●「駆け引き」と抗議行動の注意
・民主主義的な方法で「基地反対」を打ち出したうえで基地建設を強行されようとしているので、市民も体を張っての抗議と建設阻止を行っている。東京の感覚で過激だと感じる行動は、現地では全く過激ではない。
・ここでの抗議行動の中には「かけひき」がある。まずは見て、そのかけひきを理解すること。具体的な例を出すと、路上に「停車」してあるトイレ送迎車に対して、嫌がらせに駐車違反の切符を切ろうと警察がやってきたときに、市民で抗議し警察機動隊ともみ合って車道が通行できないほどになる。その中で、市民のリーダーと警察の指揮官とが交渉し、「駐車」である法的根拠を問い、「停車」であることを認めさせて違反切符を無効にさせた上で、お互いに同時に引く、というようなことをしていた。現場ではさまざまな駆け引きがあるが、このときに、「交渉するから静かにしてくれ」「お互いに同時に下がることになったから引いてくれ」などといった指示がリーダーからあり、それに市民が従うことによって初めて駆け引きが成立する。市民は唯一のそして強力な「交渉の武器」であるが、統率がとれなくなったら駆け引きは成立しない。このような運動の方法は今の日本社会では一般的ではないし、全体として市民は組織されずに参加しているため、指示に従うという意識もない。そういう人で、特に白熱して抗議している人に対して、「駆け引きがある」ということを意識できている人が「交渉中なので今は静かにお願いします」「交渉が成立したので、一旦引きましょう!」などと伝えて回り、サポートするのはさりげなく重要な役目だと思う(このことは指示されたのではなく、個人的に気付いてやっていただけであるが)。
・人目につかないところで、警察は不当な暴力(不当逮捕、怪我を負わせるなど)を振るってくる。慣れるまでしばらくは、下手に逮捕などされないように、最先端にはいかず、少し後ろの方で見ておく。抗議中には一人にはならないようにする。特に海上抗議は、人数・周囲の目も少なく、最も逮捕されやすい状況になっている。状況判断のできる人の指示に従うこと。万が一逮捕されたら黙秘、そして「弁護士を呼べ」とだけ伝える、現地の人が救援してくれる。弁護団もいる。
・辺野古に到着したらまず、海辺のテント(16時まで)に行く、そこで基本的な説明を受けられる。名前と住所を記入するノートがあって、そこに名前を書いておくことで、救援の際のたすけになる。
●その他
・状況は一週間で大きく変わる。
・那覇にある「不屈館」がおすすめ。過去の沖縄の闘いを知ることができる。火曜日定休。
・沖縄と辺野古の基地闘争を歴史的に知るには、これらの書籍がオススメだとのこと。
『沖縄現代史 新版』 新崎 盛暉
『沖縄戦後史』 新崎 盛暉
『辺野古海のたたかい』 浦島 悦子
・「辺野古の運動はもう全国展開するしかない」と中心メンバーの方は最近言っていた。陸からの搬入は厳しいから、ついに海から資材の搬入をし始めた。だから、日本全国の船による資材搬出を止めるよう、全国の海で抗議の声を上げるように運動を作っていきたい、と。
・個人的に、ネット上で「基地反対運動に反感を持つ辺野古区民」の方と話す機会があった。彼はテント村による「迷惑」や「地元民との交流の欠如」を根拠に反感を覚えている様子で、基地の賛否については特に対立はない様子。その「迷惑」で市民側として注意すべきと感じたのは、「夜間の騒音」(なお、最近現場では苦情を受けて夜間の歓迎会・送別会を自主規制し始めた模様)。地元民との交流会と同時に、基地の賛否にかかわる問題意識の共有が出来ればよいが、この問題は現場の体力の限界に依存するところ。
・また、「辺野古区民の8割が基地容認」という指摘も受けた。いちばん地元の自治体が「基地容認」を掲げて分裂している、これは非常に重大な事実だと感じる。というのも、調べてみると、原発立地地域と同様に、地方への財政支援と基地問題がセットになっていて、基地に賛成すれば莫大な予算がつき、反対すれば街が破綻させられてしまいかねないという事情があるよう。しかし、これについては(素人考えですが)解決可能な問題のように感じる。沖縄県議会、名護市議会がともに基地反対で多数を占めているため、辺野古区が基地反対をした場合の県レベルでの財政支援は可能なのではないか。そのためには、多くの人が辺野古区の複雑な状況に問題意識を持つ必要がある。地元を説得できるかどうかは非常に重要な課題。題意からは大きく逸れたが、書き加えておきたい。
毎日のように新しい人が来ては去っていきます。三線・ウクレレ・ギターの奏でる音楽と歌と踊りを交えて、歓迎会、送別会、誕生会、そして抗議行動が日夜行われています。沖縄の文化や教養、多様な人生を歩んできた人との交流は、とても豊かなもので、この場を「辺野古総合大学」と呼ぶ人もいるほどです。刻々と変化する状況と緊迫する瞬間を闘いながら、また同時に和やかで楽しい時間が流れています。「楽しくなければやってられない」と、ゲート前のリーダーは言います、そういったものにも遠慮せずに期待しながら、ガンガン現地に行きましょう!一人でも多くの人が、辺野古を見て、何かを感じて帰ってくることを願っています、そして、この記事がその一助となれればと思います。
※この記事の内容等で問題がありそうだと感じた場合は、コメント欄等からご指摘いただければ、考慮のうえ順次改善します。
なお、あくまでもこの記事は現場に行く際の参考のために活用してください。この記事は「いち参加者の体験と視点」で書いており、実際にそれぞれの人が現場に行ったときに、この運動がどう映るかは異なる場合があります。また、後述の通りですが、現場の状況は1週間もすれば大きく変わります。この記事の情報がそのまま通じるとは限りませんので、現場にいる人の発信をその時々で確認するようにしてください。
現場のリーダーいわく
「手ぶらで来てもらって大丈夫!」
「もっともっとゲート前滞在を増やしたい ! 」
●持ち物と設備
・「最低限必要な持ち物は、交通費、着替え用の服2セット、雨合羽、寝袋」と教えられた。沖縄の冬は案外寒かったので、東京の冬装備を用意しておく。個人的には着替用服は1セットで十分、ただし厚着はすべし、峠にあるため風が寒く、ウインドブレイカー的なもの(合羽でも可?)は必要。昼夜の温度差が激しいので、対応できるようにしておきたい。また、晴れると結構日差しがきついので、帽子や日焼け止めなどあると安心。ちなみに、沖縄に杉花粉症はない。
・ゲート前テントに泊まることができるので、そのつもりなら宿代は不要。寝袋や毛布も現場に一定数ある。ただし、最近テントの撤去要請が警察から時折届くので、あるときテント村が強制排除に遭うこともありうる、その覚悟はしておこう。
・食費はほとんどかからない、基本的に現場にいる間は差し入れですべて賄えてしまう。
・テント2(海)にはトイレ、電源、シャワー、洗濯機がある。カヌー隊など海の活動のための設備なので、テントの人に許可をもらったうえで、彼らの邪魔にならない時間帯(夜18時~22時がおすすめ)に使わせてもらう。こっそりカンパを置いておく等の気遣いがあるといい。
・トイレはテント村にはないため、トイレ送迎車を回して、近所のコンビニを利用させてもらうことが多い。このコンビニは、自分の必要物資を買うだけでなく、差し入れの大量購入など、テント村関係の人が「特上の客」として頻繁に利用する店であるため、トイレだけの利用も認めてくれている。それでも、何か必要なものがあったら、トイレに合わせてここで買っていくようにしよう。
・近所のコインランドリーに乾燥機がある。ゲート前からコンビニへと向かう道はおおきく窪んでいて、コンビニに向かって進んだときに、坂を登り終えるあたりで右側にマンションが見える。その一階がコインランドリーになっている。入口は若干分かりにくいので注意、中に駐車場有。乾燥機は確か、100円で8分まわる。
・数キロ離れたところにある「海と風の宿」。一泊二千円、宿泊者と行けばシャワーだけ借りることもできる(300円)、洗濯機もあったので借りられると思う、それに合わせて休憩もできる。ベッドで寝たい人はこちらに泊まるとよい。中心メンバーの方に頼むとスムーズ。
・最近ゲート前テントに発電機が寄付されたもよう、充電は心配なくなったので、ネットを使ってどんどん発信していこう。現場は時間が取れる年金生活者が中心になりがちなので、電子機器をいじれる人は重宝される。
●辺野古ゲート前の昼と夜の仕事
・昼間は「オール沖縄基地反対」の枠組みの維持・強化のために使われる。昼間は島ぐるみのバスが島中から市民を運んでくる。毎回必ず結構な割合で初めて来た人がいる。彼らに対して、歓迎と集会をするだけでなく、一度現場全体をデモをしながら移動・案内し、抗議する市民に過剰に対応(妨害)しようする警察を「市民を恐れているのだ」と解説、「カヌー隊、市長や県知事の頑張りで今工事が抑えられている、彼らを応援しよう」と伝えて「がんばれ」コールをするなど。政治家と運動の現場(特に、泊まり込み・常駐組)と一般市民とを「応援と希望」でつなぐ。このときに初めて来た人でもできる仕事は、先頭に立って誘導する目印となる旗(「ヘリ基地反対協」の黄色い旗)持ちや、トラメガ持ち、車道を渡る際の誘導、奥に詰めてほしいときの誘導、デモ隊として声を上げるなど。
・辺野古は夜(夕方~早朝)が過酷な現場である。16時頃に島ぐるみのバスは帰り、市民の人数(=監視と発信)が比較的少なくなり、警察も行動をしやすくなる。夜は二か所に二人組の三時間交代で見張りを立てて工事用車両が搬入されるのを警戒、実際に車両が来た場合はそれを止めるために動く。また、二時間交代で30分毎にトイレ送迎当番も決める。状況のわからない人間でも、最も役に立つことができる仕事はこの「夜の仕事」、現場のメインメンバーをある程度休ませてあげることができる。率先して志願しよう。そして特に人数の多くなる昼間に休むようにしよう。
・車の免許は重宝する。移動は基本的に車。夜の見張り場所への移動や、現地にはトイレがないため、近所のコンビニや公園などへの送迎車を出す。個人的な用事などは現地の主要メンバーの方に確認を取った上で、送迎などで車が忙しい時間帯を以外に利用することができる(17時-22時がおすすめ)。車の台数は限られるので、同じ用事がある人同士で誘い合わせて、まとめて済ませるようにしよう。
●「駆け引き」と抗議行動の注意
・民主主義的な方法で「基地反対」を打ち出したうえで基地建設を強行されようとしているので、市民も体を張っての抗議と建設阻止を行っている。東京の感覚で過激だと感じる行動は、現地では全く過激ではない。
・ここでの抗議行動の中には「かけひき」がある。まずは見て、そのかけひきを理解すること。具体的な例を出すと、路上に「停車」してあるトイレ送迎車に対して、嫌がらせに駐車違反の切符を切ろうと警察がやってきたときに、市民で抗議し警察機動隊ともみ合って車道が通行できないほどになる。その中で、市民のリーダーと警察の指揮官とが交渉し、「駐車」である法的根拠を問い、「停車」であることを認めさせて違反切符を無効にさせた上で、お互いに同時に引く、というようなことをしていた。現場ではさまざまな駆け引きがあるが、このときに、「交渉するから静かにしてくれ」「お互いに同時に下がることになったから引いてくれ」などといった指示がリーダーからあり、それに市民が従うことによって初めて駆け引きが成立する。市民は唯一のそして強力な「交渉の武器」であるが、統率がとれなくなったら駆け引きは成立しない。このような運動の方法は今の日本社会では一般的ではないし、全体として市民は組織されずに参加しているため、指示に従うという意識もない。そういう人で、特に白熱して抗議している人に対して、「駆け引きがある」ということを意識できている人が「交渉中なので今は静かにお願いします」「交渉が成立したので、一旦引きましょう!」などと伝えて回り、サポートするのはさりげなく重要な役目だと思う(このことは指示されたのではなく、個人的に気付いてやっていただけであるが)。
・人目につかないところで、警察は不当な暴力(不当逮捕、怪我を負わせるなど)を振るってくる。慣れるまでしばらくは、下手に逮捕などされないように、最先端にはいかず、少し後ろの方で見ておく。抗議中には一人にはならないようにする。特に海上抗議は、人数・周囲の目も少なく、最も逮捕されやすい状況になっている。状況判断のできる人の指示に従うこと。万が一逮捕されたら黙秘、そして「弁護士を呼べ」とだけ伝える、現地の人が救援してくれる。弁護団もいる。
・辺野古に到着したらまず、海辺のテント(16時まで)に行く、そこで基本的な説明を受けられる。名前と住所を記入するノートがあって、そこに名前を書いておくことで、救援の際のたすけになる。
●その他
・状況は一週間で大きく変わる。
・那覇にある「不屈館」がおすすめ。過去の沖縄の闘いを知ることができる。火曜日定休。
・沖縄と辺野古の基地闘争を歴史的に知るには、これらの書籍がオススメだとのこと。
『沖縄現代史 新版』 新崎 盛暉
『沖縄戦後史』 新崎 盛暉
『辺野古海のたたかい』 浦島 悦子
・「辺野古の運動はもう全国展開するしかない」と中心メンバーの方は最近言っていた。陸からの搬入は厳しいから、ついに海から資材の搬入をし始めた。だから、日本全国の船による資材搬出を止めるよう、全国の海で抗議の声を上げるように運動を作っていきたい、と。
・個人的に、ネット上で「基地反対運動に反感を持つ辺野古区民」の方と話す機会があった。彼はテント村による「迷惑」や「地元民との交流の欠如」を根拠に反感を覚えている様子で、基地の賛否については特に対立はない様子。その「迷惑」で市民側として注意すべきと感じたのは、「夜間の騒音」(なお、最近現場では苦情を受けて夜間の歓迎会・送別会を自主規制し始めた模様)。地元民との交流会と同時に、基地の賛否にかかわる問題意識の共有が出来ればよいが、この問題は現場の体力の限界に依存するところ。
・また、「辺野古区民の8割が基地容認」という指摘も受けた。いちばん地元の自治体が「基地容認」を掲げて分裂している、これは非常に重大な事実だと感じる。というのも、調べてみると、原発立地地域と同様に、地方への財政支援と基地問題がセットになっていて、基地に賛成すれば莫大な予算がつき、反対すれば街が破綻させられてしまいかねないという事情があるよう。しかし、これについては(素人考えですが)解決可能な問題のように感じる。沖縄県議会、名護市議会がともに基地反対で多数を占めているため、辺野古区が基地反対をした場合の県レベルでの財政支援は可能なのではないか。そのためには、多くの人が辺野古区の複雑な状況に問題意識を持つ必要がある。地元を説得できるかどうかは非常に重要な課題。題意からは大きく逸れたが、書き加えておきたい。
毎日のように新しい人が来ては去っていきます。三線・ウクレレ・ギターの奏でる音楽と歌と踊りを交えて、歓迎会、送別会、誕生会、そして抗議行動が日夜行われています。沖縄の文化や教養、多様な人生を歩んできた人との交流は、とても豊かなもので、この場を「辺野古総合大学」と呼ぶ人もいるほどです。刻々と変化する状況と緊迫する瞬間を闘いながら、また同時に和やかで楽しい時間が流れています。「楽しくなければやってられない」と、ゲート前のリーダーは言います、そういったものにも遠慮せずに期待しながら、ガンガン現地に行きましょう!一人でも多くの人が、辺野古を見て、何かを感じて帰ってくることを願っています、そして、この記事がその一助となれればと思います。
※この記事の内容等で問題がありそうだと感じた場合は、コメント欄等からご指摘いただければ、考慮のうえ順次改善します。
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コメント
情報は慎重に
こういった情報は、座り込みに行きたい方にとっては親切ですが、違う立場の人に内情を広めることにもつながりますし、揚げ足取りをしたい人にとっての材料になる可能性もあります。情報の出し方はもっと慎重にしたほうがいいと思います。辺野古で座り込みされてる人たちの支援のつもりが、逆に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。そのあたりを考慮して見直してみてはいかがでしょうか?
コンビニでお手洗いを借りたら、お菓子1個でも買う気遣いは欲しいです。日に何度も、何人もの人に黙って使わせてくださっているお気遣いの上に「特上の客」などとあぐらをかくような真似はしたくないし、していただきたくないです。
写真・映像の扱いについて
はじめまして。東京から応援しています。持続的で粘り強い闘いには頭が下がる思いでいます。一つ気になっているのは、SNSやツイキャスなどでの、写真、動画映像などの扱いです。発信者によって大きな違いがあるように思います。プライバシーや肖像権の問題もありますが、警察その他による不測の扱いも予想されるだけに、ある程度のガイドラインが必要なのではないかと感じています。
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
気軽に参加して良いものかどうか悩んでいたところこの情報を見つけました。
どうやら色々細かい事情がありそうですね。他のところでは参加者はリーダーに従えとか勘違いの困った人がいるとか、という書き込みも見かけましたので、なんだか私が急に参加して良いものでは無さそうだと感じましたので、参加は控えます。
どうやら色々細かい事情がありそうですね。他のところでは参加者はリーダーに従えとか勘違いの困った人がいるとか、という書き込みも見かけましたので、なんだか私が急に参加して良いものでは無さそうだと感じましたので、参加は控えます。
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