Modanisa.comの創設者であるケリム・トゥレ氏は、ここ2年間、ヨルダンやアラブ首長国連邦のような国で頻繁に使われるフェラージェ(足首まである丈の長いコートで、黒色とシンプルなデザインを基調とする)に、トルコで大きな関心が寄せられていると述べた。同氏は、「保守派の服装において、パルデス(足首まである丈の長いコートで、様々な色やデザインがある)にフェラージェが取って代わった」と続けた。
保守派の服通販サイトであるModanisa.comの創始者であるケリメ・トゥレ氏は、イスラムファッションの服飾市場は、今から10年前に比べれば、かなり盛んな分野になったと述べ、以下のように続けた。
「市場には、毎日新しいブランドが参入している。オンライン・ファッションショー、他国での保守派の服装の選択肢、新しいデザイナーの保守的なコレクションをインターネットを通じた紹介は、この分野へ信じられないほどの活発さをもたらした。」
長いベスト
イスラムファッションでは世界で異なった消費傾向があるとしたトゥレ氏は、以下のような情報を述べた。
「例えば、ヨーロッパやアメリカの女性たちは、よりシンプルな服やパステルカラーを好む。北アフリカの国々では、ビビットな色が好まれている。トルコといえば、コート類において、ヨルダンやアラブ首長国連邦のような国で頻繁に使われるフェラージェが、ここ2年間、頻繁に用いられている。パルデスにキモノジャケットや長いベスト、フェラージェが取って代わった。」
トゥレ氏は、イスラーム服飾市場が世界で2660億ドル規模を抱えているとし、トムソン・ロイターやディナール・スタンダードによりつくられた『グローバル・イスラーム経済2014』と題されたレポートのデータによれば、トルコの服飾消費の合計が39億9000万ドルまで達すると述べた。 専門家たちは、保守派の服装がこの全体の25%まで達すること、つまり1000万ドルに近いことを予想している。【次ページにつづく】