産経ニュース

【野口裕之の軍事情勢】中国の野望をくじく日本と台湾

ニュース 国際

記事詳細

更新

【野口裕之の軍事情勢】
中国の野望をくじく日本と台湾

中国が意識する「九つの出口」=2015年2月14日現在

 ですがモシモシ。自身が軍事膨張を止めれば空母の幻影は絶対に見ない。自ら招いた「中毒症状」を反省し、中共は“治療”に努めてほしい。もっとも「中華民族の偉大なる復興」の狂信性は不治の病。乱心し、巨体が手にした棍棒で、狼藉を一層激化させる前に隔離できぬものか…。

「九つの出口」を意識

 隔離には日-台-比の国防力の飛躍的増強と覚悟・団結が不可欠となる。中国国営通信系週刊紙は2010年《中国が意識する九つの出口》を報じたが、何となく悲壮感が漂う。

 (1)日本海→宗谷/津軽海峡→太平洋(2)東シナ海→大隅海峡→太平洋(3)東シナ海→トカラ海峡→太平洋(4)東シナ海→宮古水道→太平洋(5)東シナ海→与那国西水道→太平洋

 (6)東シナ海→台湾/バシー・バリンタン海峡

 (7)南シナ海→シンガポール海峡→マラッカ海峡→インド洋(8)南シナ海→スンダ海峡→インド洋(9)南シナ海→ミンドロ海峡→マカッサル海峡→ロンボク海峡→インド洋

 インド洋への出口は(7)~(9)。東シナ海~台比近海を通り西太平洋が(6)。残り(1)~(5)は全て日本絡み。いずれにせよ《九つの出口》は、最近の中国海軍の演習パターンと同じで、緒戦での支配を狙っている。

中国を取り囲む日-台-比を中国が不沈空母とみなし、病的なまでにうろたえる理由

関連ニュース

【野口裕之の軍事情勢】国連が「本尊」、左翼カルト集団が「悪魔払い」する集団的自衛権 

「ニュース」のランキング