厚労省、デフレ時の年金抑制断念 与党に配慮厚生労働省は23日までに、年金給付を抑制する「マクロ経済スライド」について、物価や賃金が下落するデフレ時にも実施する強化策の導入を断念した。物価などのマイナス幅以上に年金を減額すると高齢者の痛みが大きく、与党の理解を得られないと判断した。 マクロ経済スライドは、現役世代の減少と平均余命の伸びを考慮し、年金額を物価や賃金の変動率より低く抑える仕組み。デフレ時には実施しないルールがある。厚労省はこのルールを改めて強化策を実現すれば、高齢者の給付抑制ペースが速まり、将来世代の年金水準が下がりすぎるのを防げるとして、今国会での法改正を目指していた。 【共同通信】
|