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小野島大がライブ後の本人直撃
ART−SCHOOL木下が語る活動休止と再出発(後篇)「戦うんだっていう覚悟はできてる」
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2月13日の東京・新木場STUDIO COASTライヴをもって活動休止期間に入ったART−SCHOOLのフロントマン、木下理樹へのインタビュー。前編【ART−SCHOOL木下が語る活動休止と再出発(前篇) 「新しいクリエイティヴ・チームを作ります」】では、活動休止前最後のライブに向けての思いや、これからの活動に向けての計画や決意を赤裸々に語った。後篇では、ライブを終えた木下を音楽評論家の小野島大氏が直撃取材。公演の手応えや今後の予定を訊きつつ、木下の表現における「芯の部分」をじっくりと掘り下げた。(編集部)
「自分のやってきたことは間違ってなかったんだと思いました」
ーー活動休止前の最後のライヴとなった新木場STUDIO COAST公演、素晴らしいライヴでした。いかがでしたか。
木下:感無量、の一言ですね。自分たちーー自分たちのチームだけで全部やって、それでここまできるんだって思いました。この業界に入って15年目ですけど、やっとここまで辿り着けた。これをやるために15年間やってきたんだなと。ここで一旦終わりなんだけど、でもこれから始まるんだ、と。そう思えたライヴでした。
ーーお客さんも満員で反応も熱狂的でしたね。
木下:自分のやってきたことは間違ってなかったんだと思いました。続けてきてよかったし、だからこそお客さんの信頼も得られたんだと思う。だからこれからも続けていかなきゃいけない。自分はこれからもずっと表現し続けていくだろうし、それをやらないと死んでしまうんですよ、たぶん。だから…その覚悟が伝わったのかな、と思います。
ーー音楽って気合いというか気持ちでやるものだというのがよくわかりました。ふだんのライヴと同じような曲を同じように演奏していても全然違って聞こえる。それを実感しましたね。
木下:ああ、それは嬉しいですね。なんか、伝わるものがありました?。
ーーありました。非常にありました。その気持ちはお客さんにも伝わったと思うし、逆にお客さんの側の、木下理樹が自分の足で立って歩き出そうとしている。それをバックアップしたいという気持ちが伝わってきました。
木下:…自分としてはこれまで支えてきてくれた人たちに、表現することでお返しするしかないと思うんですよ。あとは…ここで外したら終わりでしょう、というのもあったから。肋骨は折れてたんですけど(笑)(注:木下はライヴの2週間前に転んで肋骨を折っていた)。
ーーテクニカルな面でいうと、声がちゃんと出てましたよね。アート・スクールのライヴの一番の課題はそこだと思うので。だから歌が伝わってきた。
木下:ええ。そこでみんなをがっかりさせるようなライヴは絶対見せたくないし、そんなことやったら信用されなくなりますからね。そこは考えました。
ーー今後のことなんですが、具体的に何をやっていくのか、どういう態勢を作っていくのかは以前お聞きしましたが、ライヴを終わって新たに決意したことなどはありますか。
木下:アメリカで主流になっているスモール・ビジネス…個人事業主が助け合って、業務提携みたいな形でクリエイティヴなチームを作ってやっていくってことですね。音楽以外のこと、たとえばファッションもいずれは考えていきたいですけど、まずは音楽をしっかりやる。でも将来的には映像制作もチームとしてやっていきたい。そういう構想は話し合っています。
ーー映像とは?
木下:たとえば依頼されれば、質の高い映像ーーPVとかーーをすごく安く提供できるように。Tシャツとかそういうファッション関係も、いずれはやっていきたい。
ーー誰かのプロデュースをチームとして引き受けるとか。デザイン周りなどもこみで。
木下:もちろん考えてます。
ーージャケットからPVから音から全部請け負ってやります、という。
木下:そうです、そうです。それをやる態勢はできてるんで、あとは形にしていくだけですね。具体的には春以降に会社を立ち上げていこうと思っています。
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