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草津白根山で火山性地震増加 警戒を2月23日 17時52分
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群馬県の草津白根山で23日未明から火山性の地震が増加し、気象庁は、今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き火口周辺警報を出して、湯釜火口から1キロ程度の範囲では噴石などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、草津白根山では23日午前2時ごろから湯釜火口付近を震源とする火山性の地震が増加し、午後3時までに60回の火山性地震を観測したということです。
草津白根山で火山性地震の回数が一日に50回を超えたのは、去年8月以来です。
これまでのところ、地震の増加に伴って傾斜計などのデータに特段の変化は見られず、火山性微動も観測されていないということです。気象庁は、草津白根山では火山活動が活発化しており、今後、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、引き続き火口周辺警報を出して噴火警戒レベル2を継続し、湯釜火口から1キロ程度の範囲では噴石などに警戒するよう呼びかけています。
東京工業大学の野上健治教授は「湯釜火口付近の地下のごく浅いところで膨張が続いていているとみられ、地震活動は今後も続くと考えられる。地震の規模などから考えて、直ちに噴火に至る可能性は低いとみられるが、小規模な噴火が発生する可能性はあるので、引き続き湯釜火口の付近では注意してほしい」と話しています。