妊娠そして出産、家族ができる(もしくは増える)喜びと期待。
そんな嬉しい気持ちはあるものの、出産の痛みに不安を感じている妊婦さんは多いはず!
よく聞くのは『鼻からスイカ出すくらいの痛み~!!』という言葉。何という衝撃でしょう。
鼻からスイカなんて例えでは反対に想像する事すらできません。。。
と、独身の時の私は思ったものです。
かくいう私は4人の子供がいます。全員自然分娩でした。
「どれくらい痛かった?」とよく聞かれます。私の答えは決まって
「鼻からスイカ!!」
そう、結局それでしか表現できないほどに痛いのです。。。
二人目まではただひたすらに痛みに耐えての出産でした。
耐えられないほどの痛みなのですが、
耐える以外に方法がないので悶え苦しみながら耐えたのです。
しかし、三人目出産にあたって、素晴らしい出産方法を知り
実戦したところ驚くほどに楽にすんなりと出産できました!
この記事の目次
【一人目の出産の話し】
一人目の出産は大きな総合病院での出産でした朝7頃から痛み始めましたが
前陣痛なのかな、と気楽に構えていた私。
4時間後の11時頃に
「お~、これは来たかも~」(泣)←もうすでに結構痛い笑
と気が付き、病院へ行くしたくを始めました。
ただ、この頃の私は若く、見栄っ張りで、まだ母親としての自覚など皆無でしたから
痛みに呻きながらシャワーを浴びて、毛の処理をし、
メイクを完璧に施し、髪を巻き、ピンクのワンピースを着て。。。
と、何をしているんだと呆れたくなる程に意味の分からない気合いを入れていました。
ちなみにその間、陣痛の間隔は15分間隔程になっており
はぁはぁ、はぁはぁ痛みに耐えながらの準備です。
そして、準備が完了したのが午後5時。。。6時間もかけていたんですね。
もともと痛みには強い方でしたので
呻きながらもどうにか頑張っておりました。
そして旦那と一緒に病院へ。。。
行く前にマクドナルドでドライブスルー☆
病院の駐車場で旦那とモグモグ。。。
まだまだ余裕があったんですね、
いえ、痛いのは痛いのですが、初めての事でテンションが上がっていたのです。
ただその頃には陣痛は10分間隔に。
初産は陣痛から出産までとても長い時間がかかる、
長い人だと2日、3日かかる。
そして病院に入った所から食べ物も飲み物も口にする事が出来ない、
と看護師さんから聞いていた私は、
ギリギリまで病院へ行くのを我慢していたかったのです。
病院に入ったら、食べ物はおろか水すら口にできないなんて辛すぎる!!
(二人目の出産からは産院選びの際に、水飲んでもいいですか?と聞くようになりました。)
そんな訳でギリギリまで病院に入りたくなかった私は
「どうせ初産だからまだまだ産まれないんだし~」と、駐車場でポテトをムグムグ。。。
その辺の鳩に、小さくちぎったポテトをピュと飛ばしてあげたりなんて事をしておりました。
しかし、午後6時過ぎには限界が来てとうとう病院の中へ行く事に。
旦那に支えてもらいながら駐車場から病院までヒョコヒョコ、陣痛が来てはぁはぁ、またヒョコヒョコ、はぁはぁ。。。
その頃には陣痛は5分間隔に。
救急に行くと先生が
「あ、初産ですね~まだ余裕そうね~。
多分まだまだだと思うけど一応すぐに子宮口がどのくらい開いているか見てみましょうね。
その後、メイク落として下さいね~」
と言うのを聞いて
(あ~まだまだなんだ、長いな~、もう結構痛いんだけどな。しかもメイク落とすんだ(笑))
とがっくり。。
ところが診察した先生は
「子宮口もう9cm開いてますよ!
なんだか余裕そうな顔してるからまだだと思ったのに。
よく歩けますね~でももう危ないので車いすですぐに陣痛室に移動して下さい」
と驚きを隠せない声で言いました。
そして、そんなふうに言われるとなんだかものすごーく痛い気がしてきた私(笑)。
顔を引き攣らせながら車いすで陣痛室へ。。
その際、旦那は病院から説明を受けなければならないとの事で一旦お別れ。
メイクを落としたり、浣腸をする暇もなく服だけ出産用に着替えてベットへ。
助産師さんがやって来て赤ちゃんの心音を聞くための器械をお腹に巻き、とココでまた陣痛!
痛みに呻く私に、助産師さんは
「はい、今の状態の子宮口を診ますね」
と触診。。。。。。。。。
いったーーーーーーーい!!!!!!!!!
もう!これが!!とんでもなく痛い!!!
一気に冷や汗が出て、体験した事のない痛みに
「ああああああああ!!!痛い痛い痛い痛い!!!!」
となりましたよ私。
だって痛いんだもの!
でもさすが助産師さん。
そんな私の叫びにビクともせずに指でグリグリ、ぐりぐりグーリグリ。。。
蹴飛ばしてしまわなかった事が奇跡と言えるほどの痛みでした。
そこから先は、意識朦朧、ただただ痛い呻く叫ぶ、息を詰める。
息を詰めると、助産師さんに注意される←当たり前(笑)
ヒッヒッフーなんてそんなの意識する事さえ忘れてしまってのは
痛みが想像を超えていたためビックリしすぎてパニック状態だったからでしょうか。
いつの間にかそばに来ていた旦那は僅か10分の間に変わり果てた私に茫然。
そりゃそうですね。
つい20分ほど前には鳩にポテト投げて笑っていたのに
今では激しくのたうち、叫び声を上げているのですから。
「一体10分の間に何があったんだ」と思っていたそうです。
オロオロしている旦那にただひたすら痛いと訴え、
つないでいた旦那の指をとにかく握りしめ(後につき指になってしまっていた事が判明(笑))
うなり声を上げていました。
午後8時には子宮口は完全に開き陣痛も3分間隔に。
しかし、なかなか破水せず、苦しい時だけが過ぎていきました。
もうこれ以上は待てないという助産師さんの判断で
指で破水させる事に。(私はこの頃には朦朧としていたので覚えていませんが)
そして次の陣痛で助産師さん再びグリグリ、ぐりぐりぐーりぐりー!!!
ぱん!!
ばしゃーーーーーーーーーー!!
いやいや、パン!は私の中での感覚であって音なんかしませんでしたけどもね。
ただ、破水した瞬間に羊水がものすごい勢いでバシャーーー!!と出てきました!
助産師さんの体にかかりつつも通り越しベットの下にまで到達するという恐ろしい勢いでした。
そして、その恐ろしい勢いで、何と赤ちゃんの頭が見える位置まで一気に降りてきてしまったのです。
その痛みと衝撃といったらもう!!!!
とうとう
「もうムリ!もうムリ!!できない痛いムリ~!!」
とギブアップ宣言をしてしまうほど。。。
助産師さんに
「赤ちゃんだって苦しいんでいますよ!ここでお母さんが頑張らなくてどうします!?」
と叱咤激励されるも
「だって痛い、ホントムリできないできない」
ただただ駄々を捏ねる私。。。
何ともお恥ずかしい限りですが、若かったという事で。。
そんなふうに私が駄々をこねている間に、
ベットごと分娩室へと移動し看護師さんの手によっていつのまにやら分娩大へ。
その約三分後。。。。。。。
「おぎゃぁぁぁぁぁぁ。。。おぎゃぁぁぁぁぁ。。。。」
ちいちゃな、とてもちいちゃなおサルのような可愛い赤ちゃんが誕生しました。
色が白く眼が大きな赤ちゃんで、私たち夫婦初めての子供は女の子でした。
産まれたのは午後9時過ぎ、病院に到着してから三時間ほど経っていました。
初めての出産は衝撃の痛みに始まり、
泣きごとを言っている内に終わったのでした。
赤ちゃんが生まれた直後、旦那がにっこりと
「次は男の子が欲しいね☆」
と言ってきたので、
「自分で産んだらいいよ」
と拒否した私。
しかし喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますように、2年後、二人目の出産に挑んだのです。
【二人目の出産の話し】
喉元過ぎれば熱さを忘れる。。とはいえども出産が近づいて来れば
おの恐ろしいまでの痛みへの恐怖も蘇ってくるわけで。
出産間近になった頃には、赤ちゃんが産まれてくることへの喜びはありつつも
事あるごとに旦那へ
「怖いよ~出産怖いよ~痛いの嫌だよ~」
とブチブチブチブチ愚痴っておりました。(笑)
さて、その喜びと恐怖のXデーは春の夜、8時頃にじわじわと始まりました。
腰の痛みで寝つきの悪くなっていた私は
眠いなぁと思いつつちまちま洗濯物を畳んでいました。
一人目の時と同じく、前陣痛かなと思っている内に痛みは激しくなり
経産婦なので早めにという事で、20分間隔となった頃に病院へ出発!
今度はメイクや髪を巻くなど無駄な事はせずに
前髪ちょんまげ、ジャージ姿で出発!!(笑)
二人目は一人目の時とは別の総合病院で出産する事になっていました。
病院へ行く途中今度はコンビニでソフトクリームを購入、
そしてまた、駐車場でむしゃむしゃ。。
病院に着いたのは丁度日付が変わる頃、そのまま分娩室に通されてそこで待機。
陣痛の間隔がまだ10分おき程だったので
歴史小説を読みながら陣痛の痛みに耐えていました。←結構余裕
しかし、そんな余裕がいつまでも続くはずもなく
やってきました恐怖の時間!
陣痛は5分3分と短くなって痛みはピーク。
でもまだまだ痛いのはこれからだと知ってしまっている私は
精神的に大分後ろ向きな状態に。。
そのせいか、なかなか子宮口が開かずただただ体力だけが削り取られて行きました。
もちろん前回同様
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
叫び声を上げながらのたうちまわる私。
分娩台の手すりを掴みつつ体はバタンバタンと跳ね上がります。
その姿を見ていた旦那は後に
「エクソシストみたいだった。。。」
と語っていました。
何時間も何時間もたってもう限界だと朦朧と思った私は
帝王切開にしてもらった方が楽なんじゃ。。。と思った私は
気絶した振りをしてみました。(笑)
そのまま帝王切開してくれるかと。。
看護師さんが
「お母さん!大丈夫ですか!?目を開けて下さい!!」
と言っている中、気絶する振りを続ける私。
看護師さんたちがバタバタと何かの器械を用意し
私の腕に巻いたり、何やら確認している様子。。。。。
そして
「意識ありますね!?起きて下さいお母さん!がんばって!目を開けて!!」
はい、ばれました。
その時の気まずさと言ったら。。。
お手数お掛けしました看護師の皆さま。
そんな私の三文芝居がありつつ
時間は過ぎ朝になり
午前7時頃、これまた前回同様助産師の助けで破水(今回はバシャーっとはならず)
その15分後に
「おぎゃぁぁぁぁぁぁ。。。おぎゃぁぁぁぁぁ。。。。」
ちょっぴり大き目の、私たち夫婦にとって二人目の赤ちゃんが産まれました。
雰囲気がまるで子犬のような愛らしい女の子でした。
赤ちゃんは生まれてすぐに
「くちゅん!」
と、小さなくしゃみをしていました。
産まれたのは朝7時半ごろ、一人目よりも若干長い時間がかかっての出産でした。
余談ですが、分娩室の真向かいが授乳室となっていたのですが
次の日、初の授乳をしていると、分娩室から
「コロシテーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
という絶叫が聞こえてきました(笑)。
同じく授乳中の他のお母さん達とそっと目を合わせ
(気持ちは分かるわよね。。)
的な頬笑みをかわしあった私でした。
【三人目の出産の話し~痛みを軽減する方法~】
さて、申し訳なくなるほどに
一人目、二人目の痛かった出産の話しを書いてしまいましたが、
ここからがやっと本題なのです!
二人目の出産から2年、三人目を身ごもった私は
ある一枚のDVDに出合いました。
それは
【プルミエール ~私たちの出産~】
という、文化・人種・環境が全く異なる10カ国の妊婦さんの
妊娠・出産を撮ったドキュメンタリー映画でした。
この中でアメリカのあるカップルが山小屋で、
友達とギターに合わせて歌を歌いながら出産する。
という場面があり、私は「ぴん!」と来てしまいました。
そう!
【 歌いながら出産する 】
これはいいのではないかと。
DVDで見ている限り、歌っている妊婦さんの呼吸が、他の妊婦さんの呼吸よりも自然だったのです。
更には、歌う事に意識をもっていけるので痛みからも少しは逃げられるのでは?
と思ったのです。←常に逃げ腰(笑)
そこで私は早速、出産予定の病院(三人目は評判のいい個人病院での出産予定でした)に
CDを流して大きな声で歌ってもいいかの確認をしました。
若干引かれつつ了承を貰えたので
早速お気に入りの歌をCDにして準備しました。
私はミュージカルが好きなので、ミュージカルの曲を10曲ほど
映画の主題歌の曲を3曲ほど、
最後に、フィリッパジョルダーノという歌手が歌うオペラ曲を6曲ほど入れました。
そして、とうとう待ちに待ったXデー再び!
今回は痛みへの恐怖と、歌うぞーーー!という気合いで迎えました。
夜の10時頃から陣痛が始まり、
3時ごろに子供たちを母に預け病院へ。
途中マクドナルドでチーズバーガーセットを購入し
いつものように駐車場でモグモグ。。
病院に着いたのは4時近くになっており、陣痛は10分間隔になっていました。
そのまま分娩室へ通された私は
すかさずCDを出し、
「これ、大音量でお願いします!」
と看護師さんに頼みました。
そして始まった痛みとの闘い。
いつもなら呻き喚き身悶えるしかないのですが
今回は違います。
陣痛の痛みが襲っってきたら
目をカッッッ!っと広げ、赤ちゃんが生まれた時に眠らせる保育器のような物を
睨みつけながら
(もうすぐあそこに可愛い赤ちゃんがやってくるんだ)←支離滅裂ながら赤ちゃんへの思いを糧にしている最中
と自分を励ましながら
とにかく歌う!大きな声で歌う!!
痛くなればなる程、歌う!!
痛みと共に歌声も大きくなる!!!
その時に気付いたのはオペラを歌うと一番痛みを逃す事ができるという事。
オペラは音がドラマチックで壮大なので
壮大な痛みを感じている時にぴったりなのです。
感情が声に乗りやすく痛みを逃してくれ
呼吸を大きく豊かにする事で体の力みが取れる。。。ような気がしました。(笑)
歌う事である程度体がほぐれます。
痛いと、体が強張り、呼吸を止めてしまうのが人ですが
歌っている間は息を吐いている事になりますし、
歌の合間にちゃんと息を吸うのでうまく呼吸ができるのです。
「いやー歌うとは聞いていたけど、こんなに大きな声で歌うとは~クスクス」
最初はビックリしていた看護師さんたち←引いていたともいう
暫く私の様子を見ていて
「歌いながらの出産はいい考えね~!」
と、言っていました。
「まぁ他の妊婦さんは恥ずかしがってそこまでの効果は出ないかもしれないけどね。。くすくす」
とも言っていましたが。
そして、病院について1時間がたったころ
いつものように破水しない私は
今回は助産師さんではなく主治医の先生に破水してもらい
(その間の大きな声で歌う私)
先生の
「イキんで!!」
という合図に従い
「あぁぁぁぁぁ♪!!!!」
3分後には
「おぎゃぁぁぁぁぁぁ。。。おぎゃぁぁぁぁぁ。。。。」
「え、うそ、もう産まれたの?」←私
何ともするりと産まれてきた赤ちゃん。
3人目にして初めて会陰も裂けず、痛みも感じることなく出産できたのです。
私たち夫婦にとって3人目となる赤ちゃんは
小さいながらに凛々しい顔をした男の子でした。
【四人目の話し】
三人目の出産は、歌で楽になったのではなく
三人も産んだのだから楽になっただけじゃないの?
と、思っていませんか?
そこで出てくるのが四人目の出産の話し。
三人目を産んでから4年、四人目を授かりました。
正直、今回に関しては四人目ですし、歌を歌えば楽な事は実証済みでしたので
鷹揚に構えていました。
ところが、出産間近にアクシデントが。。。
子供たちがインフルエンザになってしまい看病していた私も一週間後に発症、
出産予定日の5日前でした。

先生からは、インフルエンザの最中に出産は体力的に心配だから
インフルエンザが治ってからの出産を目指して安静に、と言われ
出産予定日前日まで、ただただ眠り続けました。
その甲斐あってか熱は下がり出産予定日当日の朝8時ごろに
陣痛が始まりました。
昼の12時頃には病院に入り、早速準備してあったCDをかけてもらったのですが
ここで大誤算が!!
歌おうと声を出すと咳き込む。。
咳き込むと、お腹に響き破裂しそうに痛い。。。。。
声さえ出さなければ咳は出ないのですが
歌うのは無理な状態。
できるだけ痛みに振り回されないよう呼吸していたのですが
やはり、歌う、という行為がないだけで
どうしても意識が痛みへと行ってしまう。
どうしても体は強張ってしまうせいか
なかなか子宮口も開いてくれません。
もう、痛いという事しか考えられなくなっていました。
呻きながら時には叫びながら時間は過ぎてゆき
午後3時ごろ、なかなか開かなかった子宮口がやっと10cm開いたので
今回も助産師さんに破水してもらい
それから叫びながらの約15分後
「おぎゃぁぁぁぁぁぁ。。。おぎゃぁぁぁぁぁ。。。。」
ちいちゃいのに厳つい顔をした、四人目の赤ちゃんは男の子でした。
私に抱っこされてすぐに、ぶりり~とウンチを出し、私のお腹は赤ちゃんのウンチまみれ。。
厳ついのは顔だけではない、可愛い赤ちゃんでした。
体調不良があったとはいえ、歌えなかった事で
体に変に力が入ってしまったのか、三人目の時には裂けなかった会陰は
四人目の今回、裂けてしまっていました。
まとめ
大きな声で歌うなんて恥ずかしいかもしれません。でもどうせ股を広げて叫んでいるのです。
それ以上に恥ずかしいことがあるでしょうか。
と、いうより、「鼻からスイカ」の痛みが少しでも楽になるのなら
恥ずかしさなんて吹き飛びます!
羞恥心をいかに捨てられるのか、というある意味では捨て身の方法ではありますが
勇気のある方は是非実践してみて下さい。