こんにちは、ほそいあやです。
長かった冬もそろそろ終わりに近づき、春の足音が聞こえてきました。
春がやってくるということは、昆虫食シーズンの幕開けでもあります。
まだ外で採集するには早いので、虫を食べることができるお店を紹介したいと思います。
缶詰めバー「mr.kanso」にやってきました。
珍しいものからお馴染みのものまで。壁一面の缶詰が迎えてくれます。
なんと、このお店だけで約450種類の缶詰めが揃っているそうです。
マスターいわく、世界に存在する缶詰めの種類が約4500と言われているとのこと。ということはここだけで10分の1が集結しているのですね。
美味しそうな缶詰めが沢山並ぶなか、虫缶をチョイス。
この日は、蜂の子 と イナゴ がありました。
運がよければ、ポンテギ(韓国で食べられているカイコの幼虫)にも出会えるかもしれません。
蜂の子とイナゴは長野では一般的に食べられていることもあり、土産物などで見かける機会は多いと思います。虫がはじめての人も抵抗なくいけるのではないでしょうか。
缶詰めというのも手軽で、昆虫食の入門にぴったりですね。
蜂の子はプチプチとした食感が楽しく、濃いアミノ酸! という味がします。
実際のところ、人間の必須アミノ酸のほとんどが含まれているというありがたい食材なのです。
イナゴは甘辛い味付けで普通の佃煮となっています。ご飯のほしくなる味です。
棚を見ていると飽きません。市販されているものから、見たことのない外国製までさまざまです。
缶つま、いなばカレー、ほていシリーズなども全種類あるんじゃないかという品揃え。さば缶だけでも数えきれないくらい置いてあります。
売れ筋は、お店オリジナルの「たこやき」「だし巻き」「ハンバーグ」「麻婆豆腐」などだそうですよ。普通に料理だ……。
虫だけ食べているのもあれなので、気になったこちらを食べてみました。
うつぼの缶詰め。こちらも甘辛く味付けしてあります。
脂っぽくないサンマの蒲焼き缶のような味で、ところどころプリプリしている部分があります。お酒にもご飯にも合うことうけあい。
このお店にはご飯があるので、好きな缶詰めと合わせて楽しむことができます。
缶詰めでは物足りないという人へ。
桜木町のジビエ料理「珍獣屋」では、唐揚げの虫を食べることができます。
虫の盛り合わせ。この日はこの5種類でした。
ゲンゴロウの唐揚げ
私はこの日はじめて食べました。
匂いが強いと聞いていたけどそんなことはなく、歯ごたえのあるポップコーンという感じです。殻が少し固いけれど、噛めば噛むほど味がでる、よいおつまみです。
コガネムシの唐揚げ
ゲンゴロウよりやわらかく、ポップコーンに近いです。
小さいのでハードルも下がるのではないでしょうか。
コオロギの唐揚げ
さらに柔らかいです。佃煮と味付けは違うけれど、イナゴに近いです。イナゴが食べられれば余裕ですね。
サクサクとしていて、私はこの中では一番食べやすいと思います。たいていの虫は揚げて塩味で食べるのが一番おいしい!
トノサマバッタの唐揚げ
脚の部分だけ気にならなければコオロギと同じです。
カワエビの唐揚げと似ているので、虫は食べてみたいけれどもちょっとこわいという人でも取っつきやすいかもしれません。
タガメの唐揚げ
洋梨の香り高いと評判のタガメです。
外側の殻は食べず、中をほじくるように食べましょう。
水生生物なのでクセはないほうです。ノーブルな香りと、魚っぽい肉質も感じられ、食べた人はたいていおいしいと言います。昆虫食の王様と名高いのもうなずけます。
珍獣屋はおもに珍しい獣肉を揃えているお店なので、いろいろ食べてみました。
イルカ、カンガルー、サメ、熊のヨロイ(脂身部分)、ウーパールーパー……
上の写真は、その中でもヒットだったラクダのタルタルです。
以上、虫の食べられるお店レポートでした。
「虫を食べたいけれど、自分で捕まえたりするのはちょっと」という人から、友達を誘ってびっくりさせたいと企む人まで。
このようなお店に行くと、新しい扉が開けるかもしれません。
ぐるなび - mr.kanso 御茶ノ水店(御茶ノ水/バー)
プロフィール
ほそいあや
「猫を愛でることと虫を食べることが趣味」
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