<世界遺産へ>AKB遍路文化アピール 総本山寺院でライブ
毎日新聞 2月23日(月)15時52分配信
弘法大師(空海)の生誕地とされ、四国八十八カ所霊場七十五番札所の総本山善通寺(香川県善通寺市)で人気アイドルグループ「AKB48」のライブコンサートが3月31日午後7時から開催される。四国霊場巡りの遍路や接待文化を世界文化遺産へ登録を目指している「お遍路・世界遺産プロジェクト製作委員会」(まんのう町、西内聖一委員長)が取り組む、初めてのイベント。中高生など若い人たちにも、遍路文化への理解を深めてもらうのが狙いだという。
同委員会は、県内の民間企業、総本山善通寺、四国八十八ケ所霊場会の寺関係者など10人をメンバーに1月に設立された。
AKB48ライブは、世界文化遺産登録へ向けた第1弾のイベント。若い人をターゲットに今後、年2、3回のペースで四国4県を会場にしてエンターテインメントやアート、スポーツ、ファッションなどに関するイベントを開催していく予定。
委員会によると、AKB48コンサートは総本山善通寺の東院に特設ステージを設け、約2時間の予定で開催する。出演メンバーは、27日のチケット発売と同時に発表する予定。音楽ライブのほか、メンバーによる世界文化遺産登録に向けた、お遍路やお接待についてのPR企画も予定している。チケットは、S席3888円▽A席3088円▽B席2228円。
西内委員長は「若い人に遍路文化に関心を持ってほしい。国内外に良き伝統文化を発信し、2020年の東京五輪が開催されるまでに登録を目指したい」と話している。問い合わせは運営事務局(0877・79・3307)。【山中尚登】
最終更新:2月23日(月)15時54分