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皇太子さまご会見全文 天皇陛下ご即位と同じ年「身の引き締まる思いと共に、感慨もひとしお」
実録自体は大部のものであり、全体を読むのには時間が掛かりますし、個別の内容について申し上げることは控えたいと思いますが、昭和という激動の時代にあって60年を超える長きにわたり、国民を思われ、真摯に御公務に当たられた昭和天皇のお姿がしのばれます。昭和天皇の御事蹟と昭和の時代の変遷を、政治、社会、文化、外交などの総合的な視点から理解するためにも、更に実録を読み進めていきたいと思います。昭和天皇には、幼い頃から、御所に上がらせていただいた折に、優しくお声を掛けていただいたことを懐かしく思い出します。そして、天皇のお仕事の大切さやお仕事が大変なこともお話の節々に感じたように思います。小さい頃の思い出ですが、御所に上がった折に、生物学者でいらっしゃった昭和天皇が、何かをお調べになるのに書庫に入って行かれたことがありました。今の陛下も一緒に行かれて、私も興味があったのか、後をついて行ったように思います。書庫の中で分厚い本を昭和天皇が広げられ、今の陛下と何か楽しそうに、それでいて真剣な感じで話し合われていたのをよく記憶しています。その時、私は、何かあったら調べることの大切さ、そして、お二人の研究者としてのまなざしを肌で感じ、研究をするというのはすばらしいことだなと、子供心に思ったことを覚えています。