「外国為替証拠金取引(FX)の運用で高額配当を得られる」などといって無登録で出資金を集めたとして、大阪府警生活経済課などは11日までに、資産運用会社「アドバンストステージ」(大阪市中央区)の元代表取締役、鄭国保容疑者(38)=鹿児島市加治屋町=を金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで逮捕した。「間違いない」と容疑を認めている。
同課によると、鄭容疑者は月2~5%の配当をうたって出資を募り、少なくとも東京都や大阪府、兵庫県など15都府県の112人から約11億円を集めたとみられる。
逮捕容疑は2008年12月~09年2月ごろ、都内の事務所などで「FXで得られた収益を出資額に応じ分配する」などと勧誘し、東京都世田谷区の男性会社役員(48)ら3人から計2200万円を集めた疑い。
同課によると、鄭容疑者は投資セミナーで「カリスマトレーダー」と称する人物に「FXはもうかる」と説明させた上で、「元本保証で高配当」として出資を募ったとみている。実際に運用したのは約6千万円で、約2億6千万円は配当に、約1億9千万円は経費にあてられ、残りは行方が分からないという。
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