2007年開業、中目黒の住宅街にぽつんと佇むうどん屋さん「sugita」。
駅から少し歩くものの、それでもわざわざ行きたくなる、強力なコシが特徴的なうどんをいただくことができる人気店だ。
※食べ歩きプリンスも絶賛
中目黒「うどん sugita」|アンジャッシュ 渡部建オフィシャルブログ「アンジャッシュ 渡部建のわたべ歩き」Powered by Ameba
昨年秋に店内改装があり、10月20日にリニューアルオープン。
新生sugitaさんにやっと伺うことができたので、そのご報告である。
今さらながら、祝・リニューアル!
※本日の目次
■「sugita」るは猶及ばざるが如し
初回訪問は昨年の夏であった。
うどんのおいしさはさることながら、お店のあたたかい雰囲気にもグッときた。
その興奮をキーボードに打ちつけた結果、
わざわざ行きたくなる!住宅街に佇む強力コシうどん屋さん「sugita」 - 言いたいことやまやまです
(いつも通り)スクロール自慢の長文すぎる記事に。
こんな長ったらしい記事で、sugitaさんの魅力を広く伝えることなどできるわけがない。
偶然にも食べ歩きプリンスと同じメニューをいただいているにもかかわらず、私の記事からは何も伝わってこない!!
さすがだ、プリンス!!だめだ、やまま!!
※但し、冒頭の「お店への行き方」はお役に立てるのではないかと考えております
過ぎたるは猶及ばざるが如し。sugitaさんだけに。
この反省を活かし、sugitaさんの看板メニュー「のりぶっかけ」の魅力をシンプルにお伝えしたい。
■2014年10月20日リニューアル!ネオsugita
場所は変わらず、住宅地にぽつんと佇むsugitaさん。
戸がきれいになっていたが、外観に大きな変化はなかった。
日曜の12時ごろにお邪魔したが、既に店内は満席で、外でしばし列に並ぶことに。
5~6分もすると中に入ることができ、入り口に置かれた3人のピエロ人形と藻塩アピール札に出迎えられた。
\ いらっしゃい! /
※その隣には、こんなホワイトボードも
以前はテーブル席のみだった店内は、カウンター席(9席)のみに。
木の雰囲気、濃い茶色をベースにしたすっきりと落ち着いた店内は、以前の印象とはだいぶ変わったように思う。
店内には入れたものの、壁に沿って置かれた椅子に座り、引き続き待機状態。
とはいえ、皆長居するわけでもなし、食べ終えるとすぐに席を去っていく。
そんなしばしの待機時間は、カウンターでうどんをすするお客さんたちの背中を見つめるもよし、店内に置かれているグルメ情報・うどん情報・中目黒情報の雑誌を読むもよし。
いずれにせよ、時間はあっという間に過ぎていくだろう。
カウンターに座るお客さんたちの背中を見つめてみれば、男女半々、年齢層高め。
よそ行きではない、少しくたびれたセーターから、「地元の民」というオーラが漂う。
一軒家を構えているのだろうか。マンションだろうか。
いずれにせよシティボーイズ&ガールズだ、憧れる。
そんな客層の影響と、お店を営むご夫婦の穏やかな雰囲気が相まって、店内は静かな時間が流れ、居心地が良い。
うっすらと聴こえるラジオの音も、いい味を出している。
まだ少し待つことになりそうだったので、お手洗いをお借りすることにした。
広めの個室はお掃除が行き届いていて、とても気持ちがよい。
お手洗い付近の物置スペースには白く愛らしいカフェカーテンで目隠しが施されており、うどんをいただく前から「やっぱりsugitaさん大好き・・・!」の気持ちが募っていく。
■とにかく、真面目に
そうこうしているうちに席があき、予定通り「のりぶっかけ」をオーダー。
カウンター席から見えるピカピカのホシザキ冷蔵庫、きれいに陳列された食器たちにグッとくる。
注文後に茹で始めるため、一般的なうどん店よりは待ち時間は長め。
その間、メニュー表を眺めさせていただくことにした。
小さなフォトアルバムに、手書き文字で書かれたメニュー紹介カードが挟まれている。
釜上うどんと、釜玉うどん。
「お好みで、コショー、ゴマ油を入れてもおいしいです」。
肉汁うどん武蔵野風に、ネギ油の醤油ぶっかけ。
「だし醤油を少しかけてお召し上がり下さい」。
冷たいうどん群。
「だし醤油は濃いので かけすぎるとしょっぱくなります」。
などなど。
そのほとんどに、「ワンポイントアドバイス」が記載されている・・・!
初回訪問時も手書きメニューを拝見して和んだものの、アドバイスのメッセージを全く意識していなかった。不覚である。
主力メニューである「釜玉」「のりぶっかけ」「ぶっかけ」にいたっては、メニューブックとは別に「おいしい食べ方カード」が。
ほぼ黒一色、ビックリマークすら使わずに淡々と記されているアドバイスたち。
ともすればぶっきらぼうに見えがちなのだが、なぜだろう、押し付けずやさしく語りかけてくれるような印象を受けるのは・・・。
テーブルに置かれた薬味群に目をやれば、
どれもきちんと名前が記されている、この丁寧さ。
手前の黄色いボトルは白ごまだが、
「このフタをとって さかさまにして回して下さい」。
・・・あったかいんだから!
2度目の訪問にして、sugitaさんの手書き文字ひとつひとつに心が温まる次第である。
(余談だが、sugitaさんは元印刷屋さん。しかしながら、店内の文字という文字の8割は手書きである)
■温玉のりぶっかけに、ぶったまげ
クールな表情で、もれなく全員大サービス!の「揚げうどん」をぽりぽりいただきつつつも、心のなかは既に興奮の嵐。
そして、ついに、カウンター内の奥さんから「のりぶっかけ(温玉付)」が渡され・・・
どーん!
これでもかと言わんばかりの刻み海苔!
しっかりと海苔が練り込まれていることが一目瞭然な緑麺!
相変わらず丁寧な手書きっぷりの「自家製しょうゆ」!
これは確実にウマイぞ・・・
期待を胸に抱き、興奮する心を少々落ち着かせ、あのあたたかなアドバイスを振り返る。
だし醤油をノリの上に軽く一周かけて かきまぜずに どうぞ
敢えて「ノリ」とカタカナを用い、読みやすくしてくれているんだろうか・・・などと想いを馳せてしまうが、そんな邪念は振り払って、ただひたすらに、まっすぐに、無心でのりぶっかけと、向き合う!
教えに従い、混ぜずに端から。
シギシギした、強力なコシ。
そして口の中に広がる海苔の香り。
あー・・・おいしい。
そして、満を持しての
玉子、入刀。
ここに少量の麺をもってきて、たっぷりと黄身を絡ませて、
まろやかさとのハーモニーも、絶妙。
食べ終えるのが惜しくなるおいしさだ。
できればレディな皆様は、食後にあの居心地の良いお手洗いに赴いていただき、歯間海苔チェックをどうぞ。
■いつか言いたい、「食べsugita」と
私の隣の席では、ニット帽をかぶった30代と思しきカップルが釜玉うどんを召し上がっていた。
量は大盛り、そこに各100円の天ぷら(舞茸、レンコン、ナス、さつまいも)を添えており、それもまた非常においしそうであった。
入り口でアピールされていた「藻塩」も、天ぷらの上で大活躍することだろう。
ニット帽から醸し出される「中目黒っぷり」も含めて、羨ましい。
私も次回は、うどん×天ぷらの組み合わせをオーダーしようと決意。
もちろん、大盛りで。
さて、そんなsugitaさんの営業時間は
- 月・火・金:11時半~14時(※水・木は定休日)
- 土・日・祝:11時半~15時
なのだが、3月からは日曜日の営業をお休みされるとのことなので、ご注意を。
お知らせ、3月より事情により、日曜日の営業をしばらくお休みいたします。
— うどんsugita (@udonsugita) February 20, 2015
公式Twitterでは日替わりメニューの告知もなされているので、ファンはぜひともフォローしたいところ。
(心の中では一方的に“sugitter”とお呼びし、お慕い申し上げております)
これから季節は春に。
すなわち、外で待つのも辛くない季節!
釜玉うどんをいただきに、近いうちに再訪問したいところである。
・・・結局シンプルにまとまらず。無念。