高還元率クレジットカードとして不動の地位を誇る漢方スタイルクラブカード(公式サイト)。
しかしそんな漢方スタイルクラブカードでも、残念ながら急増しているnanacoチャージには対応しきれなかったようです。漢方スタイルクラブカード側が、2015年6月1日からのサービス改定を発表しました。
第3条(本ポイントの付与及び換算方法)
3.付与される本ポイントは各月の新規カード利用代金2,000円(ただし、2,000円未満は切り捨て)につき7ポイント(リボルビング払いのみ9ポイント)として換算するものとします。なお、2015年6月1日より、nanacoクレジットチャージ利用時に付与される本ポイントは、支払い方法にかかわらず、各月の新規カード利用代金2,000円(但し、2,000円未満は切り捨て)につき1ポイントとして換算するものとします。
ライフカードの改悪が影響?
特に先日、ライフカードによるnanacoチャージが改悪されたので、その波が漢方スタイルクラブカードに押し寄せた…という点も大きかったんでしょうね。
漢方スタイルクラブカードを発行しているジャックスカードとしてみれば、もともとnanacoチャージでポイントを付与していたこと自体が持ち出し…つまり、赤字だったはずなので、この改悪も仕方ないところなのかもしれません。
これ以上、nanacoチャージ目的で漢方スタイルクラブカードを使われたら堪らない…そういうことなのですね。
今後のnanacoチャージ用カードは?
気になる今後のnanacoチャージ用クレジットカードですが、ポイント還元率にして1%以上確保できるのはたぶん2枚だけです。
ただ、ライフカードにしろ漢方スタイルクラブカードにしろ、nanacoチャージによるポイント獲得ができにくくなっていることを考えると、上記の楽天カードやリクルートカードについてもそのうち、規制されてしまう可能性は否めません。
そのため、nanacoチャージ向けのクレジットカードを作るのであれば、nanacoチャージが出来なくなってしまったとしても、その後も使えるかどうか…でカードを選ぶようにしてみてください。楽天市場利用者であれば楽天カード、リクルート系サービス利用が多いのであればリクルートカード…といったところでしょうか。
電子マネーが普及してきた証拠:
今後もnanacoにかぎらず、Suicaや楽天Edyといった電子マネーチャージにおけるクレジットカードポイント還元率低下は、どんどん進んでいくはず。
なにせ基本的には『電子マネー加盟店手数料>チャージで得られるポイント』ではないと業界自体が成り立たないので、電子マネーが普及していけばいくほど、ポイント還元率が悪化してしまうのは仕方ないところなためです(普及すると電子マネー加盟店手数料率が下がっていく)。
後払い型の電子マネー復権のチャンス:
まぁ、そういう流れがあればあるほど、今はSuicaやnanacoの影に隠れてあまり目立つことができていない、iDやQUICPayなどの後払い型電子マネーが注目されていく可能性もあるので、まぁ悪いことばかりではありません。
- nanaco、楽天Edy:ポイント獲得で魅力が低下していく
- iDやQUICPay:ポイント還元率が高い状態が維持されている
最終的に前払い型の電子マネーが逃げ切るのか、それとも後払い型の電子マネーが復権していくのはこれから次第。当サイト『クレジットカードの読みもの』でも引き続き、業界の動きに注目していきたいなと思います。
以上、漢方スタイルクラブカードのnanacoチャージ還元率が改悪!今後、おすすめのnanacoチャージ用クレジットカードを調べてみた…でした。
残念ながらポイント付与率が改悪となりましたが、個人的にはむしろここまでポイントを付与しつづけてくれたジャックスに、感謝をしたいなと思います。