ライフハッカー編集部 - コミュニケーション 10:00 PM
チェスの戦い方から「相手の心」を読む3つの方法
チェスは歴史上もっとも古いゲームの1つです。古代の王様から現代のオンラインゲームのプレイヤーまで、数え切れない数の人々に楽しまれています。チェスは、ロシアなどの国では知性を示す手段として使われてきましたし、人々をまとめる手段として利用してきた国もあります。歴史と才能を代表するゲームですが、その人のプレースタイルから学べることは多いのです。
私自身、子供のころからチェスに親しみ、すればするほどこのゲームがどれだけ感情を反映するかということに気づくようになりました。例えば、間違って駒を動かしてしまった場合、その後の私はとても攻撃的なプレイをし始めるのです。これを応用すれば、相手の性格を見抜く技術を磨くことができます。
私は人事の面接をする際にも、たまにチェスをしてみないかと聞いてみることがあります。ただチェスをしたいというだけでなく、志願者をよりよく理解するサインを見つけるためです。面接に限らず、次にチェスをするときはこれから述べる3つのこと考えてみてください。今まで見えなかったような視点で、相手を理解することができるようになるでしょう。
1. 初期段階のミスに対して、相手はどのような反応をするか
チェスをしていて最悪な気分になるのは、重要な駒を失った時でしょう。しかも早い段階に失ってしまうと、ゲーム中ずっとなんとか取り戻そうと必死にならなくてはならないでしょう。これがチェスプレイヤーが精神的に最も限界を感じる時間です。序盤の間違いを引きずっていると、復活する能力も失ってしまうことになります。対戦相手がどのような反応をするかよく見てみましょう。すぐに怒りや憤りを顔に出していますか? それともすぐに流して何の感情も顔に出していませんか?
その他に、相手がどのように戦略を変えてくるかも注意してみましょう。私自身の最大の弱点は、劣勢を巻き返そうと過剰に攻撃的になってしまうことです。最高のチェスプレイヤーは、動じることなく常にクールで、集中力を欠くことなく戦略を修正してきます。会社が致命的な間違いを犯してしまった場合も、プレッシャーの下でもパニックを起こさず、業務を遂行できるような人材が必要でしょう。
2. 時間的な制限がどのようにプレイに影響するか
チェスでは時間に関しての制限がいろいろあります。考える時間をプレイヤーに無制限に与えるルールもあれば、制限時間を5分以内とするものもあります。ここで注目すべきは、制限時間の長さによって相手がプレースタイルを変えてくるかどうかです。最高のプレイヤーは気を散らすことなく何時間でも集中することができます。ゲームの長さに関わらず必要とされる共通のスキルはありますが、異なる戦略を用いてくるでしょう。
他の相手は反応が早く、イライラしたりもせずプレーをしていますか? 良いチェスプレイヤーやビジネスパーソンになるために重要なのは、特定のシナリオに適応することです。制限時間を変えることで、その能力を見ることができるのです。
3. わざと負けようとしてくるかどうか
面接時に志願者とチェスを交える機会があるなら、どのように取り組むかをよく見てみましょう。よくあるパターンとしては、保守的に振る舞い、わざとこちらに勝たせるというものです。
でも皆さんが見たいのは、勝つために必死になる志願者の姿でしょう。最も優秀な人材は、常に勝とうと努力している人だからです。チェスでもそんな一面が垣間見れることが重要なのです。
3 Ways Playing Chess Can Help You Read People|Inc.
AJ Agrawal(訳:コニャック)
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