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イスラエル首相 イラン合意阻止で訪米へ
2月23日 4時43分

核開発問題を巡るイランと欧米側との協議が活発化していることについて、イスラエルのネタニヤフ首相は「イスラエルの存在を脅かす合意に近く達するおそれがある」と危機感を表明し、来月アメリカを訪問し、イランと合意しないよう議会で演説する方針を示しました。

イランと欧米など関係6か国は、イランの核開発問題を巡って、問題の解決に向けた大きな方針を定める「枠組み合意」を来月下旬までにまとめることを目指して協議を進めており、スイスのジュネーブでは21日、イランから原子力庁のトップが初めて参加し、交渉が活発化しています。
この交渉について、イランを安全保障上最大の脅威と位置づけるイスラエルのネタニヤフ首相は、22日に開かれた閣議の冒頭で「向こう1か月でイスラエルの存在を脅かす『枠組み合意』に達するおそれがある」と述べ、危機感を表明しました。
そのうえで「合意の行方を左右しうるアメリカ議会に、なぜこの合意がイスラエルと周辺地域、そして世界にとって危険なのかを説明する」と述べ、来月アメリカを訪問し、イランと合意しないよう議会で演説する方針を重ねて示しました。
ネタニヤフ首相の演説は、イランに対して強硬姿勢を主張するアメリカ議会の野党・共和党がオバマ政権の頭越しに招待したもので、外交交渉で核問題の解決を目指すオバマ大統領は不快感を示しており、イスラエルとアメリカの両政権の関係は一層ほころびが目立つようになっています。

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