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歌舞伎俳優の坂東三津五郎さん 死去
2月22日 23時27分

歌舞伎俳優の坂東三津五郎さん 死去
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人気歌舞伎俳優で日本舞踊の家元としても知られ、映画やテレビドラマでも活躍した坂東三津五郎さんが、21日、すい臓がんのため東京都内の病院で亡くなりました。
59歳でした。

坂東三津五郎さんは、九代目坂東三津五郎の長男として東京で生まれ、6歳の時に八十助を襲名して初舞台を踏みました。
平成13年には十代目坂東三津五郎を襲名し、時代物の重厚な役や世話物の人情味あふれる役まで幅広く演じる一方、テレビドラマや映画でも存在感のある演技で知られました。
また、歌舞伎界の中でも踊りの名手として知られ、日本舞踊、坂東流の家元も務めました。
こうした功績から平成18年に日本芸術院賞を受け、平成21年には紫綬褒章を受章しています。
三津五郎さんは、親友で幼なじみの歌舞伎俳優、中村勘三郎さんが平成24年12月に亡くなってからは、勘三郎さんの代役も精力的に務めていましたが、おととし7月に受けた健康診断ですい臓に腫瘍が見つかったため、舞台を休んで治療を受けていました。
去年4月には7か月ぶりに歌舞伎の舞台に復帰したものの、関係者によりますと、去年9月の定期検査で肺に転移していることが分かり、去年10月の国立劇場での舞踊公演を最後に再び治療に専念していました。
今月7日にはテレビ番組のインタビューを自宅で収録するなど、闘病しながら舞台以外の仕事を受けていましたが、17日に容体が急変し、21日午前2時3分、家族が見守るなか亡くなったということです。
葬儀は今月25日、東京・港区の青山葬儀所で営まれます。

「舞台復帰を信じていた」「映画界にとっても大切な俳優」

坂東三津五郎さんが亡くなったことについて、歌舞伎俳優の坂田藤十郎さんは「ここしばらくは、ご療養に専念されるために休演されていらっしゃるとうかがっておりましたが、遠からずお元気になって、舞台に復帰して下さるものと信じておりました。これからの歌舞伎界を背負っていってくれるものと期待しておりましたのに、まことに痛恨の極みです」などとするコメントを出しました。
また、映画で共演したことがある俳優の役所広司さんは、「歌舞伎界にとっても映画界にとっても大切な俳優さんでした。元気に復帰されると信じていましたが、残念です」とするコメントを出しました。

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