2015.02/19 [Thu]
Z1Rに装着されたCR29にMノズル&PEEK製リンクロッドを装着~後編
実に地味な作業なのです。
パッと見には特段の変化もなく、ハッタリも効きません。
また、外見からは誰もそんなこだわりには気づかないでしょう。
見た目がこぎれいに格好良く仕上がったものであれば、あとは転がせれば満足という価値観の方は関心を持たないのかも知れませんし、古いマシンだから・・・CRだから・・・そんなもんだ・・・などと勝手に納得させられているだけなのかも知れません。
私は、軽くスムーズでコントローラブルなスロットルワークを獲得するためには、尋常ではない執念を燃やしています。
私は、PEEK製リンクロッドやスロットルバルブなど、新規に部品開発や製作をしていますが、それらの開発にかけた時間とコストは膨大なものになります。他のパーツメーカーやチューナーの人たちはそんなことやっていないでしょ・・・
いや、私が異常に神経質ということではありません。
巷があまりに無神経に過ぎるというだけのことです。
なぜなら、「こんなもんだ・・・」と思っていた人々でも、私が手を入れた後には、みな一様に驚き、そして喜んでいるのですから、「男のCRだから気合で・・・」なんて言っていても、所詮は言い訳か虚勢に過ぎないということです。
先日、お預かりしたこのマシン、オーダーはMノズルとPEEK製リンクロッドを装着してセッティングして欲しいということだったのですが、いやいや、それをする前にやるべきことがあったのです。
そう、スロットルワイヤーを通すスペースをブレーキホースフィッティングが占拠し、それによってひどく重く渋いものになってしまっていたのです。
ハンドル周りからステアリングヘッド、そしてタンク下には様々なケーブルやホース、ハーネスや点火コイルなどの補機類が存在しますが、その配置において、最も優先されるべきはスロットルワイヤーの取り回しです。
なぜなら、気持ち良くコントローラブルなマシンにするためには、それが最も重要だから・・・
ハーネスやブレーキホースがどこを通ろうが、点火コイルがどこに配置されていようが、そんなことはマシンの操作性に影響することはありません。しかし、スロットルワイヤーだけは違います。
しつこいようですが、全てに対して、スロットルワイヤーの取り回しを優先すべき・・・それは、いかに曲がり箇所を少なく、そして緩やかにということに尽きるのです。
これは、快走マシンとするために、極めて有効なチューニングになるということを断言しておきます。
前回の記事はこちらです。
Z1Rに装着されたCR29にMノズル&PEEK製リンクロッドを装着~前編
まず、ブレーキホースの取り回しを変更するために、90度のバンジョーフィッティングを使い、ここに通すことにしました。これでスロットルワイヤーを通すスペースを確保できます。
そして、アンダーブラケットのところにスリーウェイフィッティングを配置して分岐させます。
これで、最もスムーズな取り回しが実現しました。
スロットルホルダーからそれぞれのワイヤーがまっすぐに伸び、緩やかにターンしながらステアリングヘッド前方を回り込みます。
今回は、ステアリングヘッドの向こう側を通すことにしましたが、このあたりはマシン構成によって使い分けるところです。
また、スロットルワイヤーは長すぎても短すぎてもまずいのは当然のことです。
エンジン後方のキャブレターまで、実に緩やかなアールでつながっているのがわかります。
長すぎても短すぎてもダメというのがわかると思います。
キャブレターのスロットルブラケットに接続する部分の曲がりも僅少です。
とにかく緩やかに・・・
結果、こういう状態になります。
誰が何と言おうとこれでなくては絶対にダメですし、他人様から装着工賃をいただいて仕事として作業するのなら、こうでなくてはプロとは言えません。
当然ですが、これは、開ける際に軽くスムーズであるのは言わずもがな、戻りもスムーズにするために必須のこととなります。
適正化後
さて完成しました。
見た目は作業前と何ら変わりありませんが、走っては別物です。
実走セッティングも完了です。
最終的には、このようなセットになりました。
このエンジン、ちょっとコンプレッションが落ち気味でヘタリが進んでいますので、CR29の標準値より中間開度域をやや濃いめにする必要がありました。
MJ:118
JN:YY6#6
SJ:55
AS:1
CA:2.5
夏場になったら、下記の程度にリセットすればベストコンディションを維持できるはずです。
MJ:115
JN:YY7#5.5
SJ:55
AS:1.125
CA:2.5
実走セッティング後
ジェッティングを云々ということのほかに、スロットルワイヤーを始めとするスロットル操作系を適正化することも、重要なキャブセッティングということ・・・
この追求はまだまだ続きます。
次なるアイテムは・・・
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その後、ご自身の手によって、さらに好みのセットに煮詰めて行くのも楽しいものですよ。
具体的な価格等については下記の記事を参照ください。
これを機に、セッティングの迷路から脱出できることを考えれば格安と思います。
Mノズル&PEEK製リンクロッドの装着サービス
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ファクトリーまめしばスペシャルパーツ
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