NHKニュース7 2015.02.19


およそ15年ぶりの高値となりました。
株高の背景。
日本経済の先行きは。
こんばんは。
ニュース7です。
安全保障法制の整備で焦点となる、自衛隊による外国軍隊への後方支援について、政府がまとめた法整備の骨格案が明らかになりました。
このうち、国際社会の平和と安定のために行う後方支援は、恒久的な法律・恒久法を新法として制定し、支援の対象には、国連決議に基づかない自衛権や領域国の同意を根拠として活動する外国軍隊も含めるとしています。
安全保障法制の整備に向けて、自民、公明両党は先週、与党協議を再開しました。
自衛隊による外国軍隊への後方支援をどこまで認めるのかが焦点となっています。
そうした中、政府は後方支援に関する法整備の骨格案をまとめました。
では、その内容です。
政府が掲げるテーマは大きく分けて2つ。
日本の平和と安全を確保するための支援を、周辺事態法の改正で、国際社会の平和と安定のための支援を新たな恒久法でそれぞれ対応するとしています。
この恒久法で対応する分野は、これまでは特別措置法の対象となってきました。
まず新たな恒久法です。
後方支援の対象は、国連決議に基づく多国籍軍に限定せず、自衛権に基づいてテロの脅威に対処する外国軍隊や、領域国の同意を得て治安回復などに当たる軍隊なども含めるとしています。
支援の内容です。
補給や輸送、医療支援のほか、戦闘行為による遭難者の捜索救助、航空機や艦艇による情報収集にも当たるとしています。
一方、国会による承認など、国会の関与の在り方を考慮する要素に挙げています。
続いて、周辺事態法の改正です。
後方支援の対象を、アメリカ以外の軍隊にも広げます。
今は日本の領域や公海上でしかできない支援を外国の領域でもできるようにする必要があると指摘しています。
そして、今は支援項目から除外されている弾薬の提供や、戦闘準備中の航空機への給油もできるようにするとしています。
政府はこの骨格案に基づいて、あす以降の与党協議で説明することにしています。
ただ、公明党は、恒久法を制定する場合には、国会の事前承認を義務づけたり、国連決議に基づく活動に限定したりするなど、派遣の要件の厳格化を求めるほか、周辺事態法の改正では、弾薬の提供を可能にすることなどに慎重で、活発な議論が交わされることが予想されます。
次です。
日経平均株価がきょう一時、1万8300円台まで上昇しました。
およそ14年9か月ぶりの高値です。
今から15年前、平成12年からの株価の推移です。
きょうの株価は、平成12年のITバブルと呼ばれた時期以来の高値です。
日経平均株価はその後、リーマンショックで大きく落ち込み、長く低迷していました。
そしておととし、日銀が大規模な金融緩和に踏み切りますと、上昇基調に転じました。
そしてきょう、日経平均株価は、終値でもおよそ14年9か月ぶりの高値となりました。
株価は今後も上がり続けるのでしょうか。
きょうの東京株式市場は午前中、買い注文が増え、日経平均株価は、一時、120円余り上昇し、1万8300円台をつけました。
これは、ITバブルと呼ばれた時期の平成12年5月以来、およそ14年9か月ぶりの水準です。
この年の春には株価は2万円台をつけていました。
平成12年は、西暦では2000年。
二千円札が発行されたのもこの年です。
今回の株価の上昇、背景に何があるんでしょうか。
その1つとして指摘されているのが、交渉が本格化している春闘です。
きょうは電機大手各社の労働組合が、経営側に要求書を提出。
このうち日立製作所の労働組合は、ベースアップに相当する賃上げとして、去年の妥結額を上回る6000円を要求しました。
春闘で賃上げの流れが定着すれば、個人消費にもよい影響が出るのではないかという見方も、買い注文が増える要因となっています。
また、去年10月から12月までのGDPが3期ぶりにプラスとなり、日本経済の先行きに、期待感が出ていることなども挙げられています。
証券会社では、活発な取り引きとなりました。
特に目立ったのが、海外の投資家による積極的な買い注文で、相場の上昇を後押ししたということです。
気になる今後の株価。
専門家の見方は分かれています。
次です。
ギリシャ政府は19日、EU・ヨーロッパ連合に対し、今月末で期限を迎える金融支援の延長を正式に要請しました。
ただ、今の財政緊縮策は受け入れられないという立場を崩していないため、ユーロ圏各国が支援を巡る協議に応じるのかどうかが、今後の焦点となります。
ギリシャの首相府は19日、ギリシャ政府がユーロ圏19か国の財務相会議のダイセルブルーム議長に、金融支援の延長を正式に要請したことを明らかにしました。
また、ダイセルブルーム議長は、自身のツイッターで、ギリシャ政府から6か月の支援の延長要請を受けたことを明らかにしました。
ただギリシャの政府筋によりますと、ドイツをはじめ、ユーロ圏各国が求めている今の財政緊縮策は、受け入れられないという立場を崩していないということです。
財務相会議のダイセルブルーム議長は、ギリシャが今の支援の延長を求めれば、20日にも会議を開いて、対応を協議する考えを示していますが、ドイツはあくまで緊縮策の継続を求めるなど、ユーロ圏各国との立場の隔たりは大きく、ギリシャの要請を受けてユーロ圏各国が協議に応じるのかどうかが、今後の焦点となります。
こちらは、オレオレ詐欺事件の被害者が、男に現金を渡した瞬間の映像です。
千葉県警察本部が公開しました。
その後、男がタクシーに乗って、立ち去る映像もあります。
警察が情報の提供を呼びかけています。
オレオレ詐欺事件は、去年4月、千葉県印西市で起きました。
男は被害に遭った男性から、ここで現金を受け取ったということです。
警察によりますと、64歳の男性が、息子のふりをした男から、株で損をして会社の金で穴埋めした。
首になるのでお金を用意してほしいとうその電話を受け、銀行で1000万円を引き出し、息子の同僚を装った男に渡したということです。
その瞬間の映像です。
タクシーのドライブレコーダーに映っていました。
右側が被害者の男性、左側は息子の同僚を装った男です。
男性が男に、現金が入った紙袋を渡しました。
男の声も記録されていました。
男は、詐欺の指示役と見られる相手と、携帯電話で話し始めました。
その後も携帯で指示を受ける男。
運転手は、営業区域外だと男に言います。
運転手がいったん車を降りると。
男は紙袋を持って、タクシーを降りました。
男は身長が1メートル70センチほど、年齢は20代前半と見られ、黒のフード付きのコートと黒っぽいスーツを着ていました。
千葉県警察本部は、ホームページで写真を公開して情報の提供を呼びかけています。
振り込め詐欺など、特殊詐欺の被害額は、去年、初めて500億円を超え、過去最悪となり、このうちオレオレ詐欺が174億円と最も多くなっています。
今回のような映像が公開されるのは珍しく、千葉県警は、悪質な詐欺の被害が後を絶たない中、犯人の検挙につなげようと公開したと話しています。
国会は衆議院予算委員会で基本的質疑が始まりました。
民主党の岡田代表が、危機管理や集団的自衛権などで安倍総理大臣との論戦に臨みました。
論戦となったテーマは、危機管理、集団的自衛権、格差の問題です。
危機管理では、日本人殺害事件への政府の対応について、民主党の岡田代表は、危機管理に万全を尽くしたと言えるのかと、批判したのに対し、安倍総理大臣は、常に態勢を整えており、危機管理上、全く問題なかったと反論しました。
集団的自衛権では、行使を容認する去年の閣議決定について、憲法解釈を一内閣が勝手に変えられる悪い前例を残したという批判に対し、安倍総理大臣は、これまでの政府の憲法解釈の多くは、国会答弁によってのみ形成されてきたとして、与党協議と閣議決定などを行った意義を強調し、批判は当たらないという考えを示しました。
岡田代表は、後藤健二さんの家族に何者かからメールが入った去年12月3日について、こうただしました。
きょうはこれに先立って、自民党、公明党が質問に立ちました。
次はウクライナ情勢です。
こちら、停戦合意のあとも激しい戦闘が続いていたウクライナ東部の交通の要衝デバリツェボです。
18日、政府軍が撤退を宣言し、親ロシア派が完全に制圧したと発表しました。
こうした中、ウクライナ政府が国連の安全保障理事会に、ウクライナ東部への平和維持部隊の派遣を要請することを決定したのに対し、親ロシア派は、停戦合意違反だと反発を強めています。
18日、デバリツェボの建物に、親ロシア派の旗が掲げられました。
親ロシア派が、事実上の独立を目指す中で、制圧が不可欠と見なされていたデバリツェボ。
親ロシア派はその完全な制圧を発表しました。
デバリツェボから撤退するウクライナ政府軍。
撤退について、ウクライナのポロシェンコ大統領は、停戦合意を守るためだと強調しました。
その上で、親ロシア派を停戦合意に違反したと非難しました。
一方、親ロシア派は、停戦合意に従って、18日から重火器の撤収を始めたことを明らかにし、戦闘は小康状態となっています。
現在のウクライナ東部の状況を、どう見たらよいのか。
今の段階では、ロシアと親ロシア派が優勢です。
こうした中、ウクライナのポロシェンコ大統領は18日夜、主要閣僚や軍のトップなどを集めた会議を開きました。
そして国連の安保理に対し、東部の親ロシア派とにらみ合う地域と、親ロシア派が支配するロシアとの国境地帯に、平和維持部隊の派遣を要請することを決定しました。
そのねらいはどこにあるのか。
これに対して、親ロシア派の幹部、プシリン氏は19日、ロシアのメディアに対し、停戦合意違反だ、国境の問題はウクライナの憲法改革のあと、協議することになっていると述べ、反発を強めています。
さらに平和維持部隊の派遣は、ウクライナをみずからの勢力圏と見なすロシアも難色を示す可能性があり、欧米とロシアの新たな対立の火種となるおそれも出ています。
ウクライナ情勢は今後どうなるのか。
ニュースを続けます。
菅官房長官は、戦後70年となることし、安倍総理大臣が発表する総理大臣談話を巡って、有識者懇談会を設置し、来週25日に初会合を開くと発表しました。
メンバーは日本郵政社長の西室泰三氏ら16人です。
政府は、懇談会の議論を踏まえ、ことし夏をメドに談話を取りまとめる方針です。
震災からまもなく4年。
天皇皇后両陛下は、福島県の内堀知事から、復興状況などについて、説明を受けられました。
両陛下は、今も仮設住宅などで暮らす人たちや、風評被害に苦しむ農家の人たちなどの状況を気にかけ、暮らしが上向き、ふるさとに早く戻れるよう願う気持ちを述べられたということです。
おとといの三陸沖の地震。
気象庁は、震源を正確に特定できず、津波注意報を適切に発表できませんでした。
その上で、西出長官は、津波が予想より高くなることや、早く到達することなどを丁寧に説明していく必要があると述べ、予測の精度の限界に理解を求める考えを示しました。
気象情報は寺川さんです。
こんばんは。
こちら、寒桜の花が咲き始めています。
駅の構内の桜が春の訪れを感じさせています。
そうですね。
きょうは二十四節気の一つ、雨水です。
雪が雨に変わり、寒さが和らぐころです。
暦どおり、この先の気温は高めです。
こちらは、きょう発表されたこの先1か月間の気温の傾向です。
北日本を中心に全国的に気温は高めになるんですね。
特にこれ、来週にかけて、北にいくほど気温の高い傾向、続く予想です。
この先は南から暖かな風が流れ込みやすくなります。
では、あす、あさっての予想最高気温、見てみます。
あす、あさっては、穏やかに晴れる所が多く、福岡や新潟、札幌など、気温、3月並みの所もあります。
日ざしのもとではほっとできそうですが、一方で雪どけも進みますので、雪の多い所、一層雪崩への注意をしてください。
生後2週間、お披露目です。
2015/02/19(木) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽経済は?安全保障は? 予算委員会で本格論戦 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】松村正代,【気象キャスター】寺川奈津美

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