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福島第一 汚染水が港湾に流出か
2月22日 18時28分

福島第一 汚染水が港湾に流出か
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東京電力福島第一原子力発電所の敷地内にある排水路で22日午前、放射性物質の濃度が上昇し、東京電力は漏れ出した汚染水が原発の港湾内に流出した可能性があるとして、汚染水の移送や処理設備の運転を止めて原因を調べています。

東京電力によりますと22日午前10時ごろ、福島第一原発の敷地内にある山側から港湾内につながる排水路で、簡易測定している放射性物質の濃度が上昇したことを示す警報が鳴りました。
調べたところ、ベータ線と呼ばれる種類の放射線を出す放射性物質の濃度が最大で1リットル当たり7230ベクレルに上昇していることが分かりました。
この場所の放射性物質の濃度は雨などの影響で上昇し、1リットル当たり数十から数百ベクレルで推移していますが、今回、検出された濃度は、その10倍以上に当たるということです。
東京電力は、この排水路を通じて汚染水が港湾内に流出したとみて海側に取り付けられたゲートを閉鎖するとともに、汚染水の移送や処理設備の運転を止めて漏えいがないか調べています。
この排水路は、もともと港の外の海につながっていましたが、おととし汚染水漏れが相次ぎ、海に流出したことをきっかけにルートが変更され、東京電力は港の外への流出はないとしています。
東京電力によりますと、排水路の放射性物質の濃度が上昇した原因は分かっていないということで、今のところ、山側にあるタンクや移送用の配管で汚染水の漏えいは確認されておらず、タンクの周囲で汚染水漏れを防ぐせきに取り付けられた排水弁もすべて閉じられていたということです。

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