ミラン番記者が語る「本田にブーイングを浴びせた集団の正体」
webスポルティーバ 2月21日(土)19時56分配信
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| 今季も不振のミランで10番を背負う本田圭佑 photo by Getty Images |
セリエA第23節(2月15日)、ミランと本田圭佑は、イタリアのサッカー界で下の層に位置するエンポリに完全に封じられた(1−1)。まずはその事実を直視しなければならない。この試合でミランを圧倒したエンポリの年俸総額は、ミランの10分の1。本田を封じた左SBマリオ・ルイは23歳、彼の年俸は本田の1割にも満たない。
本田圭佑があえてミランサポーターに語りかけた理由
そして、地方の弱小クラブにさえ歯が立たなかった直後、ミランのティフォージ(熱狂的サポーター)たちは激しいブーイングをチームに浴びせた。
大半のファンは、それこそなけなしの金を財布から引っ張りだしてチケット代を払い、ミランの勝利を祈りながら客席を埋めている。なかには20年、30年、いや40年、50年とミランを見続けてきた者たちも少なくない。その彼らが、数十年に渡り愛し続けてきたクラブの惨状を見るにつけ、いたたまれない気持ちを表す手段はブーイングしかないのである。
「選手にプレッシャーを与えることで、次の試合に勝てるのならば、そうすればいい」という本田の発言は、「生ぬるい」と言われてしまうかもしれない。イタリアのサッカー界は、負けても”感動をありがとう”と慰めてくれる者などいない。
それが身に沁みているユベントスの主将ブッフォンは、第23節で”地方クラブ”チェゼーナに引き分けた後、「勝てなかった責任はすべて主将の自分にある」と、自らに対する猛烈な怒気を露わにしながら語り、記者たちがなだめるほどだった。
ただし、本田に強烈なブーイングを浴びせたサン・シーロ南側ゴール裏のティフォージ組織「クルバ・スッド」は、極めて政治性の強い集団であることも認識しておく必要がある。
ここミラノでは周知の事実だが、「クルバ・スッド」は、ほぼすべてがバルバラ・ベルルスコーニ(オーナーであるシルビオ・ベルルスコーニの娘。ミランのCEO)の支持者である。つまり、反ガッリアーニ(ミラン技術部門の最高責任者=スポーツ・ディレクター)。インザーギを監督に招聘したのも、そして本田獲得も、主導者はガッリアーニである。したがって、「バルバラVSガッリアーニ」の対立が長く続いているミランにあって、ガッリアーニによって作られた現在のチームに「クルバ・スッド」は常に否定的である。
最終更新:2月21日(土)19時56分
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