ニュース詳細
国立大学女性教員の割合 約15%にとどまる2月22日 5時33分
K10056432111_1502220616_1502220620.mp4
国立大学の教員のうち、女性が占める割合は、去年5月の時点で15%程度にとどまっていて、国立大学協会では積極的な女性の採用や、働きやすい環境の整備に向けた取り組みを進めることにしています。
全国86の国立大学と大学院で作る「国立大学協会」は、当初、平成22年までに女性教員の割合を20%にする目標を立てていましたが、達成できなかったことから、ことし5月の時点で17%にすることを新たな目標としています。
協会が、去年5月時点の状況を調査した結果、女性教員の割合は前の年より0.6ポイント増えたものの、14.7%にとどまっていることが分かりました。
また、女性の学長は86大学のうち3人だけで、部局長など大学運営の意思決定に関わる立場の女性の割合は6.5%、その立場に女性が1人もいない大学もありました。
大学別にみますと、女性教員の割合が最も高いのが、お茶の水女子大学で43.3%、次いで東京外国語大学で35.1%でした。
一方、東京大学は11.8%で70番目、京都大学は10.8%で73番目だったほか、女性教員の割合が10%を下回っているのは、いずれも工業系や科学技術系の大学でした。
国立大学協会では、女性の積極的な採用や登用、それに仕事と育児を両立できる、働きやすい環境の整備に向け、効果的な取り組みを周知していくことにしています。