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2015.02.22

日本独立作家同盟がNPOに!記念、セルフパブリッシングはもっと作家のスタートアップとなるべきだという話




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日本独立作家同盟がNPOにというニュースがありました。

これ、とてもいい話だと思うし、改めて作家と作品とその未来について考えるいい機会なので、ちょっといろいろとメモ代わりに書いておこうと思います。

その日本独立作家同盟がNPOにという記者会見で、仲俣さんがこんなことを言われています。

 リンク: セルフパブリッシング支援の「日本独立作家同盟」がNPOに改組 -INTERNET Watch.

一方、仲俣氏は「一般文芸作品の作家としてデビューするには、新人賞に選ばれるしか道がない」という現状を指摘する。ワープロなどが普及した結果、漫画を描く以上に容易に、誰もが文芸作品を執筆できるようになっている。

このため「編集者にはとにかく多くの作品が寄せられてきて、これを下読みするだけで大変。結果として、(作品の出来不出来の)フィルタリングが新人賞一辺倒になっている」と説明。

ネット上のプラットフォームを活用するなど、作品を見出すために何らかの効率的手段が必要ではないかと提案する。

ホントその通りです。

私がKDP(Kindleダイレクト出版)の本を書いたり、時には書ける人を炊きつけたり、、、

Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング
B00COX0QYG

 リンク: BOOKSCAN(ブックスキャン) 本・蔵書電子書籍化サービス - 大和印刷.

作家との出会いという点で、電子が入り口になるのはいいと思います。

本に関するインタビューで、上のように答えたり、はたまた、勝間さんまで引っ張りだして、KDPのイベントまでやったのも、すべてはここにかかっているわけです。

つまりね。

セルフパブリッシングというのは、とにかく出すことができるんだから、作家のスタートアップツールとして、もっと機能して欲しいということなんです。

そんなこと言いながら、私もKDPなどについては、日々の仕事に追われていて、ろくにやり切れてないという現状もあります。

でも、そこにサポートなり編集なり、なんなりと仕組みが揃ってくれば、まだまだいろいろと変化していくだけの力は、ダイレクト出版にはあります。

そんな中、あのジーンマッパーの藤井太洋さんがまた金字塔を!

オービタル・クラウド
B00I3W45AS

 リンク: 日本SF大賞に藤井太洋、長谷敏司の両氏 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE).

第35回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)は21日、藤井太洋さんの「オービタル・クラウド」(早川書房)と、長谷敏司さんの「My Humanity」(同)に決まった。

もうね、ホントすごいです。

Gene Mapper -full build-
B00CHIFA1M

藤井さんのすごさを一応説明しておこうと思ったんですが、すばらしい紹介を発見したので、引用しておきます。

 リンク: 『オービタル・クラウド』 (藤井太洋 著) | 今週の必読 - 週刊文春WEB.

通常、タレントでも有名人でもない普通のサラリーマンが作家デビューを飾ろうとすれば、新人賞に応募するか、出版社に持ち込むか……ルートは限られている。

しかし、藤井はスマートフォンを使って通勤電車の中で書き上げた小説を、個人の手で電子書籍サイトにアップしてスタートを切った。

遺伝子設計された稲を巡る陰謀を解き明かす、SFサスペンス『Gene Mapper』。その未来感とリアリティの見事なまでの融合は、ネット上で瞬く間に話題となり、Kindleストアの小説・文芸部門の一位に輝く。それを受けて出版社も動き、紙の書籍版が刊行されたのだ。

実は、この藤井さんは、日本独立作家同盟の理事でもあるのですが、まあ要するに藤井太洋さんは、スーパーマンです。

誰もが、藤井さんのように振る舞えるわけではないです。

ただ、その藤井さんはトップオブトップなわけで、どの業界でも、トップオブトップは大抵なんでもできるスーパーマンです。

だから、それが業界全体の縮図になるわけでもないわけです。

とここまで話してきて思ったんですが、、、

このセルフパブリッシングによる作家のスタートアップの話って、完全な素人がうっかりカバンデザインしたら、うまくいってしまったという話によく似ている気がしてきましたね。

これ、なんかどうにかならないかな、、、。

いや、実はそういうつもりはなかったんですが、一応NOTEで「私がカバンを作るようになったわけ」というのを書き始めたんですが、見事に頓挫している。

そう、私程度の書き手だと、がっつり相談できる相手が(それが本の場合には編集者)いないと、もうね自力では先に進まないのですよ。

さて、こんなところまで書きすすめたところ、まさにさっきの藤井さんの監修を受けて、ラノベ作家としてのデビューをした倉下さんが、さすがエントリーを書いています。

アリスの物語 (impress QuickBooks)
B00K1E2026

 リンク: R-style | 日本独立作家連盟がNPO法人に.

逆に言えば、どこかのプラットフォームにおんぶにだっこという楽な体制が取れない代わりに、どういう状況でも自分でやっていける力を持つというのが、セルフパブリッシングの着地点になるでしょう。

結論だけ引用しているので、ぜひリンク元も見て欲しいのですが、今回の日本独立作家同盟とセルフパブリッシングの状況について、現場の作家という立場からまとめられています。

ものすごく乱暴に表現してしまうと、優秀なテキストと画像さえあれば、基本はネットとだろうが、電子書籍だろうが、紙の本だろうが、どうとでもなります。

でも、そんなものは急に出てくるわけがないんですよね。しかも出版と作家。

いい歳した大人が、おれは作家になりたい、なんて夢物語を言い出すぐらいに、作家というものには、なにか人を引き付けるものがあります。

そして、やっぱり人は物語なしには、どうも生きていけないのです。だから、作家には最大級の尊敬が与えられるわけです。

そう人が1人でも増えるために、今のセルフパブリッシングという好機をなんとかしたいと思うのは、老婆心でも年寄りの冷や水でもないと思うんですよね。

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投稿:by 2015 02 22 01:11 AM [KDP(キンドルダイレクト・パブリッシング)] | 固定リンク

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