うかうかしているうちに第7話の放映日になってしまいましたが、恒例の時計まとめをやっておきたいと思います。
全ての時計に意味があるのかはわかりませんが、例によって目に付いた時計はかたっぱしから挙げていきます。
最初はここ。
レコーディングスタジオです。
時刻は4時5分。
最初の時計が4時前後というのはこれまで通り(第2話:3時55分、第3話:4時30分、第4話:3時40分、第5話:4時)なので、「いつものパターン」です。
一進一退はありつつも、卯月たちが同じような位置に立ち続けているいることを表しているのだと思います。
そして、次の時計。これがなかなか解釈に困る代物です。
第6話では「魔法が解ける」というテーマがあるので、単純に考えればこの12時の時計は魔法が解けてしまうことを暗示しているものなんでしょうが、それにしては登場のタイミングがやや早い気がします。まだ序盤も序盤ですよ。
それに、第2話でもやはり序盤で同じ時計が登場していたんですよね。
ちなみに第2話のときには、346プロの外の時計とこの時計の時刻が違うことから「お城の中は特別な世界」という解釈をしました。
(これ→『シンデレラガールズ第2話、時計/花/光と影/立ち位置』)
『シンデレラガールズ』の世界では、12時というのは「魔法が解ける時刻」というより、「魔法にかかる時刻」として描かれているような気がします。
第6話の序盤に登場した12時の時計は、もしかすると「未央たちがまだ魔法の世界に浸っている」ことを表しているのかもしれません。
卯月がレッスンに苦闘する場面。
時計にピントが合っていないので長針と短針の区別がつきづらいのですが、2時15分もしくは3時10分でしょうか。
いずれにせよ、これまであまり登場したことのなかった時間帯です。
これまでに登場した時計で、最も12時までの隔たりがあります。
卯月は本番でダンスに失敗したので、深読みすればこの時計もフラグなのかもしれません。
これは、逆に「時計の不在」。
本来なら、上部の黒いバーの部分に時刻表示があるはずなのにそれがありません。
おそらく、このときの時間帯は夜の12時に近いはず。この回の「未央の時計」でその時刻を示すわけにはいかなかったため、さりげなく時計を外しているのでしょう
卯月が一人でダンスを練習するシーン。
時刻は5時5分。最初の時計が4時5分だったので、ちょうど1時間後です。
更に、次に出てくる時計はもう1時間進んで6時5分です。
以下に示すのは第3話に登場した時計ですが、
数日にわたるレッスンを経て、時計が1時間進むという描写がありました。
第6話で4時5分→5時5分→6時5分と進んだ時計にも、本番に向けてレッスンが進捗しているという意味があるのかもしれません。
CM撮影。
ここは本筋と直接関わらないので、うまく時計を隠してあります。
ニュージェネ3人がレッスンを通してうまく踊れるようになった場面。
残念ながら時計は隠れています。
ライブ前日、武内Pのデスク。
時刻は11時。
夜遅くまで準備に奮闘している様子を表すとともに、本番(12時)がすぐそこに迫っていることを表しています。
本題:毎話ラストの時計
……と、ここまで劇中に登場した時計をひたすら見てきましたが、ある意味本題はここからです。
第1話〜第5話まで、各話のラストには必ず時計が登場して少しずつ分針が進んでいました。
まとめるとこんな具合。
- 第1話:34分→35分
- 第2話:36分
- 第3話:37分→38分
- 第4話:38分→39分
- 第5話:39分→40分
これまで、常に「そのエピソードのほぼラストで時計が登場する」というパターンだったのですが、ついに第6話にてそのパターンが崩れます。
第6話にもきちんと時計は登場し、やはり第5話の分針から1分進んでいるのですが、問題はこの時計が登場するタイミングです。
これまでのようにエピソードのラストではなく、Bパートが開始して間もない段階、エピソード中盤で登場するのです。
時計登場のタイミングが大きく異なったため、時計が登場していたことに気づかなかった視聴者も少なくなかったようですが、果たしてなぜ第6話ではこんなにパターンを崩してきたのでしょう?
これにはどんな意味があるのでしょうか。
ここでふと思い出したのが、第6話のサブタイトル『Finally, our day has come!』です。
このサブタイトル、明らかに第6話後半の内容とミスマッチです。
中盤、いざステージに立つところまでならタイトルと内容は一致しているのですが、それ以降の展開とは明らかに乖離しています。
これらを合わせて考えてみるに、『Finally, our day has come!』というサブタイトルで表されるお話は、「この時計が登場するまで」なんじゃないでしょうか。
つまり、ステージシーン以降は、既に『Finally, our day has come!』の次のエピソード(『I wonder where I find the light I shine...』)なのではないか、ということです。
そう考えれば、時計の登場のタイミングも『Finally, our day has come!』としてはきちんとエピソードのラストになりますし、話の内容とサブタイトルも乖離しません。
というわけで、「なぜ第6話だけ時計の登場するタイミングが違うのか」という問題になんとなく仮説を示すことができたので、今度はもう一つの問題を考えてみましょう。
再度、第6話も含めてエピソード終わりの時計の針が示していた分をまとめてみると、
- 第1話:34分→35分
- 第2話:36分
- 第3話:37分→38分
- 第4話:38分→39分
- 第5話:39分→40分
これまでにも指摘してきたことなのですが、第3話だけ「2分ぶん」針が進んでいることがお分かりでしょうか。
第6話を見るまでこれが謎で謎でしょうがなかったのですが、やっとこの問題に納得がいく答えが見つかった気がします。
第6話(の後半)は、第3話での強い成功体験が仇となって挫折を味わうという話でした。第3話で未央たちは成功しすぎてしまっていたのです。
つまり、彼女たちは第3話で、本来あるべきペースを逸脱して時計の針を進めすぎてしまったのです。
ここで第2話の武内Pの台詞「時間は厳守です。今後は気をつけてください」が何気に効いている気もします。
未央たちが3話で時間を守らなかったために6話で魔法が解けてしまった。そんな風にとらえることもできそうです。
今後の展開を勝手に予想すると、第3話で時計が進みすぎた反動として、第7話あたりで今度は停滞する時計が見られるかもしれません。
余談:未央の腕時計
時計に関連してすごく余談なんですが、未央の腕時計は日によって赤だったり白だったり色が変わります。
気分や服装によって変えてるんだと思いますが、さらに自在に消したり出したりできるようです。
いないいない
ばあ!
うーん、パッションはサイキックだな!