2015年2月21日(土)

「お母さん、それやっちゃだめ!」本当は間違っている教え方

プレジデントFamily 2015年冬号

太田あや=構成 早川智哉=ドリル撮影 教える人:村上綾一(理数系専門塾エルカミノ代表)
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「算数が苦手という多くの親が子供に間違った教え方をしているんですよ」と指摘するのは理数系専門塾の村上先生。間違った教え方のポイントを5つ語っていただきました。今日から算数の教え方を変えてみましょう!

「算数が得意な子は、もとから頭のできが違う」

そう思っている親は少なくありません。特に、算数や数学が苦手だった人に多いように感じます。算数はひらめきで解けるもので、ひらめくことができる子はもとから脳の作りが違うと考えているのです。

しかしそれは幻想です。算数が得意な子は、問題を解いたとき「(この問題)知っている!」と言います。決して「ひらめいた!」とは言いません。なぜなら、彼らは、基礎をしっかり身につけ、演習を多くこなす中で、いくつもの思考パターンを持っているからです。何もないところから「ひらめく」なんてことはないのです。

算数は才能ではありません。どんな子でもかならず、算数がわかります。しかし、親が間違った教え方をしているがために、子供が算数嫌いや苦手になってしまっているというケースが多く見られます。そこで、子供の算数の力を妨げる親の「やってはいけない教え方」を紹介しながら、算数を得意にする方法をお伝えしていきます。

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