シリア渡航表明:男性にパスポート返納命令 外務省

毎日新聞 2015年02月07日 23時14分(最終更新 02月08日 01時11分)

 外務省は7日、旅券法に基づき、シリアへの渡航を計画した日本人男性のパスポートを返納させたと発表した。男性は新潟市在住のフリーカメラマン(58)で、メディアで渡航の意図を表明していた。外務省は自粛要請したが聞き入れられず、返納命令を出した。

 旅券法では「名義人の生命、身体または財産の保護」に必要な場合、返納を命じることができる。外務省によると、この規定を適用した返納命令は初めて。

 カメラマンは毎日新聞の取材に対し、「何が起きているかを伝えるために現地に行く必要があると考えた。旅券を返納しなければ逮捕すると告げられたため従った」と話した。今月27日に出国し、3月に帰国予定だった。【鈴木美穂、堀祐馬】

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