ASUS VivoTab Note 8購入記

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 つい先日値下げしたモデルが発表されたASUS VivoTab Note 8。Office2013H&Bがついて24800(税別)という値段。
 発表された翌日にはついうっかり予約してしまいました。ええ。
 で、その後発売日が2/20から2/21になったようなんですが...

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 20日の夕方にはなぜか入手していたのでした(^^;
 今回は値下げされたVivoTab8の記事になります。
※2015/02/20 今後追記して行きます。

 まず、箱の中身から。
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 右端は本体の裏側。
 内容物はシンプルに、Officeのパッケージと、充電用の電源ケーブル一式。広告の紙と、ぺらぺらのマニュアルです。
 写真で本体を見るとワコムのペンが収納されているのがわかります。
 昨年のモデルですが、今でも一線級のWindowsタブレットだったこいつがOSをちょいとbing版にしただけでこの価格とはいい時代になったものです。
 スペックとしは...
 タッチスクリーン対応 LEDバックライト8型IPS液晶(1280×800ドット)
 重さ約380グラム
 厚さ10.95mm
 となかなかの軽量ぶり。
 Atom Z3740(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)
 メモリ2G
 ストレージは64G(とはいえOSやらなんやらに食われて実質フリーで32G程度仕えればいい方)
 インターフェイスはMicro USB(充電兼用)
 MicroSDXCカードスロット
 IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN
 Bluetooth 4.0
 500万画素背面カメラ
 126万画素前面カメラ
 ステレオスピーカー
 とカタログスペック上はこんな感じです。
 ぶっちゃければちょいと遅くて画面の小さいただのWindowsPCです。Bluetoothのマウスとキーボードつければ本当にPCにしか見えません。

 Officeの価格を考えても驚異的ですが、性能的にも十分以上。解像度はそれなりに低いですしギラついた感じの液晶はそれほど高級感はありません。
 けれどステレオスピーカーを搭載していたりと小技も効いていて、実にたのしいタブレットといえるでしょう。
 というかぶっちゃけこの価格のせいでたいていのことが許せてしまいます。

 ストレージの遅さが祟って、購入から数時間たった現在でもまだWindowsUpdateが終わっていません...
 アンチウイルスは今回ESETファミリーセーフティを導入してみました。

 で。

 買ってすぐWindowsUpdateをかけたんですが...
windowsupdate.jpg
 ストレージの遅さが祟って、購入から数時間たった現在でもまだWindowsUpdateが終わっていません...
 11n(5Ghz)に対応した無線LANは快適だったんですが、その後がどうにもいただけない(笑)
 
 さて一晩明けて全てのアップデートが終了したので追加でいろいろといじってみました。
 まずは気になるBiosなど。
bios.jpg

 うん。変わってない(笑)
 WEB版の最終BIOSを搭載しているということで、安心感はあるかもしれませんが値下げ前のモデルと何が変わったというと何も変わっていません。
 となるともしかして...

 あ。やっぱりWACOMのドライバーが入っていない。
 こんなところまで前のモデルと同じにしなくても...
 というわけで、WACOMのドライバーをインストールすることに。これいれないとキャリブレーションの調整含めてイマイチさんな状態なので...

 WACOMのタブレット用ドライバーはこちら

 画面内には2つのリンクがあります。
 >>Download Driver<<と書かれているのがドライバー本体。
 >>Download WacomHardwareCheck Utility<<と書かれているのは、ドライバーが対応しているか調べるツールです。
 不安なら下記もダウンして試してもいいでしょうが、とりあえず対応機種になってるので(前モデル発売当初は対応してなかったという...)笑顔で導入しましょう。
 そうすると...

wacom.jpg

 このようにストアアプリ一覧にワコムペンが登場します。
 ここをクリックして設定することで、ペンの感度調整など細かく調整することが出来るようになります。個人的にはこれが出来ないとペンの感度が悪いわペン先は硬いわでぐぬぬぬぬぬだったところですが、こいつを導入してある程度自分好みに出来るようになったことで、かなり快適になりました。
 特にキャリブレーションの調整がしやすいのはいいところ。Windows標準のままではちょっと、ね...
 というわけで、買ったらまずやることは...

 1.Windowsupdateをともかく最新までやる。
 2.アンチウイルスソフトをなんかいれる(いれなくてもWindows8系標準のMS謹製ソフトは入ってますが、あれわりと弱い子なので出来ればお気に入りの一本をどうぞ)。
 3.WACOMのドライバーをいれる。
 4.忘れずにOfficeの導入をする。

 こんな感じでしょうか。Officeはパッケージが入っているものの未開封状態で自分で導入してね?という感じなので不要ならばいれなくてもいいです。が、このタブレットの魅力が一気に薄れるので入れましょう(笑)

 で準備が完了したらもうばっちり運用可能です。
 ここからは実際にいろいろ試した感想を。

・感度悪い
 これはペンの感度の問題というかこいつの画面のせいかもしれませんが、前モデルと同様に画面端のクリックが非常にしずらいです。
 ペンを垂直に立てて少しずれたところをクリックすると反応する...ぐらいの感覚で、ウインドゥを閉じる操作をする時にいらいらしがちです。

・液晶はあまりよくはない
 まぁこれは値段なりで仕方ないですが、高級機とは違ってミドルレンジの安いタブレットと同様の肉厚な液晶を使用しています。なのでぎらつきますし斜めに見れば脂ぎったいつもの感覚です。とはいえ発色などは悪くなく動画再生等してもばっちりサクサク見れますので実用上はまったく問題になりませんでした。
 解像度は1280x800ですが、なぁに十分というものです。このサイズでフルHDだとマウスカーソルを見失う人がいてもおかしくないというもの。

・スピードは大満足
 CPUがAtom Z3740ということで、最新の最高級機と比べればそれは遅いのであろうけれど、個人的には十分な性能を維持している。
 特にメモリが2Gあるのは結構なポイントで、Office含めてアプリがそれなりに軽快に動作する。現行ミドルレンジ帯の性能が一気に下位価格帯に落ちてきた印象だ。
 いろいろアプリを試したが、重いものでなければ十分実用になる。
 MMDでちょいとダンスモーション作ろうとか馬鹿なことをしても少しの我慢で出来なくもなかった。ただし操作性は最悪になるので別途キーボードとマウスを用意した方がいい。多数のモデルを表示すると悲しいことになるので、まぁあくまでも「動くね」というレベルだ。とても実用性があるとは思えないが、出先で共同作品のチェックをするぐらいならいけるかもしれない。
 PhotoShopは試していないが、Gimp辺りはそれなりに動く。筆圧検知対応お絵かきソフトを使ってペンで絵を...という用途だと画面端はともかく中央辺りを活用することで、少しは...という感じだろうか。絵心がないので書かないが、文字なんかはそれなりに書けた。
 メモを残すなどの用途ならぱっちりだと思う。

・艦これ
 ばっちりだ。このタブレットを買う人は艦娘や刀剣にはまってる人も多いかもしれない。試した限りでは「十分に満足いく動作環境だ」と言える。もちろんデスクトップの高品質、高速動作を期待してはいけないが、汚れきったOSを搭載したi3機よりは快適だった。クリーンな状態の素晴らしさを実感すると共に、比較対象となった友人のデスクトップのクリーンインストール作業を酒を飲みながら徹夜でやるハメになったのは意外な現実だった。
 もっとも、そのおかげでWindowsUpdate後のチェックも試せたのだけれど。
 外で遠征管理したり出先でちょこちょこ遊ぶ分には十分以上な性能だ。これで24800(税抜き)ならゲーム目当てで買ってもいいだろう。スマホのテザリングで十分遊べてしまう。
 試しにイベントMAPなど遊んでみたが、ペン無しで画面タッチのみでいけた。
 提督業も忙しい!を導入している人は特に使い勝手がよく感じられるだろう。
 一方、そうした専用ブラウザに批判的な人はストアアプリ版のIEを使うことをオススメしたい。
 デスクトップ版のIEより快適に艦これが動作するように見えるからだ。実際のところ軽いと思う。航空機同士が大量にすれ違うシーンなどで差を感じたので、全般的にほんのり早くなってるかも。後全画面で遊べるのがかなり。操作性もいいしある意味「ストアアプリ版IEが艦これ専用ブラウザだ」と思ったぐらいだ。
 一度試してみる価値があるだろう。

・Officeの運用
 難しい。
 出先でちょっとしたチェックをしたりビュアーとして使う分にはいいが、ではエクセルの帳票などに入力するとなると...正直「ペンじゃやってられるか」となった。
 なので、落ち着いた状態(喫茶店など)で運用する前提で、Bluetoothキーボードとマウスは必須だと思う。
 逆にこの2つがあるなら、8インチの狭さでもある程度の運用が可能で、速度も十分なものがあった。
 Office2013がマルチコア対応なのも大きいだろうが、そこそこ巨大なファイルを開いても結構いい感じに動作していた。エクセル中心にチェックしたが、自分の老眼を自覚してへこんだ以外は特に問題はなかった。がっつりこれで仕事しようとかいうんでなければ十分だろう。

・ストレージの遅さ
 遅い。正直遅い。
 Windowsupdateが遅かったのもこのストレージの遅さに引っ張られたせいであり、導入時のネックともいえる。
 まぁ、全部パッチあたっちゃえばどうということもないし、そう年中アプリを入れたり出したりはしないものなので、初期導入時にいらっとくるぐらいで普段の運用ではごく普通のWindowsタブレットの挙動に落ち着く。
 アプリ起動時も「ちょっと待ってからウィンドゥが開く」感じにはなるが、高級機でもなければWindowsタブレットはだいたいこんな感じだ。もっといいCPUにメモリ4Gとかそういう仕様でSSDが高速だ!みたいな「お前はノートパソコンか」というようなタブレットならともかく、安価なものなのでここは我慢のしどころ。
 容量が64Gあるのである程度は許容出来る。というかしたい。
 フリーで32G以上のエリアがありSDの増設で容量を増やせるとなったらある意味十分以上だ。

・国産肌色過多ゲーム
 ばっちりだ。ペンで操作しなくても十分に遊べる。というか没入感がなかなかだ。狭い画面を凝視するので疲れるが、どこでも俺の嫁状態を漫喫出来るだろう。文字サイズを変更出来る作品ならなおよい。
世間の目と自分の心情はともかく、これでどこでも遊べるようになるので安価な出先用ゲーム機としてオススメしたい。SDにインストールすれば多少の遅さは感じるかもしれないだろうが、ある程度の数をインストールすることが出来た。これで何本ものゲームを持ちあるき出張先で続きがしたいと泣く友人に自信をもって「こいつでOK」といえる。まさかこんな検証をすることになろうとは思わなかったが、やった価値はあったようななかったような?

・動画再生
 ばっちりだ。MPC(メディアプレイヤークラッシック)で試したが、ネットワーク越しでも十分いける。というかばっちり過ぎて危険だ。プレイリスト登録して動画をダラダラと再生すると仕事にもならないし気が散ってブログの更新すらままならない。Twitterで動画の感想を垂れ流すだけの存在となりかねない。危険だ。
 使い方次第だが、SDに動画をいれておいて出先で祖父母に孫の動画をえんえんと見せるのもありだと思う。8インチというサイズが動画にはなかなかいい感じだと再認識した。

・重さ
 軽い。正直驚きだ。iPadAirなんかと比べると大きさの割りに...と言われるかもしれないが、8インチでこの重さなら十分満足出来る。(380g)

・SD
 絶対に搭載すべきとはいわないが、Dドライブとして活用するためにも是非導入して欲しい。スマホで余らせた16Gや32GのMicroSDでも十分だ。
 個人的に導入したのはこれ。
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 サンのそこそこ早い64GのMicroSDXC。今回東芝でもよかったが、サンで行きたいなーと思っていたので東映ランドのK君に無理を行ってこれにした。
 4000円しないものなので、こいつを使うのもありかもしれない。これに動画をいれて再生等したが途切れはしなかった。満足言っている。
 下手に安価なものに手を出すぐらいなら、トランセンドやサン辺りでもいい気がしている。もっとも東芝と書いてあっても中身はサンですよ、とK君に言われてそれはもう店頭で盛大に身もだえしたが、初志貫徹でこいつにした。いいんだよ自己満足でも(涙)
 本体の税込み価格とこいつでだいたい3万円ちょっとぐらいになるので、オススメのセットでもある。
 秋葉原で買うならアーク辺りもオススメだ。

・無線LAN
 実は今回の導入にあたって一番嬉しかったのはここ。5Ghzの11nに対応していてくれた。11ac環境で自宅を固めているので、いまさら2.4Ghzの11nは簡便して欲しい(狭いアパートの中にソフトバンクやAUから貸与されたらしいルーターがたくさんあってまともに運用するのが難しいぐらいの状態になっている)。
 最初は感度が悪いな...と思ったのだが、これは背後でWindpwsupdateが走っていたからで、全て当てた後は言い感じに動作している。
 ジャンボフレームに対応していないのかもしれないが、まぁそこは仕方ない。快適に運用出来ればそれでいい。事前に特に調べてなかったことなので嬉しい誤算だった。
 安価でもこうした部分でちょっと嬉しいのがありがたい。
 もちろん11aにも対応している。

・番外編POSレジソフト
 画面は出せないが、友人の会社が作っているというPOSレジソフトを導入してテストしている(今現在)。数分前の感想からいうと「これは使える!」だった。
 画面タッチで注文を出すと無線LANで店内の本体に注文が飛ぶだけの簡単な作りだが、端末も本体もこのタブレットでいける。初期導入費用が抑えられると力強く拳を握っている。画面タッチの精度の問題があって画面デザインをちょーっと変更だーとか言ってるが、ここまで安価になるとビジネスシーンへのインパクトも大きいかもしれない。
 ついでにプロジェクト管理がぶん殴りたくなるぐらいずさんだったので、WBSを一本今この場で書いているが...タブレットではだめだと思った。うん。ガンチャート作りづらい...
 これでOfficeなしの19800モデルとか出したら法人顧客に馬鹿受けですね!と社長はおっしゃるが、ASUSのことだからもっと安価に大量導入とか企んでると思う。ASUSのCEOはその辺り優秀な方だし日本法人の営業も結構気さくでアイディアマンなのでもうなんか動いてるだろうと思う。

 ざっくりとした感想は上記の通り。
 すでにWindowsで環境を構築している人なら導入してもいい感じに運用出来ると思う。ぶっちゃけると、ちょっと画面が狭くてほんのり遅いWindows機でしかない。
 今回導入に踏み切ったのは、Windows版のKindleが出たことが多い。iPadの買い換えを検討してはいたが、今年の新モデルまでは待ちたかったし、正直持ち歩くには今の第3世代iPadは肩にくる。普段常用しているAndroidタブレットは7インチで十分実用的だが、今回VivoTabを導入したことで「Androidでなければならないシーン」以外は代替出来そうだ。
 ただ、全般的に「タブレットとして使うには実力不足なWindows」を実感出来てしまうのも事実。
 Kindleもデスクトップアプリなのがさらにいただけない。ストアアプリ版の開発に失敗したとかいう噂もあるが(制約がきついしね)、利便性を下げている。
 初期導入の敷居の高さも凄まじいと思う。トラブルが起こったらもう普通のWindowsと同じく「わからん人にはわからん」世界になってしまう。
 とても人を選ぶ端末なのがWindowsタブレットの世界だなぁと実感していたりもする。
 それでも普段Windowsに親しんでいる身としては「むしろ使い安い」と感じている面もある。
 導入の決め手となった2つめの理由が「Thunderbirdを導入したい」というもので、メールアカウントを普段から10以上使い分けないといけない身としては正直AndroidにもiOSにもいいメーラーはなかった。もう諦めてデスクトップ版のThuderbirdを運用しよう、そう思うしかなくなっていたのである。まぁある程度はiPhoneでどうにかしているが、それでもいざという時にこの端末があると心強い。
 稼働時間はまだ正確に計測していないが、前モデルから変わってないとすると私の運用では1日余裕で持つ。連続稼働で6-7時間はいける換算で、待機時間もそこそこあるとして実用出来るスペックになっている。
 モバイルバッテリーとの併用で「Bluetoothキーボードが先にスタミナ切れになった」というわけのわからない現象を起こすあたり私の運用もよくわからないものなんだろう。
 今までは同じASUSのノートPCを持ち歩いていたが、どうにも肩に辛かった。今後はVivoTabにある程度置き換えることが出来る。
 いい買い物だったといえるだろう。投資金額に見合う活躍を今後してもらって元を取らないと(笑)
 あ、あと地味にステレオスピーカーなのがポイント高いです。音質は言い出したらキリがないので言いませんが、個人的にはOKでした。



・番外Bluetoothキーボード
 導入したBluetoothキーボードはアイオーデータのIS-BTKB1/Kというやつで、専用のカバーも同時に購入した。
 秋葉原のバイモアで一時期投げ売りしていたもので、見かけた初日に衝動買いしている。これがセットで2000円程度なら余裕で買いだと思った。
 元の製品としてはまぁ...高い割りには...だったのだが、価格が下がればお宝となる典型の商品だと思う。

 このカバー、タブレット立てにもなるすぐれもので、今回のVivoTabとの相性もかなりいい。
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 実際の運用としてはこんな感じ。小さめのキーボードだが反応もよく結構高速にタイプ出来る。
 充電部がminiUSBで時代を感じるが...
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 専用の蓋をしたところ。可搬性があがるしキーボードも汚れない。出来ればセットで導入したかったので、これはありがたかった。
 これに手頃なBluetoothマウスを導入することで、簡易デスクトップもどきとなる。
 現在この記事も実は写真の環境で作成中で、ミスタイプを頻発している...まだ慣れてないなぁというところ。数時間習熟すれば、十分に実用的なスピードでタイピング出来ると思う。指が太い私でもいけるのだから、他の人はもっと楽かも。