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【千葉】

子どもの甲状腺検査費用 柏市が半額助成へ

 柏市は二十日、子どもの甲状腺エコー検査の一部費用を助成する方針を決めた。東京電力福島第一原発事故の発生当時、十八歳以下だった市民三百人分の約三百万円を二〇一五年度の当初予算に計上する。

 市の計画では、市立柏病院で検査を実施する。希望を募り、助成額は一人あたり三千円。市によると、検査費用の約半額に当たる。予算は事務作業の人件費などで約二百万円も含む。

 原発事故の影響で放射線量が高くなった柏市では、子育て世代の住民を中心に甲状腺検査を強く要望していたが、市側は市には医学的な知見がなく、国の方針が必要と見送ってきた。

 しかし、昨年十二月に市議会で、甲状腺検査の実施を求める請願が採択されたことなどを受け、実施に踏み切った。

 秋山浩保市長は記者会見で、「国が診断法など体制を整えるのが理想だが、まったく示さないので、市民ニーズもあり対応した。ドクターと模索していく」と説明。「国が福島で実施している調査の結果を待ってからでもいいと思っていた。遅かったといわれればその通りで申し訳ない」と述べた。エコー検査の助成は、県内では松戸市が昨年から実施している。 (三輪喜人)

 

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