写真は私のサブシステムとサブサブシステムです。
↓はマグナボックスのフィールド型による30cmのフルレンジユニットです。勿論 MB−U を使っております。
↓ は私がウーハーのコーン紙を張り替えたサブシステムです。サイズは同じく30cmです。勿論こちらにも MB−U を入れております。共に平面バッフルですので本来は低音は不足しております。しかし。両者共に MB−U のお陰で充分な低音が出ております。
やはり私は多くのオーディマニアが推奨する “何も足さない。何も引かない” は間違いだと思います。足して良くなる物であればやはり足すべきだと思います。
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MB−U は写真とグラフでお解かりのように低域は 20・30・50Hz を最大約30dB(約32倍)ブーストします。更に高域は 10・13・17kHz を同じく約30dBブーストします。
しかし、最も大切な帯域である人の声の帯域にはほとんど反応しません。これは何を意味するかと申しますと “基本的な音には反応しない” を意味します。要するにそのスピーカーシステムの本来の音質は変らない事を意味します。では、超低域をブーストするとどのような音になるのか?
勿論ギターのような楽器にはほとんど反応しません。最も顕著に作用する楽器は勿論ベースです。コントラバスです。例えばベースの場合はピチカート演奏ですと再生しているように聞えます。原因は倍音成分を再生しているからです。しかし、基音はほとんどのスピーカーシステムは再生しません。例え再生していても非常に弱々しい音での再生となってしまっております。その結果腰高の安定しない音としての音楽になってしまっているのが現状です。
MB−U は低音楽器の基音をしっかりと再生させる為のエフェクターです。その結果ベースの場合はアルコ演奏の時に威力を発揮します。ズズズーッ とベースの存在を感じさせてくれます。
更に、ピアノは一般のスピーカーシステムではベーゼンドルファーもヤマハも聞き分けられないのが普通です。しかし、本機を使うとその差をはっきりと聞き分けられる音になります。要するにベーゼンドルファーの最低音弦の三つのキー(実際には弾かない)の弦の効果がはっきりと聞き取れる音になります。それはそれは気持ちの良い音です。
高域に関しては例えばジルジャンのシンバルです。ジルジャンのシンバルは シャーン と跳ね上がった音が特長です。しかし、一般のスピーカーシステムの高域では単に ジャーン と鳴ってしまう物がほとんどです。その差をはっきりと聞き分けられるようになります。
勿論サックスなどにも同じ事が言えます。例えばチンドン屋のサックスは吹き続けなければなりません。そこで彼らは薄いリードを使います。すると大した体力無しに吹き続けられます。結果として単なる笛のような音になってしまっております。しかし、それではミュージシャンは許されません。多くの一流ミュージシャンは厚いリードを使います。するとリードの放つ激しい音で聴者を魅了します。その差を聞き分けられる音に替えるのが MB−U です。しかもお使いのスピーカーシステムの性能に合わせる機能も持っております。
以上の機能を使いこなす事によりしっかりとした土台の上に立った安定した音で音楽を楽しめます。更に、高域に関しては清々しい伸び伸びとした音で音楽が楽しめます。ここでワンポイントアドバイスです。
一般にはエンクロージャーの裏蓋を外すと低音が出辛くなります。しかし、背圧が掛からなくなり軽やかな低音を再生するようになります。MB−U を使う場合にはエンクロージャーの裏蓋を外す事をお勧めします。すると充分な音圧で、更に軽やかで弾むような低音が再生可能となります。