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フランス人も西側メディアの西蔵歪曲報道に憤慨 拉薩(ラサ)「3・14事件」以降、真相を知らず、西蔵(チベット)の歴史を理解せぬ一部の者は盲目的に「チベット独立」分子の提灯持ちと化し、一部西側メディアも他人の不幸を喜ぶ心理で事実と異なる偏向報道を行っている。これらの問題について、人民日報の記者がパリで取材を行った。
記者:フランスの中国学者として、また仏中の経済・ビジネス・文化・芸術交流に長年携わってきた身として、中国の西蔵をどのように理解しているか? ジャック・ヴァン・ミンデン仏中友好協会会長:私は1956年以来、中国を200回以上訪れた。「中国通」と言っていいだろう。西蔵問題に関する今回の一部西側メディアの歪曲報道に、私は憤慨している。歴史の記述によると、紀元13世紀に西蔵は元朝中央政府が直接管理する行政区の1つになった。西蔵が中国領の不可分の一部ではないなどと誰が言えるのか? 再び宗教の面から見ると、ダライ・ラマは常に政教一致であり、西蔵におけるその統治地位は農奴主の領地所有制を基礎に構築されていた。1959年に西蔵で農奴制維持の武装反乱が起き、駐蔵(駐チベット)人民解放軍がこれを平定、ダライ・ラマは海外に逃亡して「チベット亡命政府」を作った。これは否定できない西蔵の史実だ。 記者:北京五輪前夜に西蔵地区でこうした騒乱が起きたことについて、その深い原因はどこにあると見るか。 ミンデン会長:中国は改革開放以降、経済・政治・社会などで目覚ましい発展を遂げ、多くの成果を上げてきた。とりわけ世界貿易機関(WTO)への加盟は中国の急速な進歩を一層促した。無論、中国で起きるすべてが完璧だと言うわけではない。内地では貧富の格差が目立つ。しかし私は常に、13億もの人口を擁し、うち8億人は農民であるような大国を管理するのは決して容易な事ではないと思っている。 一部西側メディアの歪曲報道は貿易・工業・金融面の中国の成就への嫉妬であるだけでなく、万策を尽くして中国を不安定化させ、これにより動乱を引き起こそうとするものである。この種の世論攻撃が続いた場合、世界全体に一体どんな悪い結果をもたらすことになるのか、今は誰にも予測がつかない。オリンピックという祭典を利用して中国に攻撃を仕掛け、民族の怨恨を煽る、こうした行為は非常に卑劣なものだ。(編集NA) 「人民網日本語版」2008年4月15日
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