福岡県警:恐喝未遂などの容疑 工藤会系幹部を国際手配
毎日新聞 2015年01月29日 19時44分(最終更新 01月29日 23時25分)
ビルの所有権を脅し取ろうとしたとして、特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)の実質トップらが逮捕された事件で、福岡県警は29日、工藤会系組幹部で韓国籍の金城正福(きんじょう・まさふく)容疑者(42)=本名・金正福=を恐喝未遂、暴力団対策法(暴力的要求行為の禁止)違反容疑で全国に指名手配するとともに、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配したと発表した。
県警は金城容疑者が国外にいるとの情報を得ているという。容疑は、昨年7月2日と8月22日、工藤会実質トップの木村博容疑者(61)ら3人と共謀し、福岡県の男性に対し「ビルは工藤会のもの」と脅し、男性の親族が北九州市八幡西区に所有する4階建てビルを取得しようとしたとしている。捜査関係者によると、木村容疑者は容疑を否認している。
捜査関係者や登記によると、以前は暴力団関係者がビルを所有しており、木村容疑者が組長を務める工藤会傘下組織が事務所として全体を使用していた。しかし、昨年5月に所有者が交通事故死。男性の親族でもある遺族が相続していた。
情報提供は県警折尾署093・691・0110へ。