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【社会】

無料翻訳サイトでメール内容が流出 中央省庁や銀行など30件

 インターネット上の一部の無料翻訳サイトに入力したとみられるメールの内容が、ネット上で誰でも見られる状態になっていることが、情報セキュリティー会社への取材で分かった。

 メールの内容から、中央省庁や銀行、メーカーなどのやりとりが含まれており、少なくとも約三十件が確認された。

 情報セキュリティー会社「ラック」(東京)によると、この翻訳サイトは約六十カ国語に対応しており、ネット上で誰でも無料で利用できる。日本語などを入力すると複数の言語に翻訳される。

 ネット上には、この翻訳サイトを使ったとみられる一部のメールの原文と翻訳文が表示。中央省庁や銀行名や電機メーカー名と、担当者名などが書かれていた。

 総務省職員と大手電機メーカー社員との間で交わされたとみられるメールでは、実在する部署や職員の名前が記載。海外で開かれるセミナーの打ち合わせについての内容で、日本語と英語のものがあった。

 名前が出ていた総務省の職員は取材に「メールを送ったのは事実だがサイトは利用していない。送信先のメーカー側が使ったのだろう」と話した。

 実在する銀行の担当者が書いたとみられるメールでは、相手との取引が確認できたことが記載されていた。他に、企業の採用に関するメールもあった。

 問題のサイトは、グーグルやヤフーなどの大手翻訳サイトではない。

 

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