中学の知識で英語の大学入試問題の79%が解答可能…アルク調べ
調査は、日本の入試問題を概観するのにふさわしいと判断した国立・私立22大学の学部共通問題または特定2学部の問題、大学入試センターが提供する「センター試験」の「英語」を加えた過去2年度分を対象に実施。全4,047問中、調査目的に合致した3,852問を分析した。
調査の結果、分析対象の大学入試のうち、79%の問題が中学レベルの文法知識で解ける(高校レベルの文法知識を含まない)ものであった。高校レベルの内容を含むが中学の文法知識の応用で解ける問題は、センター試験5%、国立大学16%、私立大学9%。分析対象の大学全体では、89%の問題が中学レベルの文法知識で解答可能であった。
大学別に見ると、中学レベルの文法知識で解ける問題の割合は、東京大学(35%)、京都大学(43%)、東京工業大学(46%)、東北大学(55%)、一橋大学(64%)などの割合が低い。私立大学は、中学レベルの文法知識で解ける問題や中学の文法知識の応用で解ける問題の割合がどの大学も高く、大学間で大きな差は見られなかったという。
◆英語の大学入試問題における中学英文法の重要性調査
調査対象:センター試験、国立9大学、私立13大学
<国立>大阪大学(文系4学部共通+外国語学部)、九州大学、京都大学、東京工業大学、東京大学、東北大学、名古屋大学、一橋大学、北海道大学
<私立>青山学院大学(経営学部+文学部)、学習院大学(経済学部+文学部)、近畿大学、慶應義塾大学(理工学部+文学部)、駒澤大学(全学部統一+文学部)、上智大学(経済学部+文学部)、中央大学(法学部+文学部)、東洋大学(経営学部+文学部)、福岡大学、法政大学、明治大学(全学部統一+文学部)、立教大学(全学部日程+文学部)、早稲田大学(理工学部+文学部)
分析作業:1次分析、2次分析、3次分析の3段階で実施
・1次分析は教員養成課程在籍中の大学生、大学院生6人が分担して問題を実際に解き、定められた作業マニュアルに沿って分析結果を報告。
・2次分析は教員養成大学大学院で英語教育専攻過程を修了し教職についている5人が、1次分析の内容を確認。
・3次分析は同プロジェクトの中心である、金谷憲・東京学大学名誉教授、片山七三雄・東京理科大学教授、吉田翔真・浅野中学・高等学校教諭が全体のデータを修正・集計のうえ分析した。
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