慰安婦報道の独立検証委「朝日の検証は不十分」
いわゆる従軍慰安婦問題を巡る朝日新聞社の報道を検証するため、有識者らが昨年12月に設立した「朝日新聞『慰安婦報道』に対する独立検証委員会」(委員長=中西輝政・京都大名誉教授)が19日、朝日による検証は不十分などとする報告書を発表した。
独立検証委は、朝日が設けた第三者委員会とは別に設立され、慰安婦報道の背景などを分析した。
報告書は、朝日が慰安婦問題について「強制連行の有無(=狭義の強制性)」ではなく、「(自由を奪われたという)広義の強制性」が重要だと1997年頃から主張を転換したことを第三者委が「議論のすりかえ」と指摘したことに触れ、朝日は「『重く受け止める』というのみで、受け入れていない」と批判。「すりかえ」の経緯も明らかにしていないとした。
2015年02月19日 22時45分
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