高浜原発再稼働の容認、議会に判断要請も 京都・舞鶴市長
京都府舞鶴市の多々見良三市長は20日の定例会見で、関西電力高浜原発(福井県高浜町)の再稼働を容認する条件として挙げた4条件について、満たしたかどうかの判断を議会に求める可能性を示した。
多々見市長は再稼働の条件について、国の責任で再稼働▽実効性ある避難計画▽立地自治体に準じた安全協定と覚書▽国の責任で説明会-の4条件をあらためて挙げた。4条件が満たされたかどうかの判断については、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働推進をめぐる陳情の議会議決後に首長が容認を表明した県と同市を「一つの前例」とし、「府とのからみもあり、現時点では決めていないが、可能性としてはありうる」と述べた。
また締結を予定する立地自治体に準じた安全協定と覚書について、関電側が今回の高浜原発の再稼働は、事故後の運転再開などで行う事前説明には「該当しない」との考えを示していることに対し、「通常の定期点検ではない。特殊なケースだからものが言える」とした。同意権については「国が責任を持って(再稼働を)決めたなら、なかなか難しい権利だ」と述べた。
【 2015年02月20日 23時08分 】