京都縦貫道、GWの開通困難 国交省「トンネル工事が難航」
国土交通省福知山河川国道事務所は19日、開通予定が延期されている京都縦貫自動車道について、「ゴールデンウイーク前の開通は困難」との見通しを示した。掘削中のトンネルの工事がなお難航しており、「地質が弱く、掘ってみないと補強工事などの方策が立てられないため」と説明した。
開通が延期されているのは、丹波インターチェンジ(IC)-京丹波わちIC間(18・9キロ)。同省近畿地方整備局は今年1月、3月末の開通予定を2015年度にずれ込むと発表している。
区間内で掘り進めている瑞穂トンネル(全長2906メートル、京都府京丹波町)が地質の弱い「破砕帯」にあたったため工事が難航。当初2014年10月に予定していた貫通を、15年3月に遅らせた。19日段階で残り30メートルまで掘り進めているが、現在も毎分2トンの湧き水が出るなど地質が不安定なため「まったく予断を許さない状況にある」(同事務所)という。
工事が遅れているのは同トンネルだけで、区間内にある17の架橋の構造体はすでに完成。路面のアスファルト舗装や照明の設置なども進めている。
同事務所はトンネル貫通後に、あらためて開通時期を確定する予定。
【 2015年02月20日 08時55分 】