matono - 働き方,多拠点生活 06:00 PM
すでに変わりつつある新しいオフィス形態4つの傾向
Inc.:私が「家でも友だちの会社でも、自分の好きなところで仕事をしている」と言うと、少し冷笑されたり、恵まれているよねというような返答をもらうことが多いですが、私はすでに何百万人もの人がやっている、いわゆるモバイルオフィスを実践しているにすぎません。
この数十年の間に、職場のあり方は驚くほど変化してきました。木製の机は事務的なデスクと仕切りに取って代わり、今ではオープンスペースのデザインオフィスに変わってきています。このように変化しているのは、モバイルテクノロジーの進化によって、これまで以上に社員が会社にいなくて済むようになっているからです。会社や職場の具体的な変化を見てみましょう。
デスクの共有
自分のデスク周りを見てみてください。1日の大半何もないような状態であれば、スペースの無駄遣いをしています。今だに社員1人にデスクを1つずつ与えているような企業は、2015年にはワークスペースの共有をより現実的に考えるようになるでしょう。在宅勤務をしている人は、お互い合意の上で、できるだけ職場に来る日や職場で勤務する時間ををずらせば、簡単にデスクを共有できます。
最近、このようにデスクを共有することは「ホットデスキング」と呼ばれています。社員は毎日出勤したら自分の好きな場所を選んで仕事をし、デスクを割り当てるのを完全になくした会社もあります。このような会社は、流行りのスタンディングデスクやランニングマシンデスク、リクライニングチェアやソファなど、あらゆるタイプのデスクを用意し、社員がその時の自分に必要で、もっとも快適な状態で仕事ができるようになっています。
テキサス州のオースティンやニューヨーク、サンフランシスコ周辺のベイエリアなどにある、スタートアップのオフィスを訪れた時は、1人でやる仕事から電話会議まで、あらゆる仕事がこなせる、あらゆる種類の部屋が用意されているのを見ました。このような会社には、チームで仕事が一緒にできるような、デスクとソファのある部屋も用意しているところが多かったです。
スペースの共有
2015年、シェアオフィスを利用する企業が増えるでしょう。これまでトイレや設備を共有する、オフィスビルの一室を借りているような中小企業は、シェアオフィスを選択するところが多くなると思います。休憩室やロビー、会議室などはほかの会社と共有し、必要に応じてお金を払えば、自社で所有するコストを削減できます。インキュベーターの場合は、自分たちと同じようなスペースや設備と、アドバイスを提供するところも増えるでしょう。
中小企業の方は、専属の受付サービスや、配達物の管理、コピー機やファックスがすぐに使えること、充実した装備のキッチンなどもある、グレードアップした役員用の部屋のメリットも実感するかもしれません。このようなサービスは、成長過程にある企業にとって、毎月のコストを抑えながらも企業としての貫禄を出すことができる、大きな変化となります。
コワーキングスペース
毎月のオフィスの賃料が会社の経費を圧迫している場合は、コワーキングスペースがいいかもしれません。きちんとしたオフィスを持っている企業でも、どこでも働ける社員のために、コワーキングスペースという選択肢を用意していることがあります。コワーキングスペースとはデスクを提供し、仕事に必要な設備が揃っており、WiFiも使える場所のことで、世界中で増えています。どこでも仕事ができる社員は、カフェなどをオフィス代わりにして一時的に仕事をするのではなく、最寄りのコワーキングスペースやシェアオフィスなどを使えるようにします。
コワーキングスペースの1番いいところは、サポート体制があるということでしょう。起業家やスモールビジネスのオーナーは、講座や交流会などに参加したり、これまでのオフィス環境にはなかったツールを使うことができます。さらに、クライアントやビジネスパートナーとのミーティングでも、常に会議室を使うことができます。
どこでも仕事ができる
おそらく、今年1番注目すべき変化はすでに始まっています。モバイル機器の進化のお陰で、クライアントや顧客に場所が変わったことに気づかれず、家から会社の会議に移動しながら途切れることなく参加することができます。今のスマホは、クラウドベースのアプリやファイルストレージと簡単に連携できるので、インターネット接続さえあれば、どんなデバイスからもファイルにアクセスできます。
「どこでも仕事ができる」という流れが増えるにつれ、これまで以上に働く人の自由度が増します。1日8時間デスクに縛られるようなことはなくなり、より生産的になり、必要な時につながりやすくなります。これからの時代は、インターネットに接続できる場所ということをふくめると、オフィスの定義はさらに変化していくでしょう。
John Boitnott(原文/訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock.
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