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国際的テロとどう向き合うか議論
2月14日 18時55分

国際的テロとどう向き合うか議論
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過激派組織IS=イスラミックステートによる日本人殺害事件を受けて、陸上自衛隊の元トップやアフガニスタンで紛争処理に当たった専門家らが都内でシンポジウムを開き、国際的なテロと日本がどう向き合っていくべきか意見を交わしました。

東京・千代田区で開かれたシンポジウムにはおよそ120人が集まり、さまざまな分野の専門家が、ISが生まれた背景や、日本が国際的なテロとどう向き合うべきかなどをテーマに議論しました。
このうち陸上自衛隊トップの陸上幕僚長を務めた冨澤暉さんは、「日本はこれまで以上に世界の安全保障に積極的に貢献していくべきで、有志連合が進めているISに対する軍事作戦でも、後方支援など日本ができることを検討すべきだ。ただ、一部で議論されている、海外で人質になった日本人を自衛隊が救出するような作戦は、軍事的に到底不可能だ」と述べました。
また、日本政府の特別代表としてアフガニスタンの紛争処理に当たった経験がある東京外国語大学教授の伊勢崎賢治さんは、「軍事力でテロ組織を倒そうとして失敗した、アフガニスタンでの経験を踏まえて考えることが重要だ。グローバル経済のもとで構造的な格差が存在する以上、テロリストを根絶することはできず、彼らが生まれにくい社会を作っていくしかテロに勝利する道はない。そこにこそ、軍事力を行使しない日本が貢献する道がある」と話していました。

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