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仙台 初の津波避難タワー完成2月14日 12時09分
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仙台市が東日本大震災のあと津波対策として進めてきた、市では初めてとなる避難タワーが完成し、地元の住民などが見学しました。
仙台市宮城野区に完成した避難タワーでは、14日朝から記念の式典が開かれ、仙台市の奥山恵美子市長や地元の住民などが出席しました。
この避難タワーは、高さおよそ10メートルの鉄骨造りで、およそ300人を収容することができます。
タワーのある場所は海岸からおよそ3キロ離れていますが、東日本大震災の津波で1メートル余り浸水しました。
震災では建物の屋上などに逃げ込んだ住民が雪が降る寒いなかで孤立したことを教訓に、タワーの2階部分には壁や天井があり、トイレや非常食だけでなくストーブや発電機も備えられています。
また、高齢者や障害者などが避難しやすいようにスロープも設置されています。
施設を見学した近くに住む60代の女性は「いろいろなものがそろっているので安心して避難できます」と話していました。
地元の町内会の阿部武雄会長は「津波だけでなく地震や台風のときにも活用できると思います。立派な施設なのでふだんからどうやって使っていくかも考えていきたい」と話していました。
仙台市は、避難タワーなどの避難施設を沿岸部に合わせて11か所整備する計画で、すべて完成するのは平成28年度末になる見通しです。