花嫁のれん #35【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】 2015.02.20


(佑美)一足先に春の風情を味わってくださいませ。
(村田)ほう。
煎茶と春風堂の春風か。
(志乃)ほやけど春風堂の春風は4月にならんと店には並ばん季節限定のはずやけど?
(佑美)お店のご主人にお願いしたら二つ返事で気持ちよく作っていただきました。
(香)どうぞ。
英国の味と香りをご賞味くださいませ。
こちらの紅茶はイギリスの老舗のお店で売られているアールグレイでございます。
貴族の方たちの中にも愛好者が多くかぐらやでお出しするにはふさわしいかと。
(志乃)海外に目を向けたんはさすが香さんですね。
(香)ありがとうございます。
お茶の作法も奇麗に身に付いております。
(菊)すでに女将として立派に通用いたします。
(真知子)どうぞ。
お召し上がりください。
何ですか?これ。
(村田)何だ?見たこともない。
(村田)不合格だ。
えっ!?
(村田)こんな訳の分からないお菓子を出す時点で君は不合格だと言ってるんだよ。
ですがまだお口もつけていただいてはおりません。
(村田)まず目で見ておいしそうに思えないものを。
えっ?お客さまが口に運ぶと思うのかね?そんなことも分からないのか!?お下がりなさい。
真知子さん。
大女将!?
(村田)あんな訳の分からないお菓子を。
しかもこの季節麦茶と組み合わせるなんて考えられないことだ。
ここは金沢の老舗旅館。
ああいうものを出すことはあり得ないだろ。
えっ?大女将。
(菊)私もほう思います。
真知子さんのおもてなしは品格に欠けるんではと。
やはり真知子君にはここを辞めて出てってもらう以外にはないだろう。
女将にはふさわしくない。
(菊)はい。
はい。
(香)どうしてあんなの出したの?
(佑美)そうよ。
金沢名物の和菓子と入れたての温かいお茶とか出しとけば何とかなったかもしれないのに。
私が女将だったら来てくださったお客さまにあれをお出ししたかったの。
(佑美・香)えっ?自分なりにちゃんとおもてなしを考えたのに。

(足音)・
(戸の開く音)
(房子)えー。
中間試験の結果が出ました。
塾生の皆さんは梅の間の方へ。
(3人)はい。
(房子)もう分かってるとは思いますが真知子さん。
あなたもね。
はい。
(和代)どうなるんだろ?
(知子)決まってるじゃない。
3人合格で1人は不合格。
(弘美)真知子さんか。
皆さん。
試験ご苦労さまでした。
それぞれに工夫を凝らしたお茶とお菓子のおもてなしでした。
それでは結果を発表します。
まず1番の合格は…。
綾さん。
お茶の作法も奇麗に身に付いて伝統と格式を生かしたまさに日本のおもてなしです。
村田さまも菊さんももうすでに綾さんは女将として通用するとのご感想でした。
(綾)ありがとうございます。
ほして香さんと佑美さん。
2人ともそれぞれ自分らしい工夫を凝らしたおもてなしでした。
これからも女将塾での修業を続けていただきたいと思います。
はい。
(佑美)はい。
ほして真知子さん。
あなたはもうかぐらやで修業をする必要はありません。
女将塾を辞めていただきます。
大女将。
お願いです。
追い出さないでください。
女将の奈緒子さんとも約束したんです。
絶対に女将になることを諦めないと。
ですからここから出ていくことだけは許してください。
お願いします。
(村田)試験で不合格となったのだからしかたがない。
それに今回は失敗やミスではない。
君は女将に向いてないということだ。
(菊)いくら諦めとうないというてもこればっかりはどうしようもないことですさかい。
大女将。
私もほう思います。
そんな!?
(増岡)板長!
(辰夫)はっ?
(増岡)やっぱり真知子さんが。
(辰夫)えっ!?
(増岡)今大女将からかぐらやから出ていくようにと言われて。
(辰夫)そ…そんな!?
(増岡)はい。
(増岡)私が余計なアドバイスをしたからです。
真知子さんらしいおもてなしをすればよいなどと。
(辰夫)いやいや。
わしも話を聞いていていい考えやと思うたから菓子作りに板場貸したんやが。
(哲)味はよかったはずです。
俺たちも頂きましたから。
(健太)はい。
(純)そうです。
おいしかったですよ。
(辰夫)老舗旅館では口にする前に見た目でいかんかったのかもしれん。
うん?
(増岡)はい。
(辰夫)あっ。
大女将。
試験の結果のことなんやが。
片瀬真知子は不合格やな?ほやけどあの子の菓子は…。
皆さんの総意で決まったことです。
不合格は取り消せません。
(房子)お嬢。
お嬢。
さすがでございます。
1番で合格されるなんて。
まあ当然といや当然でございますけどね。
ええ。
けれど真知子さんが…。
(房子)気になさることありません。
あんなお茶とお菓子出すんですから。
そうでしょうが。
あんなに頑張っていたのに。
それを思うと。
(房子)お嬢。
いつも申し上げてるでしょ。
お嬢はご自分のことだけを考えてくださいまし。
女将になることだけを。
どうするのよ?真知子。
このままじゃ追い出されちゃうわよ。
いいの?それで。
よくない。
けどちゃんとした試験に落ちたんだもん。
もうどうすることもできないよ。
(村田)おっ。
陣内君。
東京から戻ってきたそうだね。
(陣内)はい。
まず村田さまにご報告したくて真っ先にこちらへ。
(村田)ああ。
その顔見ると…。
えっ?うまくいったんだな?まあまあまあ。
座って。
(陣内)はい。
(陣内)東京の銀行からの融資は残念ながら断られましたがこの金沢の複数の企業から新たに融資を受けることが決まったんです。
ホントかね?
(陣内)これも村田さまをはじめ力になってくださったこの金沢の皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
(村田)いやいや。
私はただ口添えをしただけだ。
ではそのまま当初の計画どおり進められるということだな。
(陣内)はい。
一日も早くこの金沢に陣内リゾートの女将のいる和風旅館をオープンさせたいと思っています。
(村田)いやぁ。
そりゃ楽しみだね。
その旅館の女将候補の塾生たちもみんな頑張ってるよ。
だがね素質のない者はやはり出てってもらわないとな。
出ていく?
(村田)うむ。
今日その中間試験があったんだよ。
それで塾生の一人が女将塾を辞めることになったんだ。
(陣内)誰です?その塾生は。
いやぁ。
真知子君だよ。
本人は出ていきたくなさそうだったが試験の結果だからしかたがないだろう。
村田さま。
(村田)うん?その試験とはいったいどんな内容だったんですか?ねえ?このこと奈緒子さんに伝えて何とかしてもらおうよ。
そうよ。
奈緒子さんならきっと真知子の不合格も取り消してくれると思うし。
それはできない。
(香)どうして?村田さまもおっしゃってたけど今回はミスや失敗じゃないの。
私が女将にふさわしくないと皆さんがそう思われたんだから。
(佑美)じゃあどうするのよ?女将になるの諦めて能登へ帰るつもり?
(香)真知子。
(房子)こんなとこにいたの?真知子さん。
房子さん。
(房子)えー。
もう一度試験のやり直しをするそうです。
えっ?真知子さんのおもてなしの。
何度やっても結果はおんなじなのにね。
(村田)まあ塾生の中から陣内リゾートの旅館の女将になるかもしれないし。
それを陣内君がまあ自分の目で確かめてみたいと。
(陣内)はい。
申し訳ありません。
村田さまや大女将の決めることだとは思いましたが私もこれから女将のいる和風旅館を経営する立場になります。
不合格になったにせよどんな理由でそうなったのか自分の目で確かめさせていただきたいと思いまして。
分かりました。
ほういうことでしたら。
あのう。
真知子には準備するように伝えてありますさかい。
(増岡)村田さま。
陣内さま。
ようこそおいでくださいました。
(増岡)では板場の方へ。
板場?はい。
真知子さんのおもてなしはほこから始まっておりますんで。
板場から。
(増岡)どうぞ。
(辰夫)あっ。
どうも。
これは…。
(辰夫)この子はあの菓子をこうなご餅と言っています。
こうなご餅?
(辰夫)ええ。
ノリを練りこんだ餅を焼いてしょうゆを塗りコウナゴと干しエビをいってざらめを加えそれを餅に掛けて出来上がり。
(村田)ほう。
じゃあさっきもこうして自分で作っていたのか。
(辰夫)ええええええ。
自分で。
(村田)うーん。
(増岡)いい匂いでございます。
これが最後のチャンスよ真知子。
(佑美)真知子。
頑張れ。
でもどうしてもう一度試験を?陣内さまよ。
(綾)えっ?陣内さまが自分の目で確かめたいって。
(陣内)ホントにいい匂いですね。
(村田)うむ。
(村田)まずはお客さまにおいしそうだと思わせることが大事。
それでこの時点で失格だと私は言ったんだ。
(陣内)確かにおっしゃるとおりです。
見た目はあまりよくありませんね。
ですが先ほど作ってるところを見せていただいたときいい匂いがしてました。
(村田)まあそれはそうだが。
頂いてもいいですか?はい。
これは…。
えっ?うまい。
うまいですよこれ。
コウナゴでこんなお菓子ができるなんて。
ああ。
村田さまも大女将も一口だけでもどうですか?あっ。
はあ。
ほれでは。
(村田)じゃあ私も。
(村田)うん。
こういう味がするのか。
磯の香りがするね。
田舎の素朴なお菓子のようですね。
はい。
能登の実家ではよくおばあちゃんが作ってくれたお菓子なんです。
私は学校から帰ってくるといつも一緒にこのお菓子を作ってたんです。
おばあちゃんと一緒に作ったお菓子ですか。
はい。
だからかもしれません。
見掛けがあまりよくなくても全然気にならないのは。
だがここは旅館だ。
しかも老舗旅館だ。
ここに来るお客さまにお出しするものだよ。
はい。
それにこの麦茶。
色々と飲み比べてみたのですがやはりこうなご餅には麦茶が一番よく合います。
世間の常識ではね麦茶は夏のお茶だよ。
(陣内)私も麦茶は好きで冬でもよく飲みます。
今はスーパーでもコンビニでも季節に関係なく置いてある。
それだけ年間を通して飲まれるようになったんだと思います。
ほう言われればほうかもしれませんね。
確かにこのお菓子と麦茶は相性がいいです。
ほれは認めます。
ほやけど陣内さま?陣内さまの旅館ではこのようなお茶とお菓子でお客さまをおもてなしなさるおつもりですか?いいと思います。
ほうですか。
(陣内)せっかく金沢に来られたんです。
北陸の家庭のお菓子をお出しするのもいいのではありませんか?こういう素朴な食べ物はきっと来てくれるお客さまの心を癒やしてくれるのではないかと思います。
それに今度手掛ける旅館では懐かしい空間を演出してみたいと思っていたんです。
懐かしい空間?はい。
例えば故郷に帰ってきたようなそんな懐かしさを味わえるおもてなしです。
真知子さんの作ってくれたお菓子は初めて食べた私でも何か田舎を思わせる懐かしい味がしました。
村田さま。
大女将。
私はこういうお茶とお菓子を思い付いた真知子さんを女将候補として残していただきたいと思います。
(陣内)ぜひお願いします。
(村田)陣内君がああ言うんだったらしかたがないだろう。
だが私はまだ女将候補として認めたわけじゃないよ。
あの真知子君を。
はい。
まだまだ先がある。
次の試験で出てってもらうかも分からないからね。
承知いたしております。
(村田)うむ。
(一同)イェーイ!イェーイ!
(香)やったやった!真知子。
ありがとう。
(佑美)ホント!これでまた一緒に女将修業できるね!やった!うれしい!
(綾)真知子さん。
よかったですね。
綾さん。
ありがとう。
陣内さまはお部屋にいらっしゃる?えっ?ぜひお礼をと。
あっ。
まだいらっしゃると思います。
ありがとう。
あっ!?
(房子)どうして陣内さまもあの子の肩持つようなことを。
陣内さま。
本当にありがとうございました。
私は別に何もしてません。
でも陣内さまのおかげでもう一度試験を受けさせていただくことができました。
この女将塾の塾生の中から陣内リゾートの旅館の女将になってもらうんです。
最後までライバルは多い方がいい。
というと資金のめどがついたんですね?ええ。
もう大丈夫です。
あなたにも心配をかけました。
よかった。
ホントによかったですね。
大女将はあなたのことを最初から女将失格だとおっしゃったそうですね。
ですが女将である奈緒子さんはあなたのことを女将の素質ありとおっしゃった。
はい。
奈緒子さんだけがそう言ってくれたんです。
だから女将塾に残ることができました。
もう一人いますよここに。
そう思ってる人間が。
えっ?じゃあ出掛けてきます。

(辰夫)しかし思いがけないことがあるもんやな。
お前が何としても辞めてもらうと言うとったんに残ってしまうとはな。
どうなっとるんやろう?みんなして真知子さんを助けたからや。
わしはほんなことはしておらん。
板場貸しただけや。
ほれが助けたということやろう。
ほれを言うなら陣内さまや。
もう一度試験受けさせるやて。
何か真知子さんにきらきらしたものがあるとわしと同じように思うとると違うか?奈緒子さんが見込んだだけのことはある。
悪運が強いんや。
あの嫁と同じで。
ほやけど私はほうやすやすと真知子さんを女将にするわけにはいきません。
うん?これは真知子さんの女将修業でもあるけどほれだけではないからです。
うん?ほれだけやないて?真知子さんを一人前の女将に育て上げられるかどうかは奈緒子さんの新たな女将修業の一つですさかい。
奈緒子さんにとってもかぐらやの女将として乗り越えんといかん試練や。
ほやさかい今は心静かに奈緒子さんが戻ってくるがを待つことにします。
そして実家の母親も無事退院しようやく奈緒子が東京から戻ってまいりました
奈緒子さん!
(奈緒子)真知子さん。
ただいま。
おかえりなさい。
みんな。
女将さん戻ってきたよ。
(一同)えっ!?ただいま。
みんな。
(一同)おかえりなさい。
元気で頑張ってた?
(一同)はい。
これからはずっとこちらにいますから女将塾の面倒は私がしっかり見させてもらいますからね。
奈緒子さん。
よかった。
でもみんな一生懸命修業に励んでくれてたみたいね。
今日からはまた…。
びしびし指導させてもらいますからね。
ぴきっ。
何?掃除?手伝うわ。
貸して貸して。
これでしょ?
(一同)えっ!?いいですよ。
もうね体がうずうず…。
大丈夫ですよ。
これさちょっと脱ぐ私。
(一同)えーっ?大丈夫。
2015/02/20(金) 13:30〜14:00
関西テレビ1
花嫁のれん #35[字][デ]【出演:羽田美智子 矢田亜希子 野際陽子】

志乃(野際陽子)は金沢に開く旅館の女将を『金沢女将塾』から選ぶという陣内(須賀貴匡)の申し出を受ける。一方、陣内から考えが甘いと言われた真知子(矢田亜希子)は…

詳細情報
番組内容
 「かぐらや」ご意見番の村田(黒部進)や菊亭大女将の菊(南一恵)、そして大女将の志乃(野際陽子)をお茶とお菓子でもてなすという中間試験。真知子(矢田亜希子)は、子供の頃いつもおばあちゃんと一緒に作っていた思い出のお菓子と麦茶でその中間試験に挑む。しかし、見た目が悪い、と村田は手に取ろうともせず不合格を主張。志乃も村田の意見に同調する。
番組内容2
 女将修行をやり遂げたいという必死の訴えも聞き入れられず、不合格となる真知子。ミスや失態ではなく試験に落ちた真知子のことを、板長の辰夫(山本圭)を始め、「かぐらや」の誰にもどうすることも出来ない。
 新しい融資先が決まったと報告に来た陣内(須賀貴匡)は、村田から中間試験で真知子が不合格になったと聞かされる。
番組内容3
真知子がどんなおもてなしをしたのか自分の目で確かめたい陣内は、志乃にもう一度、真知子の中間試験をしてもらえないかと提案するが…。
出演者
神楽奈緒子:羽田美智子
神楽志乃:野際陽子
片瀬真知子:矢田亜希子

宮崎 綾:原田佳奈
白山 香:広澤 草
石野佑美:川村ゆきえ
神楽翔太:草川拓弥
神楽 幸:木村真那月
 ・
神楽宗佑:津田寛治
小島房子:沢田雅美
神楽辰夫:山本 圭 ほか
スタッフ
原作・脚本:小松江里子
演出:市野直親
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
伊藤一尋(テレパック)
沼田通嗣(テレパック)
東田陽介(テレパック)
音楽:富貴晴美
主題歌:東方神起「サクラミチ」(avextrax)
エンディングテーマ:東京カランコロン「夢かウツツか」(avex trax)
制作著作:テレパック
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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