2015年2月20日20時28分
インドネシア・ジャカルタで1986年、日本大使館に爆発物が撃ち込まれた事件で、警視庁は20日、国際手配していた日本赤軍メンバー、城崎(しろさき)勉容疑者(67)を殺人未遂と現住建造物等放火未遂の疑いで逮捕し、発表した。城崎容疑者が容疑を認めているかどうかは明らかにしていない。
米国から強制送還された城崎容疑者は20日午後、約37年ぶりに帰国。残る国際手配中の日本赤軍メンバーは7人となった。
公安部によると、城崎容疑者の逮捕容疑は、86年5月、日本大使館近くのホテル室内から爆発物を発射して人を殺害しようとしたほか、室内に発火装置を仕掛け、ホテルを燃やそうとしたというもの。
日本赤軍は、共産主義者同盟赤軍派の活動家だった重信房子受刑者(69)らが71年にレバノンに渡って結成。世界で同時に共産主義革命を実現するとして、各地でテロを繰り返した。
72年には岡本公三容疑者(67)らがイスラエル・テルアビブの空港で自動小銃を乱射し、24人を殺害。75年には奥平純三容疑者(66)らがマレーシア・クアラルンプールの米大使館などを占拠し、拘束中のメンバーの釈放を求めた(クアラルンプール事件)。
日本政府は「超法規的措置」として、72年のあさま山荘事件で起訴された坂東国男容疑者(68)ら5人を釈放。このうち坂東、佐々木規夫(66)の両容疑者らは77年に日航機をハイジャックし、強制着陸させたバングラデシュのダッカ空港でメンバーの釈放を再び要求。福田赳夫首相(当時)は「人命は地球より重い」と述べ、城崎容疑者ら6人が超法規的措置で釈放された(ダッカ事件)。
しかし、90年代になると城崎容疑者らメンバーが国内外で相次いで拘束され、弱体化。2000年には大阪府内に潜伏していた重信受刑者も逮捕された。重信受刑者は01年に解散を宣言するとの文書を出した。国際手配中の7人のうち、レバノンに亡命した岡本容疑者以外の6人の行方は分かっていない。
■国際手配中の日本赤軍メンバーと容疑など(呼称略)
【超法規的措置で釈放(クアラルンプール事件)】
・坂東国男(68) あさま山荘事件の殺人罪などで起訴。ダッカ事件のハイジャック防止法違反容疑で手配
・佐々木規夫(66) 連続企業爆破事件の殺人罪などで起訴。ダッカ事件のハイジャック防止法違反容疑で手配
・松田久(66) 強盗事件で収監。偽造有印私文書行使容疑で手配
【超法規的措置で釈放(ダッカ事件)】
・奥平純三(66) ハーグ(オランダ)、クアラルンプールの大使館占拠事件での殺人未遂、監禁罪などで起訴
・大道寺あや子(66) 連続企業爆破事件の殺人罪などで起訴。偽造有印私文書行使容疑で手配
・仁平映(68) 殺人罪で起訴
【レバノンへ亡命】
・岡本公三(67) テルアビブ・ロッド空港(イスラエル)乱射事件での殺人容疑
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