(テーマ音楽)3,000年前地中海を駆け抜けた海の民。
彼らは現代の生活に欠かせないものを残しました。
スペイン本土から東へ80kmの海上に浮かぶイビサ島。
美しい海の中には長さ1mを超える海草ポシドニアが群生し250種以上の海の生き物を育んでいます。
豊かな海に囲まれたこの島に3,000年前人が住み始めます。
島を切り開いたのは謎多き海の民フェニキア人でした。
フェニキア人はもともと中東レバノンに住んでいました。
エジプトやメソポタミアの大国に囲まれた彼らは貿易で生計を立てるため紀元前10世紀地中海に進出します。
そして地中海を西へ西へ進んできた彼らは紀元前9世紀ごろイビサ島に到達。
木と水が豊富だったこの島を定住の地として選びます。
ここは島南部の…この遺跡からは海に出たフェニキア人がどのようにして生計を立てていたのかを知る事ができます。
サカレタ遺跡からは鉄のほかにも銀や鉛を含むスペイン産の原石がいくつも発見されています。
地面が黒ずんでいるのは原石を熱して砕き金属を取り出していた跡です。
フェニキア人はここで加工した金属を地中海の国々に輸出し巨万の富を得ていたのです。
更にフェニキア人は交易を進めるためこの島で銀貨や銅貨も作り出します。
描かれているのはフェニキア人が信仰した…この貨幣は広く地中海で流通しいつしか島はベスの島イビサと呼ばれるようになったのです。
謎多きフェニキア人の痕跡が続々と見つかるイビサ島。
フェニキア人最大の発明といわれるものもこの島で見つかっています。
この石に刻まれた文字はまだ解読できていませんが現在のアルファベットにするとこのようになります。
フェニキア人が交易を広げる中で広く世界に浸透していったアルファベット。
文字と共に広まった言葉があります。
彼らは地中海の西に沈む夕日をEreb地中海の東から昇る朝日をAsuと呼びました。
これがヨーロッパとアジアの語源となったのです。
やがてローマ帝国が島に攻め込み徹底的に滅ぼされたフェニキア人。
しかし彼らの足跡は文字や言葉という形で現代にしっかり刻まれています。
2015/02/20(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「イビサの生物多様性と文化〜スペイン〜」[字]
海の民の記憶 ▽複合遺産 ▽3000年前にイビサ島を切り開いたフェニキア人は、島で加工した金属を輸出して巨万の富を得た。アルファベット発明の痕跡も残している。
詳細情報
番組内容
「イビサの生物多様性と文化」は、1999年に複合遺産に登録。スペイン本土から東へ80キロメートル、地中海に浮かぶイビサ島。美しい海には、長さ1メートルを超える海草のポシドニアが群生し、250種以上の海の生き物を育む。3000年前に島を切り開いたのは、謎多き海の民、フェニキア人だった。島で加工した金属を輸出して巨万の富を得たうえ、銀貨や銅貨を造って交易を進めた。アルファベット発明の痕跡も残している。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:6216(0x1848)