西暦3000年の昔話 その3
作:青木弘樹
「これは、、、」
そこには封筒が入っていた。ワクワクボールらしいものは入っていなかった。
「くっくっく、、、はっはっは!」
金太郎は傷口を押さえながらも笑った。
「ど、どういうことだ?」
「ふ、、、ワクワクボール?そ、そんな夢みたいな物がこの世の中にあると思うのか?」
「なに?」
「これはゲームだ。すべて、、、浦島博士のゲームなんだよ」
「浦島博士、、、?」
桃太郎は、聞いたことがあるような、ないような、しかし思い出せなかった。
「その封筒の中には浦島博士の研究所の場所が書いてある地図が入っている、、、そこへ行くがいい。そうしたらすべて思い出すだろう」
「、、、」
「俺たちは、、、しょせん、、、試作品、、、ぐふっ!」
「金太郎!」
金太郎は息絶えた。
「、、、」
桃太郎は封筒から地図を取り出した。
その地図は日本だった。研究所の場所は北海道。
「浦島、、、博士、、、」
桃太郎は金太郎を土に埋めると、足早にヘリコプターのほうへと向かっていった。
一度、家に帰ろうかとも考えたが、少しでも早くすべてを知りたかったので、直接、研究所に向かうことにした。
途中、燃料を補給しつつ、桃太郎はひたすら研究所へと向かった。
「浦島、、、浦島、、、駄目だ、思い出せない、、、」
そして夜。ヘリコプターは研究所の近くまで来ていた。
「このあたりのはずだが、、、」
夜なので視界はあまりよくない。しかし、
「はっ!」
何やらきらびやかな施設が見えてきた。そしてヘリポートのようなものが光で浮かび上がった。
ここは研究所内。
「ふふふ、、、来たか。勝ったのはどっちかな?桃太郎か、金太郎か、、、」
白衣を着た男がソファーに座り、大きなモニターを眺め、ニヤけていた。
この男が浦島博士か、、、?
桃太郎は少し警戒した。
「、、、」
しかし桃太郎は意を決した。
「行くしかないな。たぶん俺が来たのを知って誘導してるんだ、、、」
桃太郎は暗闇に光るヘリポートに着陸した。
「ふう」
静かだった。
「降りたとたん、誰かが襲ってきたりしないだろうな、、、」
桃太郎は一呼吸し、ヘリから降りた。
「、、、」
やはり静かだった。10メートルほど先に大きな門が見える。
「あそこかな、、、」
桃太郎は歩き出した。その時、門の横の小さなドアからガードマンのような男が三人出てきた。
「!」
桃太郎は構えた。
「落ち着いて下さい。なにもしませんよ。あなたは桃太郎さんですか?金太郎さんですか?」
「俺は、桃太郎だ」
桃太郎はガードマンたちをにらんだ。
「そうですか。浦島博士がお待ちです。どうぞこちらへ」
「、、、」
ガードマンたちは桃太郎を大きな門へと先導した。
門の前に着くと、ガードマンのひとりがカード取り出し、門の横にある機械に差し込み、暗証番号を打ち込みだした。
「、、、」
他のガードマンは、それとなく暗証番号が見えないように立ちはだかった。
”ピピピ、ショウニン”
やがて門がゆっくり開いた。
「さあ、桃太郎さん、こちらへ」
桃太郎と三人のガードマンは中へと入っていった。
奥まで進むとエレベーターが見えてきた。ガードマンがボタンを押すと、ドアが開いた。
「どうぞ」
「、、、」
桃太郎は言われるがままにエレベーターに入った。桃太郎は腹をくくっていた。
エレベーターは地下五階まで降り、止まった。
「どうぞ」
エレベーターから出て進むと、大きなドアが見えてきた。そして表札がありこう書かれていた。
『ドクター浦島』
「浦島、、、」
ガードマン二人はドアの横に立った。
「では行きましょう」
一人のガードマンがさっきのカードキー(と思われるもの)を差込口に差込み、暗証番号を押した。
今度は暗証番号を隠すような素振りはしなかった。おそらく時間によって暗証番号が変わるタイプのドアなのだろう。桃太郎ものぞき見たりはしなかった。
”ピピピ、ショウニン”
ドアが開いた。
部屋の大きさは畳20畳くらいだろうか。中央の奥にソファーがあり、誰かが座っていた。そして大きなモニターがたくさんあった。
「さあ、彼が浦島博士です。どうぞお進みください」
ガードマンはそこに立ち止まっていた。
「、、、」
桃太郎はゆっくりソファーに座る人物に向かって歩き出した。
ソファーに座る人物、もちろんそれは浦島博士。浦島は笑顔だった。
「、、、」
桃太郎は、浦島博士の目の前まで来た。
「お疲れ様だったな、桃太郎」
「、、、」
浦島博士は、何もかもを知っているようだった。金太郎と戦ったあの場所に監視カメラでもあったのかもしれない。
「さてと、、、何から聞きたい?」
「そうだな、、、俺は、、、いや俺や金太郎は、、、いったい何なんだ?」
「ふむ、、、実は君の記憶はいろいろあいまいにしてあるのだよ。しかし、、、」
浦島博士はポケットから薬のようなものを取り出した。
「これを飲めば、すべてを思い出す。だが直接私の話を聞きたいと言うならそれでもいい」
「、、、」
「どうする?」
「そうだな、、、できればあんたから話を聞きたい」
桃太郎は少し怖かった。すべてを思い出すという意味合いが。
「ふむ。わかった。わたしもたいくつしていた。話してやろう」
「、、、」
「その前に、ここの施設には30名ほどのスタッフがいるが、彼らは実は人ではない。さっきのガードマンも含めてな」
「!?」
「私が作り出した人工人類だ」
「人工人類?」
「今、世界の環境は相当ひどくなっている。君が侵入した旧オーストラリアも、人では入ることが出来ない。そこで、人の遺伝子を人工的に強化し、最新の科学力で生み出したのが人工人類だ」
「、、、」
「君と金太郎は、その初期型なのだよ」
「!、、、」
「だが初期型は寿命が3年ほどしかもたない。今作っている最新型ですら、せいぜい30年くらいの寿命だ」
「、、、」
「とにかく言うなれば君は今や初期型の最後のひとりだ。貴重な存在だよ」
「、、、」
桃太郎は、なんともいえない気持ちだった。
「君と金太郎を戦うように仕向けたのは、ほんのお遊びだ。許してくれたまえ」
「、、、」
桃太郎は少しイライラしていたが、終わったことはしかたないので、次の質問に移った。
「それで、、、これがゲームなら何か報酬はないのか?俺は約束したんだ。俺を育ててくれた人に幸せを与えるってな」
「もちろんある。君を育ててくれた人にはこれをやろう」
浦島博士はソファーの後ろに隠してあったアタッシュケースを桃太郎に見せた。
「ここには現金1億円が入っている。これが報酬だ」
「、、、」
「結局金か、と言いたそうだが、なんだかんだ言っても金があれば自由に暮らせる。まあ、世の中そういうもんだ」
「、、、」
桃太郎もあえて反論はしなかった。
「さあ、受け取りたまえ」
浦島博士はアタッシュケースを差し出した。
「、、、」
桃太郎はそれを受け取った。
「他に聞きたいことは?」
「、、、いや、、、もうないよ」
「そうか。薬は飲まなくていいのか?」
「いや、いらない。どうせ思い出しても無意味だ。それに、、、なんとなく全部知っていたような気もするしな」
「ふむ。わかった」
「じゃあな」
「待て」
「?」
「今日はもう遅い。二階に宿泊施設がある。今日は泊まっていけ。お前も疲れたろう」
「、、、」
桃太郎は少し考えた。
「そうだな。そうするよ」
「うむ。それがいい」
浦島博士は入り口付近に立っているガードマンに合図をした。するとガードマンは桃太郎を先導した。
「ゆっくり休めよ」
浦島博士は笑顔だった。
その夜中。
桃太郎は考えていた。
浦島博士は、思っていたほど悪い人じゃない気がしていた。なんとなく、目の奥に悲しみの表情があった。金太郎に対しては、少し罪悪感があった。
しかしもうすべて終わった。おじいさん、おばあさんとの約束も果たせそうだし、あまり深く考えるのはやめることにした。
そして桃太郎は、深い深い眠りについた、、、。
次の日。桃太郎は昼過ぎまで寝てしまっていた。
「ん、、、」
桃太郎はベッドから起き、時計を見た。
「もうこんな時間か、、、」
桃太郎は顔を洗い、服を着て、冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、飲んだ。
「ふう、、、」
桃太郎はアタッシュケースを見た。
「、、、」
その時、
”コンコン”
ドアをノックする音が聞こえた。こんないいタイミングで人が来るなど、どこかに監視カメラがあるのかも知れない。
「はい」
桃太郎はドアを開けた。
「おはようございます、桃太郎さん」
ガードマンがやってきた。
「おはよう」
「浦島博士が外でお待ちしております。用意が出来ましたらヘリポートまでお越しください」
「わかった」
「ヘリの燃料は満タンにしております。それでは失礼いたします」
「そう。ありがとう」
ガードマンは帰っていった。桃太郎は少しゆっくりした後、荷物とアタッシュケースを持って、部屋を出た。
桃太郎はヘリの置いてあるヘリポートにやってきた。浦島博士が一人で立っていた。
「やあ。ずいぶん眠っていたようだね。疲れはとれたかね?」
「まあね。頭の中はまだモヤモヤしてるけど」
「ははは、誰だってそうだ。私だって頭の中がすっきりすることなんてないんだぞ。それが大人になるということだ」
「、、、」
「ヘリの燃料は満タンにしてあるからな」
「うん。さっきガードマンの人に聞いたよ」
「そうか」
「じゃあね」
「気をつけてな」
「あ、そうだ。聞き忘れていたことがひとつあった」
「なんだね?」
「そもそも人工人類なんて、何のために作ってるんだい?」
「、、、」
「まさか個人的趣味ってわけじゃないよな」
「桃太郎、、、」
「ん?」
「おそらく地球はあと100年以内に、生身の人間は住めない星になるだろう」
「!?、、、」
「世界の科学者たちは、スペースコロニーや他の星への移住計画などを頑張っているが、おそらく無理だろう」
「、、、」
「そこで、日本の科学者たちは、強化した人間を作るという方向に考え方を変えたのだ。」
「、、、」
「この先どうなるかは分からんが、、、このプロジェクトには政府も密かに協力している。公には発表していないがな」
「ふうん、、、」
「だからあまりここのことは人には言わんでくれたまえ」
「そっか。わかったよ」
「まあ、言っても誰も信じないだろうがな」
「かもね」
桃太郎は、少しだけ気分がすっきりした。
「じゃあ行くよ。さようなら博士」
「桃太郎、、、」
「ん?」
「親を、、、大切にな」
「?、、、ああ、もちろん」
桃太郎はヘリに乗り、研究所を去っていった。
「、、、」
浦島博士は、そのヘリをしばらく見ていた。そして、やがて研究所に戻っていった。
それから数時間後。
桃太郎はようやく家に着いた。
「ふう、、、やっとか」
ヘリが着陸すると、間もなくしておばあさんが出てきた。
「ばあちゃん、ただいま。やっと帰ってきたよ」
桃太郎は笑顔だった。
「桃太郎、、、おかえり」
おばあさんは元気がなかった。
「どうした、ばあちゃん?元気がないな」
「、、、」
「実はさ、とっておきのお土産があるんだ」
「、、、」
おばあさんは浮かない顔をしていた。
「?、、、どうしたのばあちゃん?そういや、じいちゃんは?」
「桃太郎、、、とりあえず家にお入り」
「ん?そうだね」
おばあさんと桃太郎は家に入った。
「実はさ、ワクワクボールは見つからなかったんだけど、その代わり、、、!」
桃太郎は驚いた。布団におじいさんが寝ているのだが、顔には白い布がかけられている。
「これは、、、?」
「桃太郎、おじいさんは昨日、亡くなったんだよ」
「!?」
「急に具合が悪くなってね、、、」
「そんな、、、」
「桃太郎、、、ううう、、、」
おばあさんは泣きだし、桃太郎に抱きついた。
「じいちゃん、、、」
桃太郎は優しくおばあさんを抱きしめた。
この時代、亡くなった人は、遺体安置カプセルに入れられ、遺体処理場に送られる。遺体安置カプセルはそれぞれの家庭が持っている。
「、、、」
しばらく二人は無言だった。
「桃太郎、、、押入れに遺体安置カプセルがあるから、持ってきてくれないかい?」
「え、、、ああ、分かったよ」
桃太郎は遺体安置カプセルを持ってきて、おじいさんをそっとそこに入れた。
「まさかこんなことになるなんてねえ、、、」
「そうだね、、、」
「けどお前が無事返ってきてよかった。本当によかったよ」
「ばあちゃん、、、ありがとう」
その後、桃太郎はこれまでの出来事をすべておばあさんに話した。
おばあさんは驚いていた。
「で、これがその現金1億円」
「、、、」
おばあさんは突然の話に、頭が少し混乱していた。
「まあ、じいちゃんが亡くなってしまって、素直に喜べないだろうけどさ、とりあえず生活の心配はいらないし、二人で頑張っていこうよ」
「桃太郎、、、」
翌日。おじいさんの遺体は遺体処理場で火葬された。この時代、葬式や墓の文化はなかった。
葬式や墓なんて、ぶっちゃけ無駄なものだ。遺骨はそれぞれの家族が大事に家に保管した。
それから数日が過ぎたある日。
「桃太郎や、ちょっといいかい?」
「なんだい?」
「桃太郎、突然なんだけど、その浦島博士っていう人のところへ連れて行ってくれないかい?」
「ん?どうして?」
「いや、ちょっと腰の調子が悪くてね、診てもらおうと思ってね」
「ええ?」
「いや、いくつか町の医者に行ったんだけど、どうも良くならなくってねえ」
「まあいいけど、、、入れてくれるかな、、、」
「大丈夫じゃよ」
「う~ん、、、けど、どうやっていくの?リニア・トレインで行ってもけっこう時間かかるし、、、」
「ふふふ、桃太郎、あのヘリコプターはな、実は二人乗れるんじゃよ」
「ええ!?」
二人はヘリコプターの置いてある所に行った。
「えっと、、、確か、、、このあたりに、、、」
おばあさんは席の後ろのほうを調べ始めた。
「えっと、、、あった!これじゃ」
おばあさんは非常に分かりづらい所にある小さなボタンを押した。すると、
”ウィィィン”
なんと壁が開き、席がもうひとつ現れた。
「おお!」
桃太郎は驚いた。
「ふふふ、どうじゃ。まあ、ほんとはじいさんがカスタムしたんじゃがの」
「へえ、すごいね」
そして二人は出発する用意をし、ヘリに乗り込んだ。
「う~ん、、、でも入れてくれるかなあ」
「大丈夫じゃて。もし無理でも、ちょっとした旅行だと思えばええ」
「まあ、、、そうだね」
「さあ、出発進行~!」
「ははは、よぉし、行きますか~!」
こうして二人は浦島博士の元へと飛び立った。
順調に進むヘリコプター。
「ばあちゃん、大丈夫かい?後ろ、けっこう狭いみたいだけど」
「大丈夫じゃよ。しかし空から眺める景色はいいねえ」
「そうだね」
そして、数時間して、ヘリは浦島博士の研究所の近くに来た。
その頃、監視カメラの映像を見ていたガードマンが、浦島博士に連絡をしていた。
「浦島博士、先日の桃太郎さんのヘリと思われる乗り物が研究所の近くに来ておりますが、、、」
「ん?」
浦島博士はモニターを見てみた。
「なんだ?何か忘れ物でもしたのか?」
「どうされますか?」
「構わん。入れてやれ」
「分かりました」
しばらくして、ヘリポートが光った。
「あっ!ヘリポートが光った!入れそうだよ、ばあちゃん」
「そうかい。それはよかった」
桃太郎はゆっくりヘリをヘリポートに着陸させた。
前回と同じように、三人のガードマンが出てきた。
「桃太郎さん、どうしましたか?何か忘れ物でも?」
「いや、違うんだ。実は、、、」
「よいしょっと、、、」
おばあさんも降りてきた。
「あそこいる人、俺を育ててくれた人なんだけど、腰が悪いらしいんだ。それで浦島博士に診てもらいたくてさ、、、駄目かな?」
「そうですか。ちょっと待ってください。博士に聞いてみます」
ガードマンのひとりが、無線機のようなものを取り出し、何か話をしているようだった。
「了解しました。では、こちらへ」
前のときと同じように、桃太郎とおばあさんは、浦島博士の元へと連れられた。
浦島博士の部屋。
「桃太郎、よく来たな。そして桃太郎のお母さん、はじめまして。なんでも腰が悪いとかで、、、」
「そうなんだ。だから、、、」
「はじめまして、浦島博士。おかあさんというより、おばあさんですけどね」
「ははは」
「浦島博士、実は今日は大事なお願いがあってここまできたんじゃよ」
「お願い?」
「?、、、ばあちゃん、腰がどうとかって、、、」
「桃太郎、あれは嘘なんじゃよ」
「?」
「浦島博士、どうかこの通りじゃ」
おばあさんは深々と頭を下げた。
「?」
桃太郎と浦島博士は突然のことに驚いた。
「先日いただいたお金はお返しします。だから、、、だから桃太郎の寿命を延ばしてやってくれないかい?」
「??」
「この子の寿命はあと2年しかないじゃろ?しかし、あんたの技術で寿命を延ばしてやってほしいんじゃ。この子は私にとって息子も同然、、、どうか、、、どうかお願いじゃ」
おばあさんは必死だった。
「ばあちゃん、、、」
「お母さん、、、」
浦島博士はおばあさんの懸命さに心を打たれた。
「分かりました。やってみましょう」
「本当ですか?」
「しかし彼は初期型なので、どの程度寿命が延ばせるかは分かりません。それでもいいなら」
「ええ!ええ!ありがとうございます!お金はお返ししますんで」
「いえ、お母さん、お金はけっこうですよ。あなたもご高齢だ。何かと大変でしょう」
「そ、そうですか。とにかくありがとうございます。ありがとうございます、、、!」
「、、、」
桃太郎は感動していた。そして感謝していた。おばあさんの優しさに。
その後、おばあさんはリニア・トレインで帰っていった。おばあさんはヘリは操縦できない。
桃太郎は研究所に残り、検査の後、延命の措置を受けた。
浦島博士には悲しい過去があった。浦島博士は10歳の頃、病気で母を亡くしていた。それがきっかけで医者を目指すようになり、現在に至る。
浦島博士は、それもあって、おばあさんの懸命さに深く心を打たれたのだ。あるいは母の面影を思い出していたのかもしれない。
二週間後。
桃太郎は無事、家に帰ってきた。
おばあさんは痛く喜んでいた。話によると、最新型のように30年も生きるのは無理らしい。
せいぜい10年前後らしい。また何度か検査にも行くが、とにかく延命措置は成功した。
「おばあちゃん、いや、、、ありがとう、お母さん」
二人はその後、静かに幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
語り。
西暦2900年製サイボーグ・ヒューマノイド、RX-07877型。通称アトムじいさん。
ありがとうございます。
私は小説も出版しております。
よろしくお願いいたします。
青木弘樹★
+注意+
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