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国連テロ対策委「日本の立場に理解」2月14日 10時37分
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過激派組織IS=イスラミックステートによる日本人殺害事件を受けて、国連でテロ対策を統括する委員会の事務局長がNHKの取材に応じ、ISが日本を標的にすることで国際社会全体を挑発しているという見方を示すとともに、中東各地の難民への人道支援などを通じて国際的なテロ対策に参加するという日本の立場に理解を示しました。
国連安全保障理事会のテロ対策委員会のジャンポール・ラボルド事務局長は、13日、ニューヨークでNHKのインタビューに応じました。
この中でISによる日本人殺害事件について、「ISは中東から遠く離れた日本も巻き込むことで、すべての国際社会に挑戦する姿勢を見せた」と述べ、欧米だけでなく日本も標的にすることで国際社会全体を挑発しているという見方を示しました。
そのうえで、日本が中東各地でISから逃れた難民への人道支援などを通じて国際的なテロ対策に参加する立場を取っていることについて、「日本の支援なしで難民を保護することはできない。軍事的な支援は行わなくても日本はテロとの闘いで重要な役割を担っている」と理解を示しました。
また、今後の日本国内でのテロ対策について、ラボルド事務局長は、「日本政府はより明確なビジョンのもとにテロ対策を一元的に進める機関を設けるべきだ」と述べ、テロに関する情報や対策を統括する専門的な機関を発足させるべきで国連も協力する用意があるという考えを示しました。