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【神奈川】横浜市、南本牧で埋め立て 放射性汚泥 試験処分始まる
東京電力福島第一原発事故に伴い発生した放射性物質を帯びた横浜市の下水汚泥焼却灰について、市は今月五日から、南本牧廃棄物最終処分場(中区)に試験埋め立て処分を始めた。本年度内は安全性確認を主眼としており、新年度から本格的に埋め立てる方針。 (原昌志) 汚泥焼却灰は市内二カ所の汚泥資源化センターで保管されていたが、保管場所がほぼ満杯になっていた。市は放射性物質濃度が比較的低い焼却灰を一般廃棄物の焼却灰と混ぜ、濃度を一キログラムあたり一〇〇ベクレルまで下げて埋め立てることで、処分に反対していた地元住民や港湾業界の理解を得た。 埋め立ては海面ではなく陸地部分に行い、本年度内は汚泥焼却灰百二十トン程度を搬入する予定。周辺の空間放射線量などの異常がなければ、昨年四月以降の保管分約四千四百トンを順次減らしていく。ただ、昨年三月以前に発生した三万二千六百トンはやや濃度が高いものが含まれるため、当面保管を続ける。 市によると五日の測定では、埋め立て時の現場と、現場から約二キロ離れた地点の空間放射線量は、ともに毎時〇・〇五マイクロシーベルト(高さ一メートル)程度だった。市の除染基準(目安)は同〇・二三マイクロシーベルト。 PR情報
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