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東雲さん、ニュースとかでよく今の物価上昇は
単なるコストプッシュインフレで悪性の物価上昇
だからダメだ~と言っているのをよく見ますが
これってどういうことですか?
恐らく円安で輸入原材料のコストが上がっている。
それが今の物価上昇の原因。これでは給料が上がら
ず物価だけが上がる事になるので、国民は貧しく
なってしまう。ということなのだと思います。
う~ん。たしかにそれは嫌ですね・・・
本当に日本はコストプッシュインフレになっている
んでしょうか?
いえ、アベノミクスによる物価上昇は
コストプッシュインフレには該当しません。
コストプッシュインフレには該当しません。
え?そうなんですか?コストプッシュインフレが~
はもしかしてマスコミのウソ?
ウソというか、よく分からずにコストプッシュインフレ
って言っているのかもしれませんね。
ちょっと長くなるかもしれませんが説明します。
まず、コストプッシュインフレとは、消費需要とは関係なく原材料費の高騰により生産コストが上昇し物価が引き上げられる現象の事である。というのは先ほどサクッと説明しましたが、その逆の国内の消費需要が増えた影響により商品が品薄になって物価が上昇する事をデマンドプルインフレと言います。
需要によって物価が引き上げられるのですからデマンドプルインフレなわけです。
どちらが望ましいかは言うまでもなくデマンドプルインフレの方です。単に物価が上昇しただけのコストプッシュインフレでは国民は貧しくなってしまうからですね。
では、昨今の物価上昇はコストプッシュ型のインフレなのでしょうか。この事については物価上昇発生のメカニズムについてもう少し掘り下げて考えてみると分かりやすいかもしれません。
物価の増減については総需要と総供給の関係を使うと簡単に説明できます。デマンドプル型のインフレは総需要が増えて起こるインフレであるため、企業は設備投資を拡大して、生産性=供給量を増やそうとします。つまり、物価上昇とともに生産量も増えます。
逆にコストプッシュ型のインフレは生産コストが上昇することによって起こる物価上昇であるため、企業は設備投資を抑え、生産量を削減しようとします。コスト高の物をこれまでと同じ数だけ生産してもきちんと消費される可能性が低いためです。つまり、コストプッシュ型のインフレでは生産量は落ちてしまいます。
デマンドプルインフレ ・・・ 物価↑ 生産↑
コストプッシュインフレ ・・・ 物価↑ 生産↓
したがって、日本の生産量が増えているのかどうかを見れば今のインフレのタイプがデマンドプル型なのかコストプッシュ型なのかが分かります。では、生産量については何で測れば良いのか?これは実質GDPが適当ですね。実質GDPは名目上のGDPから物価の変動を取り除いた指標であるため、次のような式になります。
実質GDP = 生産数量 × 現在の価格 ÷ 物価変動率
名目GDP = 生産数量 × 現在の価格
これをもう少し書き換えると
実質GDP = 生産数量 × 去年の価格
名目GDP = 生産数量 × 現在の価格
つまり、実質GDPとは去年の価格によって計算されるため、実質GDPが増加したということは純粋に生産数量が増えたということになります。名目GDPだけを見ても、価格が上昇したからGDPが増えたのか、生産数量が増加したからGDPが増えたのかは分かりません。では、実際アベノミクスによって実質GDPはどう変化したのかグラフによって確認します
2014年の4~6月期と7~9月期は消費税増税の影響で大きく下落していますが、2013年に入ってからは概ね実質GDPは上昇をしています。つまり去年に比べて企業が生産量を増加させているという事になりますので、アベノミクスが引き起こした物価上昇は単なるコストプッシュインフレではなく、国内需要が増加して引き上げられたデマンドプルインフレであることが分かります。
そうですね~なるほど!
コストプッシュインフレを批判するのであれば、
生産コストの急上昇を引き起こし、供給ショック
(実質GDP急減)を招いた「消費税増税」を批判
するべきなのですが・・・
生産コストの急上昇を引き起こし、供給ショック
(実質GDP急減)を招いた「消費税増税」を批判
するべきなのですが・・・
つまり、アベノミクスはコストプッシュインフレだ!
と批判するのはお門違いなんですね。
と批判するのはお門違いなんですね。
そうです。悪いのは消費税増税なのに、なぜか
アベノミクスの金融緩和が悪者にされている。
この間違いは正さなければなりません。
アベノミクスの金融緩和が悪者にされている。
この間違いは正さなければなりません。
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コメント
コメント一覧
こういう理屈で実質GDPの推移のグラフから単純に生産量が増えた、と結論なさっておられますが、それは正しいのでしょうか?
あなたの、 ( 実質GDP = 生産数量 × 去年の価格 )
という関係式から具体的に数式に表せば、
2014年の実質GDP = 2014年の生産数量 × 2013年の価格
2013年の実質GDP = 2013年の生産数量 × 2012年の価格
2012年の実質GDP = 2012年の生産数量 × 2011年の価格
以下、同様。
となります。
2014年の実質GDPを2013年と比べたとき、
1.2014年の生産数量の前年比伸び率
2.2013年の価格の前年比伸び率
この二つの変数が2014年実質GDPの前年比伸び率を決めるのではないでしょうか?
生産数量が増えなくても実質GDPが伸びることはあり得るのではないでしょうか?
貴方の理屈だと、2を無視していることになりますが、この点はどのようにお考えなのでしょうか?