甘利明経済財政・再生相は20日の閣議後の記者会見で、これまで3月中をめざしてきた環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の妥結時期が4月以降にずれ込むとの見通しを明らかにした。交渉妥結の場と想定する12カ国の閣僚会合について「春の早い時期は厳しいかもしれないが、春のうちには開催できるのではないか」と述べた。
甘利氏は「3月も4月も5月も春だ。6月は初夏ではないか」とも語り、遅くとも5月までの妥結をめざす考えを示唆した。TPP交渉の進展のカギを握る日米両政府は、近く農産品の関税などの協議を再開する調整に入っている。全12カ国による妥結の前提となる日米協議にメドをつけ、全体交渉の加速に弾みを付けたい考えだ。
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