辺野古沖:海底ボーリング調査、近く再開へ

毎日新聞 2015年02月19日 20時45分(最終更新 02月19日 23時04分)

サンゴ礁に投下されたコンクリートブロックで係留される大型クレーン船=沖縄県名護市辺野古沿岸で2015年2月18日午後1時39分、本社機から森田剛史撮影
サンゴ礁に投下されたコンクリートブロックで係留される大型クレーン船=沖縄県名護市辺野古沿岸で2015年2月18日午後1時39分、本社機から森田剛史撮影

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に向け、防衛省が昨年9月から中断している海底ボーリング調査を近く再開する見通しだ。現場海域では大型作業船が停泊し、準備作業を進めている。

 本社機で上空を飛ぶと、青い海の底にはサンゴ礁が見え、沖縄県が岩礁破砕を許可したとみられる海域では、作業船から伸びるロープの先などに四角のコンクリート製ブロックも透けて見えた。

 沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事は、防衛省が設置したブロックの中に許可区域外に沈められたものがあり、サンゴ礁を損傷した可能性が高いとして、新たなブロック投入をしないよう沖縄防衛局に指示し、27日から現場を調査する方針を示している。翁長知事は19日開会の県議会で「辺野古に新基地を造らせないことを県政運営の柱にする」と改めて述べ、知事権限を駆使して移設を阻止をする構えだ。【佐藤敬一、森田剛史】

最新写真特集